ホストクラブ
これは「あいうえおエッセイ」とは全く別に書いていた一連のエッセイのひとつです。今から7年ほど前に書いたものですけれど、今、ホストってよくテレビで話題になってますね。あ、昨日は「夜王」の最終回を見るのを忘れてしまった!!主人公のあのホストはどうなったんだろう…。コミックも買ってみようかな(爆)それでは昔のエッセイのご紹介です。 ホストクラブに行ったことがある普通の主婦はそれほど多くないと思うが、どうだろう。 何しろ、お金がかかる。 ハンパじゃないのだ。 私はラッキーなことに、歯科医の妻というお金持ち~♪な友人(以下、Sさんとする)に誘われて3回ほど、行ったことがあるのだ。 3回とも、Sさんがお金を払ってくれたため、私の財布には支障がなかった。 なんと太っ腹な友人であったことか。 最近は歯科医院も商売があがったりで、Sさんは貯金をつぶしてホストクラブ通いをしているらしい。といっても、全く連絡が途絶えてしまったので、今でも通っているかどうかはわからずじまいだ。 Sさんに連れていってもらったのは、最高級の店ではなく、リーズナブルな店のようだった。 Sさんが指名したのはむろん、その店のナンバーワンホストだった。 みてくれは普通の男なのだが、やはり話しはうまいし、歌もプロのようにうまいし、さすがにナンバーワンだなあと思わせるところがあった。 ところで、Sさんは私の中学、高校時代の友人である。友人と言っても、親しくしていたわけではない。会えば話しをする程度だった。そのSさんと、久々に同窓会まがいの飲み会で再会し、意気投合してしまった、といういきさつがあった。 Sさんは一言で言うと、美人である。すらりとしていてとてもスタイルがよく、セクシーで、まるで女優のようなタイプ。おまけにお金持ちで、服のセンスもいいし、何より、年より若く見える。 大酒飲みなのだが、人並みはずれて肝臓が強いらしく、お酒のせいで身をほろぼすこともないらしい。 こういう友人といっしょにホストクラブに行けたのは、いい人生経験だったとつくづく思う。 さて、ホストクラブで私のとなりに座ってかしづいてくれたのは、宝塚の男役のような髪型をした、若い男だった。 私のケータイの番号を知らせると、さっそく別の日の昼間にかけてくれたりしたっけ。 そうなのだ、水商売とは、こういうマメさがないとダメなのだ… 一生行かなくても何事もなく済んでしまう場所、むしろ、行ったことによって事件でも起きてしまいそうな危険な場所、ホストクラブ。 1度だけでも行ってみることをお勧めしてしまう。そこには人生の、そして世間の縮図があるから… でも、くれぐれも、ハマってしまわないようにね。ホストのお兄さん方は、とっても口がうまいから、つい、フラフラと、ということもなきにしもあらず。