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カテゴリ:詩・文芸
りりっく★あとらす 第8回放送 2013.8.28 19:30~ FMなんじょう(77.2メガヘルツ) サイマルラジオあり ★詩の地図 -金子みすず- 「私と小鳥と鈴と」 朗読はキューリユキコ 金子みすずは1903年生まれ。 大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人。 1923年に「童話」「婦人倶楽部」などの雑誌に詩が掲載され、詩人の西條八十から「若き童謡詩人の巨星」と賞賛された。 その3年後に結婚するが、夫から詩の投稿や詩人仲間との文通を禁じられる。 幼い娘の発する言葉のひとつひとつや、自作の詩を3冊の手帖に書き残した。 夫とのあつれきや病気などもあり、26歳の若さで自ら命を絶った。 生涯に512編の作品を残したといわれる。 作品は平易な言葉で書かれ、子どもや小さな生き物など、弱い者たちに対する優しさがあふれている。 「私と小鳥と鈴と」にも一つの価値観に縛られることなく、多様性を認める優しいまなざしがある。 金子みすずの作品を世に広めた人に、児童文学作家の矢崎節夫がいる。 岩波文庫の「日本童謡集」に載っていた「大漁」という1編の詩に出会い、その魅力にのめり込む。 やがて埋もれていたみすずの全作品を発掘した。 現在、金子みすずの全集として出版されている。 みすずの詩がより広く世に知られるきっかけとなった作品「大漁」も紹介。 キューリユキコによる朗読。 ★詩人に聞く 前回に続き松永朋哉。 3回目の登場。 松永は1982年生まれ。 2003年に詩集「月夜の子守唄」で第26回山之口貘賞を受賞。 現在は詩の雑誌「1999」の同人として、詩活動を続けている。 ★イクメン・ポエム 川満信一「のんちゃん遊ぼう」 (個人誌「カオスの貌」掲載) まだ言葉を交わすことのできない赤ちゃんに、片思いのように思いを表現し続けるさまは親にも通じるところがある。 山のように散らかし、みかんを投げつけてもまだ怒られることもない。 小さな意思表示を尊重する温かいまなざしがにじむように伝わる作品だ。 ★曲 オズ「Loveless Child」 Deshabillz「椿色の微笑み」 放送は毎週水曜、午後7時半から。 再放送は2回。土曜12:30~、月曜19:30~。 ぜひ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/09/18 11:26:51 PM
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