ゴールデングローブ賞
毎年、アカデミー賞の授賞式はWOWOWでかぶりつきで見ているのですが、今年初めて、ゴールデングローブ賞の授賞式をBS2の特番で見ました(実際の授賞式は先月の17日)。ノミネートされた面々はわりと地味なのに、プレゼンターがびっくりするほど豪華でした。クリント・イーストウッド、ハリソン・フォード、レオナルド・ディカプリオ、ティム・ロビンス、ジョン・トラボルタ、レネー・ゼルウィガー、グウィネス・パルトロー、ヒラリー・スワンク、マライア・キャリー等々。名前を呼ばれて壇上にあがり、受賞のコメントをする俳優さん、女優さんたちを見るのは、いつでも楽しみです。どんなことを言うのか、実に興味津々だからです。演技も入っているだろうけれど、ほとんど素の状態になるのだと思います。全身から喜びがあふれ出ている人を見るのは、ほんとうに気持ちがいいものです。今回のコメントで印象に残ったのは、セシル・B・デミル賞を受賞したアンソニー・ホプキンスと、「トランスアメリカ」で主演女優賞を受賞したフェリシティ・ハフマンです。ホプキンスは、感謝する人たちの名前をずらずらと言うだけでなく、ドライバーやケータリングなどの裏方さんたちにまで言及して、感謝の気持ちを語っていました。私は「デスパレートな妻たち」を見ていないので、フェリシティ・ハフマンは全く知らなかったのですが、とても知的な女優さんだなあと思って見入ってしまいました。俳優という仕事はいろいろなキャラクターを演じることだけれど、自分自身を表現することでもある、というようなことを言っていました。メモをすればよかったです。ほんとにいいことを言うなあと思いました。客席にいた多くの俳優さん、女優さんたちも、彼女の言葉を聞いて頷いているのが印象的でした。遠いアメリカから、それも生放送ではないし、テレビという画面を通しているけれど、大きな賞を受賞した映画スターたちからは、強いオーラやエネルギーが発せられているのがわかりました。最近は落ち込むことが多くて、大好きな小説も書けない状態なのですが、受賞トロフィーを手にして熱く語る俳優さんや女優さんを見ていると、元気を分けてもらえたような気がしました。