日々のはなし＜別宅＞

[天津留学(～2005.8)] カテゴリの記事

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• 東大門市場へ行く

  スイス人のクラスメートと待ち合わせて、東大門市場へ春物の服を買いに行った。お互い韓国語が入門者レベルなので、韓国語でやり取りするものの、表情の読み合いの方が重要だったかもしれない。両替が必要ということで、東大門駅近くのショッピングビルで両替。生まれて初めてスイスのお金とパスポートを見た。ユーロじゃないんだ。へえ。うろうろしながら、自分は着るもの、友達はカバンと靴を見る。安いカバンを見つけて２万ウォンと言われて、自分はもっと値切れると思ってお店の人に言おうと思ったら、友達は「大丈夫大丈夫」と言ってそのままの言い値で買っていた。お国の違いなのか、友達が若いせいか、お金を持っている人の感覚なのか。友達は８９年生まれ。自分はうろうろして迷ったりする時間が長いのだけど、友達はぱっと欲しいものを見つけて、ぱっと買っていく。買い物がうまいなあ。お店の人も、友達は韓国人とのハーフなのでちょっと西洋風な顔立ちなのと、ばりばり東洋系の自分の顔を見て、何語で話しかけていいのか迷っている感じ。英語で話せば友達が反応して、日本語で話すと自分が反応する。韓国語は簡単なのだったらみんなで共有できる。お店の人に「友達にこう伝えて」と言われるけれど、英語ができない自分は無理。友達曰く、スイスは英語とフランス語が必須で、スイス語を家で話しているらしい。英語は２年学校で勉強して話せるようになったという。羨ましい。なので１０年勉強してなぜ話せないのか、心の底から不思議そうな顔で聞かれる。こちらも心の底から不思議な顔で返すしかない。ちなみにスイスではドイツ語を選択して勉強することも可能らしい。クラスのハンガリーの人も「ヨーロッパの人は３つ４つ話せても普通」みたいなことを英語でばばばと言っていた。日本語だけで一生行ける日本人にはちょっと不思議。春用の羽織るものとニットを買って帰ってくる。英語の必要性を痛感した一日。韓国語の次だな。いつになるかわからないけど。

  2006年03月08日

• 眠りこける

  早寝がたたったのか、隣の部屋が朝の４時過ぎからバタンバタンとドアを開け閉めするせいか、目が覚めてしまった。隣の人はいつ寝てるんだ？　部屋の外での会話が日本語だと筒抜けなんだけど。気づいてないだろうなー。教えてあげた方がよさそう。なんだか男女２人で、たぶん自分たちしか知らないような口調で話をしている。４時過ぎに起きて、眠くなってまた６時前くらいに寝る。８時くらいに目が覚めたけどまたそのまま寝て、結局１２時頃起きた。長い夢を見た。ハン・ソッキュが日本語を話していた。夢で自分の語学の限界を知る。下の食堂でお昼。前々から気になっていた５０００ウォンのトンカツを頼む。ひとりでは多いくらい。他のメニューが３０００ウォンとか４０００ウォンなので結構デラックス。お腹いっぱいになってそのまま下宿に戻る。そろそろ次の学期の学費を払ったり、下宿代を払ったりする時期。円安が心配で金勘定をする。円が安くなりすぎて計算して準備した額の８割くらいにしかならない。１０万円が８０万ウォンくらい。２０万ウォンの差はこちらでは大きい。円が高くなってくれ～。ネットで映画の検索をしているうちに、在日やら朝鮮学校のことを知りたくなって検索する。いろんな意見がある。本当に毛嫌いして罵倒している言葉もあれば、実際に在日の世界から見てどうだったかをレポートしていたりとか。クラスにも数日前に「キョッポ（在外韓国人）ですー」と自己紹介して入ってきた男の子がいたし。友達でも在日の人がいるし。両隣の部屋に在日の人が住んでいるし。チムチルバンに一緒に行ったのは在日の友達で、その子の友達と偶然会ってその子も在日で、お互い自己紹介するとき「キョッポですか？」と生まれて初めて聞かれてちょっとうろたえた。日本語を話す日本人みたいな人から国籍を聞かれるというのが初めてだった。日本語を話す日本人みたいな人から、日本語を話している自分なのに「外国人ですか？」と聞かれたのだから。ちょっと混乱。中国で中国人に「日本人です」って言うのはもう慣れたのだけど。日本語を話す日本人みたいな人に「日本人です」と答えている自分にはまだ慣れない。宿題もやったので楽。ご飯を早く食べて大河ドラマでもチェックしよう。

  2006年02月19日

• NHK「日本の、これから」を見る

  ここ数日終戦記念特集を組んでいるNHKで、生の討論番組が放送された。何度かに分けて、合計５時間弱。日本の中のいろんな意見の人と、中国、韓国に限らないアジアの人を呼んで、同じ場所で同じテーマで議論する。靖国問題や歴史教科書問題、反日感情についてなどなど。日本人でも「南京大虐殺は幻」と言い切る人や、中国の部下を雇うためにその親に「過去のことは謝ります」と土下座を経験した人、実際に教師として学生を教えている人、学生として日本以外で教育を受けたことがある人等々。もちろんすべての日本人が同じ考えとは思っていなかったし、自分と同じ意見もあれば違う意見もあるだろうと予想はしていたけれど、実際に自分の目と耳でこれだけいろんな考え方を聞けたのは良かったと思う。親と「いやー、これはこうでしょう」と突っ込みを入れつつ、結局最後まで見てしまった。ここで自分が改めて知ったこと。南京大虐殺は絶対にないと確信を持てる人がいること。アジアは日本と中国と韓国だけではないこと。中国の教科書にも主観的な記述があること。インドネシアでは中国ほど強い反日感情がないこと。韓国併合のときのインフラ整備を「韓国のためになっている」と思う人がいること。実は親と靖国問題で意見が違うこと。扶桑社の教科書でもアジアの被害について述べている箇所があること。文部科学省は検定のときに中立の範囲内で収めようとしていること。アジア各国はお互いに歩み寄る必要がないと思う若い人が多いこと。日本の意見について他の国の人はどう思っているんだろう、という興味から見たはずなのに、どちらかというと日本の意見の多様さを再確認した感じ。でも「世の中にはこれだけ違う意見がある」というのを知ったのは大きい。お互いにどちらかの論に集約することは不可能だけれど、反論をするにも「どんな考え方が他にあるか」「それとどこが違うのか」を一度自分の頭の中で咀嚼してから外に出すのと、そうでないのとでは雲泥の差があると思う。何も知らずに、何も聞かずに、闇雲に自説だけを強調しても聞いてもらえない。同じ説でも言い方一つで相手が聞いてくれたり、ひょっとしたら納得してくれたり、それは自分の出し方で決まるのだなあとも思った。そのためにはまず知らないと。櫻井ようこさんも出ていて、彼女はどちらかといえば中国に迎合することなく、もっと自国の文化と考え方を尊重するべきという考え方の持ち主。正直、彼女の考えについては雑誌の見出しで見たりする程度で、どういう性質の物なのか確かめたのは今回が初めてだった。もっと攻撃的な意見なのかと思っていた。でも彼女は今の論争よりももっと高い位置から俯瞰する感じで、歴史という長いスパンの中で何が真実なのかをお互い確かめましょうというスタンスだった。具体的な言葉にすると「南京大虐殺は３０万人とは言えないだろう」とか「中国政府は政策によって日本に対する姿勢を変えている」とか「被害者数が根拠なく増えていく」ということなのだけれど、根本にある考え方は同意できた。それを「言葉尻ばっかり捉えて」と思う人もいれば、「中国も嘘ばっかり」と賛成する人もいる。でもそういう意見の連鎖反応、化学反応は意見同士が出会わないと起こらないこと。意見を聞くことが大事なのだなと改めて思う。親は戦争を起こしてはいけないという考え方から、靖国でも何でも「その芽に成りうる」ものは生理的に受け付けないらしい。自分も戦争は嫌だと思うけれど、戦争で亡くなった人たちが靖国を心の拠り所にしているのであれば、遺族もそこに家族がいると思うのであれば、行ってお参りすることで気持ちが楽になるのであれば、参拝はいいと思っている。中国や韓国の人たちはそれを見て「日本はまた軍国主義になりたいの？？」と警戒する。でもそういう気持ちではない、もう二度とやらないと誓うのであれば、それをもっと言葉で外に出して知らせるべきだと思う。親としては靖国が残っていることで、また人を支配するために、権力を自分に集中させるために利用されてしまうことを警戒している。実際に教育に使われて、戦前の人たちの意識では「靖国」は特別な場所になっている。存在することでその歴史が繰り返される危険性をはらんでいるというのは事実だと思う。戦争で亡くなった人たちを弔うことはみんなが賛成することで、一応我が家の結論としては「靖国以外の慰霊の場所を作ればいいんじゃないか」ということになった。語学は多听多説というけれど、こういった意見の交換もたくさん見聞きしてたくさん発信した後に、お互いが納得できる着地点（それはどちらかの意見に収斂するという意味ではなくて）が見つかるような気がした。

  2005年08月15日

• 関西にちょっと旅行して戻る

  関西方面に行ってきた。食い倒れ人形を見たり、たこ焼き食べたり、甲子園を見たり、神戸タワーに登ったり。松商学園を応援しにいったのにさっくり負けてしまった…。関東の人間が「あー、関西だなあ」と思うことをいろいろやって帰ってきた。東京だと買い物をするにも大きすぎて移動が大変だけれど、大阪は梅田近辺にいろいろ面白い場所が固まっているので行きやすい。ただ、日本では何をするにも数千円単位でお金が飛んでいく感じで（ぶらっとデザート食べても１０００円かかるとか）、１０元が「高い」と感じていたちょっと前が懐かしい。モノを買うために稼がなければいけない。減るばっかり。そうそう、iPodをついに購入！！　中国に行く前から「買おう買おう買おう」と思っていたのでやっとというのが正直な気持ち。ネットのアップルストアで買うと無料で名前や文章を印字できるサービスがあったので、なくしても大丈夫なように？名前を入れてみた。自分のiPodだなあ。高いけど。イコライザーの関係なのか、今まで意識したことのない音が聞こえてきたりして楽しい。パソコンを立ち上げなくても音楽を聴ける。テレビはなるべく見ないようにすることにした。見始めるとずっと捕まってしまって動けない。その代わりといっては何だけれど本は読む。月刊誌でも週刊誌でも文庫本でも。暑いけれど動かないと余計に体力が落ちるような気がする。あと中国語もね。大阪はえらくNOVAの広告や建物が多くて、そのたびに「やらないと…」と思わせられる。駅前留学の値段で、中国だったら本当に留学に行けてしまうので始末が悪いというか。でも「語学はトレーニングだ」という広告の文句には納得。学問というよりも鍛錬、運動なんだと思う。何となく焦って大きな本屋に入って、語学の棚を見る。中国語の本はたくさんある。でも、正直自分が天津でやっていた内容よりは初歩的なものばかり。もちろんそこからやり直すのも一つの手ではあるけれど、棚を見るたびに「教科書の復習が一番いいんだろうな…」という結論になって、買わずに帰る。本屋に行くことで他の選択肢を否が応にも削ぎ落とすような。言い聞かせに入っている感じ。家の短波ラジオは調子が悪くて、時間によっては良く聞こえたり聞こえなかったり。iPodで耳を鍛えるかな。せっかくだから。

  2005年08月13日

• イメージバトンがきた

  新しいものが来ました…。イメージバトンを受け取った方は、最後のキーワードに繋がるワードを一つ付けて三人の方に渡すというものです。　　｢ライブドア｣→｢ホリエモン｣→｢ドラえもん｣→｢伊右衛門｣→｢京都｣→｢ソルト(塩)｣→｢海｣→｢ブルー｣→｢サッカー日本代表チーム｣→｢ワールドカップ｣→｢ドイツ｣→　｢ドーベルマン｣→｢甲冑｣→｢渡辺　謙｣→｢ヤクルト｣→｢古田捕手｣→｢のび太くん｣→｢テスト｣→｢オール｣→｢朝帰り｣→｢朝焼け｣→｢すずめ｣→｢大阪｣→｢たこ焼き｣→「道頓堀」道頓堀…ここから連想するものといったら…→「こないだ行ったよ！」モノではないけれど、連想してしまった言葉がこれなので…（^^；つなげていいものかどうか悩むところ。このバトン、ここまででいいかな？　＞うさぎまめさん

  2005年08月09日

• ウワサ＆iTMSの話

  銀行やら手続きやら、その他の買い物やら、済ます用事を一気に終わらせる。家の荷物は全然片づいていない。週刊誌の見出しで「８月大災害説」みたいなのを見る。富士山が爆発するとか、大地震が来るとか。生まれて初めてそういう「ウワサ」を耳にしたのは小学３年のときで、そのときも確か「８月１５日前後がやばい」という話だった。話の割りには何もなかった。よく考えると１２月危機とか３月４月危機というのは聞かない気がする。金融危機とか、システムが変わることで起きる危機はそういう時期に言われがちだけれど、天災関連のウワサは起きていないような。たぶん８月はみんなお盆休みでネタも少ないから、そういう話がマスコミに出やすいのかも。忙しい年末年度末は安全。もう一つ、マックユーザーには大ニュース。iTMSがついに日本でもオープンした。今までダウンロードで曲を買いたくても使うソフトが「マックには対応しておりません」と言われたりしてたけど、ここなら大丈夫。ＮＨＫのニュースでもやっているくらいだから世間的にも大ニュース。さっそくアクセスしてみた。検索のツボ（どんな書き方をするとヒットするのかとか）はまだ掴めないけれど、面白―い！　自分がいつも使っているiTune経由で、いろんな曲の試聴もできたり買えたりする。IDはすぐに取ることができる。ラジオ風番組をそのままダウンロードして手持ちのポータブル機器に入れて持ち歩いたり、朗読のコンテンツを買ったりできる。中国語のコンテンツがあるかなあと思ってラジオ風のところに行ってみたら「中国」というカテゴリーがある。お、と思って試聴してみたら英語話してる…。うーん。朗読のところへ行って言語を扱っているものを探してみたら、アルクから中国語の一口フレーズみたいなのを集めたのが売られていた。９００円、２８分ほど。試聴をしたらかなり入門者向けだった。中国でもオープンしたらいろいろ聴けるのにな。でも中国にはほとんどマックユーザーがいない…。記念とお試しで、１曲買ってみることにした。２００円。１５０円のもあるけれどほしい曲は残念ながら２００円。早速ダウンロード開始。うちはまだブロードバンドではないので、4.6分の曲のために３０分以上費やすという素晴らしい遅さ。ネットカフェで使えれば便利だろうけれど、ネットカフェのパソコンにiTuneが入っていない確率の方が高い気がする。うーん。でもレンタルに行ったり返したりする手間を省いて、ほしいときにほしいだけ曲を買えるというのは魅力的。アルバムの曲も好きな奴だけ買ったり。実際ＣＤを借りてきても要らない曲は入れないし。スカパー！で大富チャンネルを見る。ドラマをやっていて、字幕があると見てしまう。メガネを外すと他の活動に支障が出るので、新聞紙を張って字幕部分を見えないようにした。最初は戸惑ったけれど、しばらくすると耳が慣れてきて、詳しくは分からないまでも目より耳に頼って読み取るようになった。こういう癖付けをするのが大切なんだろうな

  2005年08月04日

• 思い出す感覚

  午前中、文藝春秋を読む。日本語を咀嚼する速度が落ちているような気がする。なんだか時間がかかるんだ、興味のある記事を読んでいるはずなのに。午後、服を買いに外に出る。そこで感じた中国的な感覚。１、値切りたい。値札を見た後、自分の中の適正価格はこれくらいだろうと一度考える癖ができているのを発見。高いと思ったら瞬時に「安くならないかな」と思って、値切りたい気持ちでいっぱいになる。たとえば２９００円の値札が付いていても「えー、１５００円くらいでしょ」みたいな。一度そう思うと値切りたくなる。２、遠くの試着室が気になる。その売り場の試着室がふさがっていると、遠くにあるお客さんが少なそうな売り場の試着室が気になる。中国的には「試着したいんですけど」とお店の人に言って、もし近場がふさがっていたら絶対何十メートルか歩いて「じゃあここで」みたいなことになる（売り場が広かったら）。というか、空いているところで勝手に試着してもたぶん何も言われない。服を持って遠くまで歩いていきたい気分になるけれど我慢。３、車の運転席に座りそうになる。親の車で出かけて、助手席と運転席の位置が左右逆なので、乗り込むときはついつい右側のドアに回り込みたくなる。夜、韓国の同学から電話。うっかり父親が取ってしまい、電話口の向こうとこっちでお互いパニックになっていた。すみません。

  2005年08月03日

• 日本だなー

  出かけて髪を切ったり、メガネを買ってみたりした。行けば行ったで、やっぱり日本のお店には商品がたくさんあって、「買いたい」と思わせる物もたくさんある。高いけど。中国はお店があってもセンス的に「んー」と思う物や、品質的に今ひとつだったりする物も多かった。たまに安くて使いやすい掘り出し物。本当にたまに。モノを買うためにお金が必要なのだなあと少々ハングリーな気持ちに。中国で買った邦画のＤＶＤを中国語字幕で見てみた。勉強？　いやー、違うだろう。

  2005年08月02日

• 中国にいるときよりある意味緊張

  出かけようと思ったけれど、何だかムシムシしていて、気勢をそがれた感じ。結局家で文庫本を読んだり、久しぶりにワイドショーを見たり、たまりにたまったＤＭの処分をしたり。中国語を聞く機会は自分がスカパー！でチャンネルを合わせたときか、テープやＣＤを意識して聞くときのみ。話したのは、たまたま前の学期に韓国に帰ってしまった同学と電話で話をしたときだけ…。毎日こんな感じなんだろうな。今までの帰省は天津の生活がまだ残っているのを知っている状態だったから、すっかり忘れてしまったとしても天津に戻ったらどうにかなるだろうという考えもあった。でも今回はそうはいかない。忘れたらいつ取り戻せるのやら。せめて教科書で使った単語くらい忘れないでおきたい。どのみち自分で努力して脳に留めるしかないのだけど。偶然NHK教育の中国語講座を見た。漢字を先に出さずに、まずピンインと音から入らせている。正しいと思う。漢字を見てしまうとそれで意味を掴んだ気持ちになって、聞いたときに結局分からないことが多い。とても簡単な文章を話しているけれど、ちょっと緊張しながら見る。これが分からなかったら結構やばい。

  2005年08月01日

• 成田から戻る

  日本の朝。曇り。暑い。蒸している。どうもこの空気にまだ慣れない…。ゆっくり起きて、朝食を昼ご飯にしてもらって、エビフライを食べる。タルタルソースとかが久しぶりなんだよねえ。電車に乗る。京成の隣に座った夫婦がどうも中国の人らしくて、中国語で何か話している。聞こえづらくてちょっと悔しい。こうやって日々中国語がどんどん抜けていくのかなー。ちょっと怖いなー。毎日聞いたり話したりしないと。電車に乗っていて思った。日本はあまりカラフルな色遣いをしない。服の傾向が、流行なのかどうなのか、黒とか灰色とか、色が差し色程度にしか使われていない。中国だと「黄緑！」とか「オレンジ！」とか「ショッキングピンク！」という人たちがわらわらいて、乗り物の中はカラフルだった。清潔さは日本の方が上だけど。誰も痰を吐かないし。久々の家。犬も元気。親のマイブームで国を考える系の本が充実している。読まなければ。というか、そういう日本の社会科学系の本が読みたい。そういう考え方に飢えている感じ。慣れた日本語で、慣れた分野で、でも新しい知識。言葉ではなくて言葉が表現している新しい概念を頭に入れたい。中国語だとそれが（自分にはまだ）無理。前の学期に帰国した韓国同学に電話する。彼女は９月から大学の授業に戻る。釜山の人なので冗談で「福岡が近いから会う？」という話になる。まだ実現するか分からないけれど、そういう想像は楽しい。彼女は自分で日本語を勉強していて、「私の誕生日は９月１０日です」とか「ここは有名な○○です」という文を明確に発音する。聞いて分かるよ！　通用するよ！　すごいなあ、自分も頑張らないと。同学に電話をするときは中国語を話さなければいけない。中国を離れて随分経つのに、彼女の中国語は学校の専門ではないのに関わらず衰えていない感じだった。それもすごいと思う。日本語の本を読んだり、録画を見たりで１時半過ぎ。早く寝よう…。

  2005年07月31日

• あいよー、帰国。

  朝、４時頃に起きて早朝帰国の途につく同学の部屋へ。ノックしても反応がないので、ちょっと音がうるさいチャイムを鳴らす。ドアが開くのを待っているときに同班の同学もエレベーターで上ってきた。同学がドアを開けたけれど、彼女は寝ないつもりがやっぱりうとうとしてしまったらしい。来てよかった。荷物を整理しているけれど、まだ目が覚めてないのかよたよたしている。大丈夫かー。４時半前に宿舎を出る。まだ外は真っ暗。白んでもいない。夏だからもっと明るいのかと思っていたのに。荷物を引いて道に出た。タクシーが全然走ってない。３人で少し道を歩いて、タクシーを捕まえやすいところへ出る。途中で１台こちらに来てくれて、彼女は無事に北京行きのバス停まで行くことができた。日本人同学なので「また夜に連絡するね～」と手を振る。戻って自分は一眠り。起きて、自分の荷物をまとめたり、写真を撮ったり。荷物はスーツケースにでかいリュックに二胡。まとまったけれど重い。でもこれを持っていかないと帰れない。管理のおばちゃんが部屋の備品をチェックして、オーケーをくれる。おととしの１０月に宿舎の見学をするところからお世話になった人なので、記念にツーショットで写真を撮らせてもらう。鍵を返して保証金を受け取る。これで部屋がなくなってしまった。離れるとなると情が湧く感じ。一応、１年近くここで暮らしたもんなあ。バスの時間を気にしながら宿舎を出る。この時間になったらタクシーは普通に走っていて、すぐに捕まる。おじさんは気のいい話し好きな人で、日本の女性は男性に従順なのかとか、日本の天気はどうなんだとか、いろいろ聞く。日本に対してみんな興味があるけれど、やっぱりテレビや映画を通してしか知らない。だからこそ本当の日本人に会ったときに確かめてみたいと思うんだろう。日本の女性は結婚したらみんな専業主婦になるのか、というのはいろんな人に聞かれる。親の世代はそうだったかもしれない、今は違う、と答えることにしている。おじさん曰く、日本人が乗ってもあまり話をしないことが多い。というか、あからさまに中国人として見下す感じの人も多いらしい。だからこうやって話をすることが少ないんだと言っていた。それはこちらの責任だなあ。バス停に着いて、無事に乗り込み。２時間ほどケイタイで「出発したよ」メールをいろんな人とやりとりしたり、たまに朝ご飯のパンを食べたり、うとうとしたりして過ごす。空港着。旅行シーズンのせいか人でごった返している。けど、税関は人が並んでいるわけではないからしい。比較的スムーズに中に入れた。二胡を持っているので、申告するべき赤信号の方に行って、二胡の許可証を持って、意気込んで見せた。でもお兄さんは中も確かめずに、二胡の許可証よりもみんなが共通で書き込む税関票を重要視して「出して」というだけで、出したらそのまま通れた。二胡の許可証、要らなかったかも…？　２００元かかったのに。日航のカウンターはあまり混んでいなかった。するする抜ける。出国カウンターで並んでいたら、後ろからどんどん前にすり抜けていく中国人のおばちゃんがいる。絶対前に通したくないと思っていたら、どうも乗る飛行機にギリギリらしくて、空港の係の人に「早くして！」と言われている。だから人を押しのけて行きたいらしいんだけど、なんだかな。西洋の人も彼女を見て目をまん丸くしていた。そういう人は書類も全然準備していなくてまた戻って書いたりして、自分より２０人くらい前に手続きを開始したはずなのに、結局窓口を１つ長い時間占めたあげく、自分とそう変わらないときにやっとカウンターを抜けた。全然悪びれてない。他の中国の人もさすがにいい気分はしないらしく、指をさして悪口を言っている人もいた。そういうときに「３年後のオリンピック大丈夫？」とふと思う。中国に来る前は「何とかやるんじゃないか」と思っていたけど、来てみて過ごした後は「問題噴出？」という気がする。チケットの発売、会場の人員整理、会場でのマナー、そういう方面はまだまだ国際的なレベルには達していない感じ。外国の人はびっくりするようなやり方を普通でやりそう。これは建物とか手続きの形がどうというよりは、考え方の問題。考え方が変わらない限り難しい。で、あと３年では変わらないような気がする…。搭乗口に着いたら日本人がたくさん座っていた。日本人にホテルについてのアンケートをしている中国の学生さんか企業からのバイトの人がいて、協力する。書いてある日本語がちょっと変…。そこに赤を入れたくなる。飛行機は離陸してしばらく結構揺れた。ちょっと怖かった。そこで三國連太郎のデビュー映画「善魔」を見る。昔の映画は台詞が哲学っぽくって、早口。たまに聞き取れないけれど三國連太郎は若かった。あとトリビアを見たら東京に着いた。成田空港で久しぶりにホットケーキとクリームソーダというベタなメニューを頼む。そういう西洋の味が中国にはない。夜なので成田に１泊。先に到着している日本人同学たちに「着いたよ」と連絡。帰ってきてしまったなー。

  2005年07月30日

• 空港見送り＆うなぎ

  同班の韓国人同学が帰国。部屋に行ったらまだ片づけ途中。スーツケースにボストンバッグにリュックに肩掛け鞄にＤＶＤデッキ。一人で大丈夫？　彼女は宿舎ではなく外部に住んでいて、６階。エレベーターなし。みんなで手分けしてひーひー言いながら荷物を下ろす。天津空港にはタクシーで移動。天津はオリンピックのときサッカーの試合を開催するらしく、球技場を建設中。２００８年に天津に集合するか、と話す。半分冗談で半分本気。天津空港に着いたら随分人が溜まっている。税関を通るために１つ書類を多く書かなければいけなくなったらしく、みんな説明を見ながらそれを書いて通過している。英語、韓国語、日本語の説明もある。面倒だなー。テロ対策らしい。同学も書いて、今まで運んできた荷物を一人で引き受けて、チェックインカウンターに向かっていった。韓国に着いてからちゃんと帰れるのかな。日本人同学は「あの荷物で帰れるなら、自分もどうにかなるような気がする」と言っていた。タクシーで戻って、好利来でパンを買い、同学の部屋に余っていたメロンのような果物とパンでお昼。しばらく話した後にそれぞれ自分の出発のために準備。何とか荷物がまとまりそう。よかった。シャンプーや重い洗顔料なんかは置いていくことにした。掃除をする時間がなさそう。夜は、ホテルに就職口を見つけた同学と夕飯。うなぎを奢ってもらう。日本は土曜丑の日だったらしい。中国にいるとピンと来ない。でも食べないとね。彼女は食べている途中も電話が何度か鳴って、仕事人の顔になる。仕事ってそういうことだよな、と改めて実感。彼女と話し込んで１０時半近くになる。日本人同学は４時に起きないといけない。自分もスーツケースの蓋が閉まるか確かめないと。「また会おうねー」と手を振って別れる。

  2005年07月29日

• お別れ＆ＣＤまとめ買い

  補導でお世話になった中国の学生さんと会う。彼女は性格が明るくて、ソーシャルワーカーを目指して心理学を学んでいるらしい。５月に韓国同学を見送ってからのご縁だけれど、いろいろ教えてもらってお世話になった。昼は日本人同学を交えて３人で火鍋を食べる。帰る前に食べれると思っていなかったのでよかった。午後は人から借りていたＤＶＤを急いで見る。台所や部屋の要らない物を処分し始めたり。中国の引っ越しは日本ほど完全キレイにしていかなくていいらしいので気が楽。住んでいるのと同じくらいの散らばった状態で帰ってしまう人も少なくない。それを管理の人は面倒なこととは思わないらしい。夕方から、同班で明日帰国する韓国の同学と３人で、近所の中華料理屋さんでご飯。彼女は数ヶ月前まで「中国は自分に合わない、好きじゃない」と言っていたのだけれど、帰る前日の夜になってやっと「離れがたい」という気持ちになったらしい。明日の夕飯はソウルで食べてるんだよなあ。夜に近所の市場をうろうろして、少し買い物。露店で初めてまとめてＣＤを買った。満州里に行ったときにたまたまテレビでヒット曲ばかり集めた音楽会を中継していて、そこで急いで名前と題名をチェック。中国の音楽番組はみんながみんな曲名や歌手の名前を教えてくれるわけではないので、そういう機会を捕まえないと。そこでやっと、よく耳にする曲の題名や人を知る。今日は目的を持って、そのとき聴いた曲を買おうと思った。店のおじさんが「ほしいのがあったら言って」というので、覚えていた曲名を告げる。「緑光」と言いたかったのに、「月光」と間違えられる。あいやー、発音が悪かったか。メモに書いて見せたらすぐに探してくれた。ヒットしているだろうからみんなすぐ分かるんだろうな。ＣＤは１枚３元、４元くらい。たまに聴けないのがあるけれど、聴けたらかなり安い。戻って曲チェック。そうそうそう、これこれこれ。パソコンに落とす。今まで中国の歌はオモテ拍で「タン、タン、タン、タン」というベタなイメージがあって、韓国や日本の流行曲のようにウラ拍の「ッタン、ッタン、ッタン、ッタン」という感じのノリは少ないのだと思っていた。でも今日買ったＣＤの中にはいくつか「おお、いいねえ」というのがあって、新しい発見。中国語は一つの音の中に意味がたくさん入るので、曲の展開が早いような気がする。前に習字の先生から「I’m a student は日本語でどう言うんだ」と聞かれて「わたしはだいがくせいです」と言ったら「長い！」と驚かれた。中国語だと「うぉ、しー、だー、しゅえ、しょん」の５つの音で表現できてしまう。

  2005年07月28日

• 郵便局顛末

  荷物を詰めて、郵便局で買った最大サイズの段ボールが２個になった。でもこれで帰るときの荷物が軽くて済む。また郵便局の人に電話をして、宿舎まで来てもらうことにした。エレベーターまで段ボールを押しながら移動。来てみてわかったのは、宿舎まで来てくれるサービスはEMSで送る場合だけだと言うこと…。普通の小包は引き受けられないらしい…。そうか、そういうことか。わざわざEMSで送るほど急ぐ荷物ではないし、何より重たいので絶対お金がかかる。一緒に荷物を送ろうとしていた同学が体重計を持ってきて、計ってみたら１つは１１キロ、もう１つは２１キロ…。郵便局の人に計算してもらったら、２１キロだったら日本まで１０００元かかるという…。部屋代と同じじゃん。無理。そんなわけで、せっかく来てもらった係の人に「すみませーん」と謝って、自分たちでタクシーを探して近所の郵便局まで行くことになった。タクシーのおじさんは親切に積み込む手伝いをしてくれて、郵便局まで５元。郵便局のおばさんも留学生だと気づいて、書き込む伝票を手渡しながら「焦らなくていいわよ」と言ってくれた。中身は全然チェックされなかった。というか「問題ないわよね」と言われて「問題ないです」と言ったら完了。ビニールの太めの帯も使ってがちがちに梱包してくれた。絶対ばらけないだろうなあ。でもその梱包材も１元くらいお金を取られた。そうだよな。１１キロの方は３００元ほど、２１キロの方は６５０元くらい、２つで１０７０元だった。まあ仕方ないか。昼は残っていた冷凍狗不理と、ご飯とのりたま、味のり。午後は昼寝をしたりのんびりして、夜からまた羊肉串を食べに出る。羊排というのを初めて食べたら美味しかった。１つ２元だけど、その値段だけの味はある。戻って、友達から借りたＤＶＤを急いで見て、寝る。

  2005年07月27日

• 本格的に片づけ

  朝の１０時に互相でお世話になった中国人の友達が２人、同学の部屋に遊びに来てくれるというので、便乗。彼女たちは日本語学科の学生さんなので、自分の中国語よりも彼女たちの日本語聞き取り能力の方が上がっているような気がする。でも最初の頃は本当に何言っているのか分からなかったのが、２人が世間話をする普通の速度に耳が慣れている（聞き取れるかはまた別問題）。これが日本に戻ったらあっという間に元に戻るんだろうと思うとちょっと怖い。会っている途中で、自分の携帯に前学期の韓国同学から電話が。彼が一番仲良くしていた日本人同学は昨日船で帰ってしまった。それは知っているらしい。確か韓国で仕事をしているはずなのに、こんな時間にかかってきて大丈夫？　夏休みは４日間しかないらしい。九州と福岡はどっちが楽しい場所か聞かれる。友達が日本に行くらしい。九州の中に福岡がある、と説明したら「あ～あ」という反応。自分も韓国の地名を言われたらたぶん分からない。中国の互相友達が帰った後、日本人同学と手元に残っている日本のレトルトで昼ご飯。スパゲティーミートソース。ビーフシチュー、それとなぜか赤飯…。でも日本のレトルトは旨いわ。荷物を受け取りに来るサービスをしているらしい郵便局に電話してみる。見知らぬ中国の人に電話をかけるのは緊張する。案の定何を言っているのかさっぱり分からない部分がたくさん。会いながら話せば解決することも、電話だと声しか手がかりがない。「何を送る」「どこに送る」というのを何かすごい複雑な聞き方をされて、分からなかった。向こうもこっちが何を言っているのか分からない様子。びびっているとたぶん余計伝わらない。分かったのは、呼んだら来てくれることは本当だと言うこと。電話をして１階で待っていればとりあえず取りにはきてくれるらしい。戻って部屋の荷物を段ボールに詰め始める。前にいくつか小包を出しているので、比較的楽。帰るときの荷物はなるべく軽くしたい。二胡も担いで持っていかなければいけないし。夕方から韓国人同学も一緒に３人でコリアンタウンで焼き肉。そういう過ごし方ももう少し。ＤＶＤ屋もうろうろして。天津には海賊版のＤＶＤ屋さんがたくさんあって、路上でも普通に売っている。でも他の街では全然見なかった。買うなら今？いつもの流れでアイスクリーム屋さんにも。帰りはタクシーで帰ってくる。明日段ボールを送るためにまとめないと。

  2005年07月26日

• 同学大量帰国、見送り

  朝６時起きで、７時前に出発する同学たちの見送りに行く。今回は同じ船で４人帰国。去年の８月、自分が来たのと同じ日に宿舎に到着してからずっと仲良くしてもらっていた同学も、いよいよ帰国。船のところまで行くことに。軽ワゴンのタクシー２台に乗っていざ出発。その前に見送りに集まっていた人たちに挨拶している。みんな帰っちゃうんだねえ。車の中で今までのことやこれからのことを話して１時間弱。急に道路が混み出して進まなくなってしまった。船の手続きは９時から１０時の間に済ませなければいけないのに、すでに９時近い。みんな口では「どうにかなる」と言っているけれど、どこか焦っている部分も。自分が乗っていない方のタクシーが路肩に停まっている。エンストして動けなくなってしまったらしい！　時間迫ってるのに！急遽、無事な方のタクシーが牽引することに。タクシーのおじさん２人が細いヒモを持ち出して、車と車を繋げている。うわー、本当に最後まで何が起こるか分からない中国。動き出したはいいけれど、前の車を運転しているおじさんは港までの道をよく知らないらしく、窓から顔を出して後ろのおじさんに「どっちに曲がるんだ！」とか言っている。なら後ろのおじさんが前の車を運転すればいいと思うのだけれど、何かプライドが邪魔をするんだろうか。大きくカーブするところで外れてしまったのか切れたのか、前と後ろが繋がらない状態になってしまった。また降りておじさん同士で何か相談している。と思ったら後ろの車が普通に動き出した。何だ、無事なの？９時２０分頃、港に到着。乗る前の約束で、港との往復で１００元という話になっていたらしい。でも同学の出発を見送るために待ってほしいと話すと、待つのに金がいるという。おじさんが言うには１分1.5元。１０分１５元。高すぎ。あり得ないのでじゃあ片道だけでいいというと、１００元くれと言う。もう一台は片道で１００元という約束で来ていたらしく、あっちに払ったのになぜこっちに払わないんだと言う話。往復１００元なら片道もっと安いだろうという説得も全く届かず。怒鳴り始めたおじさんを他の中国の人たちが遠巻きに見だした。だからって助けてくれるわけではない。助けてくれるのかと思ったおじさんは「こいつらは日本人だ！　俺は日本語を話せる！　日本人を知っている！」みたいな割り込みを始めて、タクシーのおじさんが「じゃあ、彼らに分かるように日本語で説明をしろ！」と言ったら、その助け船おじさんは「おはようございます！」とだけ日本語で言ってまた分からないことを中国語で話し出した。ただ日本語の単語を知っているということだけ言いたかったのか？　何がしたいんだろう…？結局、そのおじさんに１００元払うことで収まった。船の手続きは簡単で、お客さんも少なかった。でも船のそばで見送ることができなくて、見送り組は建物の外の柵に登って遠くにある船を眺めることに。携帯で「今どのへん？」とか「見える？」とか連絡を取りながら。出航して動き出した後も携帯はつながっていて、でも船はどんどん遠くなっていって、見送り組も帰国組も「おーい」と手を振りながらお別れ。日本で会えるとは思うけれど、やっぱり寂しい。帰りは話しかけてきたタクシーのおじさんの車に乗ることに。数ヶ月日本で働いたことがあるという。でも最初「韓国人？日本人？」と聞かれたくらいだからあんまり詳しくないんだろう。中国にはそういう人が多すぎ。目的地まで１００元ちょっとで行くという。軽ワゴンではなくてセダンだから、少し高くなるのは覚悟済み。でもおじさんは市街地に入った後で本当に道を知らないらしく、停めては人に道を聞き、停めては聞き、を繰り返している。急がないし、メーターがいくらになろうとも１００元ちょっと以上を払う気はさらさらなかったのでそのままおじさんのやり方に任せていた。さすがに南開大学の前の道を知らないとは思わなかったけど。自分が知っている場所から、どこを曲がるのか指示をしながら宿舎のそばまで着く。メーターは１３４元。「当然安くなるよねえ」という話をしたら「あり得ない！　こんな遠くまで来たんだ、メーターを見ろ」みたいなことを言われる。でもさあ、さんざん迷って時間使ってメーターどおりはないだろう。道を知っている人ならとっくに着いている。でもおじさんは「道に迷ったわけではない！　聞いてちゃんとここまで来た！」と頑強に言い張る。「いつも東を走っているから西のことを知らないんだ！」とか威張られても。でも乗る前に１００元ちょっとと言ったし、こっちの時間も無駄にされたし、何しろ運転手なのに道を知らない。１１０元はどうだと言ったら１２０元と言う。まあいいか。もうちょっと謙虚になれないものかな。その足でチェーンのラーメン屋さんに入って昼ご飯。部屋に戻って昼寝。明日帰国する同学が物を返しついでに挨拶。みんな帰るんだねえ。お世話になった中国人同学が部屋に遊びに来てくれて、しばらく話す。彼女の彼氏は日本に留学しているらしい。同学の部屋に行って、前の学期の韓国同学に電話をするけれど繋がらず。韓国語の留守電の案内か何かが韓国語で流れ始めてパニック。そこでしばらく同学と世間話をして戻ってくる。昨日は２時間しか寝ていない。昼寝の時間を足しても４時間ちょっと。日本人同学も昼寝のつもりで爆睡したらしい。でも「細切れの睡眠って意味ないよね」ということで意見が一致。早めに部屋に戻る。旅行の話はまたまとめてアップします。

  2005年07月25日

• 途中経過

  １７日に飛行機で大連に飛んだあと、２泊１９日に飛行機でハルピンに飛んだあと、１泊２０日に列車内１泊で満洲里に行く予定飛行機早すぎ。あっという間に着いてしまう。でも列車も面白いしなあ。戻ったらちゃんと内容つきで更新する予定です～

  2005年07月20日

• 空の便に変更

  切符屋さんに頼んだ列車の切符がまだ手に入らない。日本人同学も駅へ切符を買いに行く用事ができたので、朝から一緒に向かう。今日は異常に蒸し暑い。空気がベタベタして気持ち悪い。中国の学生さんたちの帰省ラッシュなのか、旅行シーズン到来なのか、今までにないほど天津駅が混雑している。自分は切符屋さんに行って、取れていないのなら飛行機の切符に替えてもらうことにした。そこでは飛行機の切符も扱っている。みんな切符が取れなくなってくるのか、中国人のお客さんも４人ほど座っていた。天津から大連の飛行機は３割引で手数料込み５８０元。１時間くらいで着いてしまうので、一晩かけていく列車２２２元と天秤にかけてもそんなに高くないと思った。明日の午後に出発。切符の現物は取れたら連絡をくれるらしい。また取りに来ないと。駅の窓口に切符を買いに行った同学を探しに行く。切符売り場は人と熱気が充満していて、空気が悪い。空調もないらしく、気温が外より高い感じ。ここで長蛇の列に並んで買うのはかなりのストレス。並んだからと言って買えるかどうかも分からないから余計にストレス。同学は成都経由で九賽溝に行くつもりだったのが、切符が取れなかったらしい。今北京にいとこを迎えに行っている韓国人同学と行く予定だけれど、彼女とは連絡の取りようがなく、この後どうするのか決めかねている。戻ることに。帰りは途中でバスを降りて、郵便局で小包用の段ボール箱を買うことに。一番大きな箱が１５元。同学は「昨日買ったら１０元だったのに」と言っていた。でも郵便局のお兄さんは何かを確認して「１５元」と言い切る。まあ仕方ない。同学が得をしたということで。でっかい段ボールを持って道を歩く。こういうことは中国でやりやすいけど日本でやりにくい。汗が噴き出てくる。そういえば途中で雑誌「財経」を買う。ぱらぱらめくってみたら、中国ではあまり馴染みのない単語と内容。でも雑誌の方が新聞よりものんびり深く読めるかもしれない。戻って、ご飯を炊いて同学とレトルトの会。カレーとハヤシ。日本のレトルトにはハズレがない。その後少しお腹を休めて、スイカを食べることにした。同学はスイカを真っ二つに切って、スプーンですくって食べるのが夢だった。というか中国ではとてもポピュラーな食べ方で、いつかやろういつかやろうと思っていながら帰国間際になってしまった。今日実現。小ぶりでほとんどが水分とはいえ、スイカ半分は思いのほか多い。種も多い。でも贅沢な食べ方をしている感じで面白かった。前に韓国同学に「お腹がすいた」という単語を教えたときに彼女が「お腹がスイカ」と間違えてしまったことがあって、でもそれもあながち間違いではないだろうとたまにふざけてみんなで「お腹がスイカ～（お腹いっぱい～）」と言っていた。まさに今日は本当にお腹がスイカ。詰まっている。一緒に見ていたテレビで北京の音を集めたオリンピック記念ＣＤのことをやっていて、その番組の中で「周りの音をもっと聞いてみよう」という提案をしていた。中国の音、とは何か、同学と考える。人の鼻歌とか。堂々と歌ってるしな、鼻歌と言うより。工事中の音、クラクションの音。うちの部屋は冷蔵庫の音がうるさい。明日の午後出発なので、旅行の荷物の準備。一度行ったので要る物と要らない物の区別が明確。ぱっぱと済ます。また一週間後くらいに天津に戻る予定。さてさて。

  2005年07月16日

• 中国で「レ・ミゼ」ナンバー？

  部屋でのんびりする。ラジオを聞いていたらどこかで聴いたような曲が。「レ・ミゼラブル」のエポニーヌのソロだ！　歌詞も（たぶん）ちゃんと元の曲に沿っている。まさか中国語で聴けるとは！　でも一番盛り上がるところの手前で無情にもフェイドアウトしてＣＭになってしまった。島田歌穂にはまだ及ばない感じだったけど、ちょっと鳥肌立った。へえ、中国でも誰かがカバーして歌ってるのかー。でも「レ・ミゼ」上演は難しいだろうなあ。思いっきり革命にかける市民の話だし。午後、１７日に帰国してしまう同学と餃子を食べに行く。百餃園。有名なところらしく、なおかつ１５日は何かのサービスがあるらしく、入り口前は順番待ちの人たちでごった返していた。一応店のお姉さんとお兄さんが台を出して、札を配っている。プラスチックの椅子が置かれていて、座っている人もいる。中国の女の人はスカートを穿いていようが何だろうがガーッと足を開いて座っている。とても気になる。小さい女の子がそういう格好で座って、目の前のお母さんも何も言わない。とても気になる。「はしたない」という日本語を知っていてよかったなと少し思った。順番が来て、店の３階の、臨時に作った部屋のようなところへ案内される。高校生男子と両親の組と、何の集まりか分からないけれど１０人以上椅子が準備されている組が。先に来ている人は目の前の餃子を食べずに待っている。少しぽっちゃりした５，６歳くらいの女の子が本当にその辺を飛び回っている。誰も注意しない。水鉄砲を撃ち出したよ！　誰も注意しない。あのまま大きくなっていくのだと思うと怖いものが。教育って本当に大事。餃子は８種類くらいの味をそれぞれ２両（１００グラム）ずつ頼んだ。その前に来た春菊のサラダと酢豚のような肉料理も美味しい。餃子はキノコと鴨肉の具のやつが一番美味しかった。デザートに「櫻花アロエヨーグルト」というのを頼んでみる。塩漬けの桜っぽい花、フカヒレみたいなアロエ、なぜか温かめのヨーグルト。面白い味だった。自分たちが帰る頃、本当に偶然に、同じ学校の同学たち数人が入ってくる。まさかここで会うとは。部屋に戻ってしばらくしたら、同学から電話が。ハルピンから戻ってきた韓国同学が遊びに来ているらしい。人からもらった韓国焼酎と手持ちのお菓子をかき集めて部屋にお邪魔する。前の学期は一緒に勉強会をしたり、日本語と韓国語を教え合ったりして結構話していた。数ヶ月の間は空いているものの、やっぱり話し出すとテンポが戻ってくる。彼はハルピンでほとんど日本人と交流してないにもかかわらず、教えた日本語の単語をかなり覚えていた。すごいな。ハルピンは韓国人がとても多く、多い分だけ宿舎内でも面倒なことが多く、あまり馴染めずに外に部屋を借りていたらしい。朝鮮族の人たちもいて、たまに揉める韓国人もいたらしい。日本人はほとんどいなかったという。天津はのんびりしていて、国と国のことをあまり考えないでも過ごしていけるところなので、それはラッキーだったかもしれない。お酒を久しぶりに飲んで、戻ってくる。日本人同学は明日以降に旅行に行くかどうか時刻表とにらめっこ。時間が限られているからなぁ。

  2005年07月15日

• 読書のバトン

  バトンって何だろうなあと思っていたら、来ました。みんなで同じ内容をリレーして書いていくんですね。初中継。１　蔵書数文庫本、ハードカバーなどなど１００以上は確実、２００はあるのかなあ。小説は文庫本、ハードカバーは社会科学系とかノンフィクションとか。あまり多くないと思います。親が買ったのを読んだりとか。読んだ本の感想などはこちらの「最近の１０冊」に。松本清張とかも好きかも。２　今読みかけor読む予定の本「倒数第２個女朋友」（王文華・作家出版社）訳すなら「最後から２番目の彼女」？　中国語の本にチャレンジするために買った小説。彼の小説は売れているらしい。まだ読了できていない…。３　最後に買った本「未来をひらく歴史－東アジア３国の近現代史」買った本としては最後。こないだ楽天で買って日本の住所に届いているので、まだ触ってもいない。４　特別な思い入れのある本５冊まで「あられ酒」（斉藤緑雨・岩波文庫）明治の人。文語体で書かれていて読むのに時間がかかるけれど、日本語でこれだけシニカルでテンポが良くて楽しい表現ができるんだ、と思わせてくれる一冊。うまいこと書くねえ、とポンと膝を叩きたくなる感じ。青空文庫に一つだけ彼の作品がアップされていた。「宴のあと」（三島由紀夫・岩波文庫）三島の日本語は美しい。ミネラルと栄養たっぷりのきれいな地下水を飲むような。自分が好きな社会ネタを下敷きに書いたこれを一押し。５　バトンを渡す人旅行中のうさぎまめさん、お願いしてもいい？

  2005年07月14日

• 水上公園＆中国語＆会ってびっくり

  午前中、学校へ行って成績表と修了証をもらう。同学の分ももらってくる。どちらも申し込んでおけば作っておいてくれるので、すぐ終わるはずだった。でもある同学の分はなくって、事務室の先生がその場で作成していた。２０分くらい待つ。最後までこんな感じかあ。隣で、これから入学するらしい人の旦那さんらしい人が英語で事務室の人に質問しに来ていた。１人の先生が英語で対応している。奥さんがここで昼間留学して、旦那さんは仕事があって、旦那さんは夜の授業があれば取りたいらしいけれど、夜の授業はないので無理というようなことを話している。先生は流暢な英語で対応していて、途中電話がかかってきてビザのことを一生懸命英語で説明していた。その電話の間中隣の旦那さんは待たされている。自分も来たばっかりの頃はそういう時間で結構イライラしただろうな。最近は手際の遅さに慣れた。無事成績表を手にして、南大の学生さんと待ち合わせて水上公園へ。歩いていけるほど近所なのに、帰る間際の今になってやっと行くことに。最初は曇りだったのでちょうどよかったのに、どんどん晴れて暑くなってくる。水上公園は本当に湖の周りを散歩する公園だった。動物園とも繋がっている。新たに入場料を払って動物園へ。もう一度パンダを見れるとは思わなかった。前は行けなかった鳥のコーナーや、ワニのコーナーも発見。夏の昼間なのでみんな屋内に戻っていたり、寝ていたり。八里台のケンタッキーに行ってハンバーガーを食べる。中国のケンタッキーは初めてなのでキョロキョロする。コーラとポテトがセットで２０元弱。贅沢な食事だけどたまにはいいか。バスで戻って、ちょっと掃除。８時半から補導の中国の学生さんが来るので、聞きたいことを紙にまとめる。教科書から怪しい単語を拾おうとめくっていたら、いろいろ面白い表現方法を習っているのだと気づく。全然身についてないけど、一応通り過ぎてはいるらしい。そこで新しく決心。１　分からない単語があったら中中辞典でまず調べること。電子辞書に頼らないようにする。中中辞典になかった場合、仕方なく日中や中日にあたること。２　ネットでも紙でもいいから、新聞の記事を毎日１つか２つ読むこと。最近やっと辞書の中に書いてある中国語に抵抗感がなくなってきた。前は見ても読むのに時間がかかって面倒だった。今も日本語よりは遅いけれど、前よりは読もうかなと思える。たくさん決心しても絶対やらないので、まず２つ。１時間の補導の時間で、言い回しやら、順番やら、あやふやだったところを教えてもらう。彼女は的確な分かりやすい例文を使って説明してくれるので分かりやすい。夜の１０時頃に成績表を同学に渡しに行って、その足で別の同学たちと羊肉串を食べるために外に出る。歩いていたら、前の学期に高級班にいて今学期ハルピンで勉強しているはずの韓国人同学にばったり遭遇。１７日に船で帰国するために天津に滞在しているらしい。前の班の同学たちと食事をした帰りだという。ホテルではなく留学生宿舎の１室に泊まっているというか暮らしているというか。おおおお。まさかこんなところで会うとは。彼は韓国でも中国語学科で学んでいて、前からすらすら流暢に話せる。前の学期はこちらの言葉がなかなか出てこなくて全然キャッチボールにならなかったのに、今は普通に話せた。ちょっと嬉しい。でも彼はすでにＨＳＫ高級にチャレンジし始めているらしい。でもめちゃくちゃ難しいらしい。羊肉串の店で同学と合流して「今、彼と会ってきたよ！」という話をする。同じ時期に留学生として来た人は、やっぱり「同期」で思い入れがあるねえという話で盛り上がる。一緒に食べた２人も同期で、１人は天津で仕事を見つけて来週から働き始める。１人は下旬に船で日本に帰る。最後に残る人がすごい寂しい。就職が決まっている同学が「みんな帰っちゃうねえ」と名残惜しげ。たぶん人が帰って減り始めたらもっと実感するのだと思う。前の学期そうだったし。明日の朝３時出発で日本人同学が帰国するらしい。日曜日にはまた１人帰国。その次の週は１日に４人とか５人とか一気に帰る。１年は過ぎるとやっぱり早いものだと意見が一致。天津は最近夜中に大雨と雷がある。幸い今日は降られなかった。でも湿気がすごくて座っているだけで汗が出てくる。日本の夏と同じ…。

  2005年07月14日

• 西安から天津へ戻る

  夜中の３時くらいに大きめの駅に着いたらしく、少し人の出入りがある。車掌さんが起こしてくれるらしい。朝６時前には外が明るくなっていて、みんな起き始めている。自分も寝ぼけた状態で座っている。今回の列車はあまり遅れがない様子。と思っていたらやっぱり最後の方は３０分くらい遅れた。天津はあまり暑くない。自分は大連に用事ができたので、行くための切符を買いにまた駅の表に回り込む。韓国同学とは一度お別れ。買いたい切符の列車番号や日付を書いた紙を持って、長い行列に並ぶ。列に割り込む人もいる。どうしてそういうことできるのかなあ。大体大量に買う人なので旅行会社関係かもしれない。でもねえ。そういう窓口作ればいいのに。気分が悪い。順番が来て紙を渡したら「この切符はありません」と言われる。えー。違う窓口にまた１５分くらい並んで買おうとしたら、そこのお姉さんも「ない」という。「どうして分かる？　確かめて」と端末を指したら苦笑されて、列車番号を打ち出す。確かにほしい寝台はなくて、座る席だけだった。友達から教わった切符代行の事務所に行く。そこに行ったら「日本人が最近たくさん来るよ。友達から聞いたの？」と言われる。自分の周りの友達はみんなここを利用しているらしい。と思ったら、さっき変な場所に並んでいたお姉さんが入ってくる。ここのスタッフだったのか。電話もひっきりになしにかかってきていて、日本人からの電話もあった。どうも話が伝わりにくいらしく「ここにいる日本人に代われ」とおじさんが指示、急に電話に出ることになった。出たら偶然にも学校の同学。「切符が手に入ったから取りに来て」というおじさんと「明日行きます」という話を取り持つ。自分の切符も明日取れるらしい。どうやって取れるのか知らないけれど。同学に頼んで一気に引き取ってもらってもいいらしい。お願いしようかな。目の前に停まっていたタクシーで戻る。相場は行きのときに２０元と知ったので、値段を聞いてから。おじさんもそれぐらいで走ってくれるらしいので乗る。久しぶりに自分の部屋に到着。郵便局に行き、荷物を発送してもらったことを確かめて、伝票を受け取る。同学と学食で久しぶりに食べる。というかこれが最後の学食になるのかなあ。階段の下りが筋肉痛でつらい。戻って、同学が買ったスマップのライブＤＶＤを見せてもらう。その中でチョナン・カンが韓国語で話している部分があるので、韓国同学に聞いて分かるかどうか確かめる。一言一言なら正確に分かるらしいけれど、長い文章になるとちょっと自然ではない印象を受けるらしい。部屋に戻って、片づけ、洗濯などなど。夜になったら急に激しい雷雨。最近は多いらしい。夜降って、朝は晴れているらしい。今日は久しぶりに自分の部屋で眠るなあ。

  2005年07月13日

• 西安旅行６日目

  ゆっくり寝て、１０時頃チェックアウト。足が痛い…。筋肉痛。保証金も戻ってくるし、払ったお金以外に請求されることもなかった。駅に向かう途中で、口げんか２件見る。どれも人が集まってみている。野次馬根性はどこも一緒か。駅にはあっさり入ることができて、少し待ったら検札。中国の列車の乗り方にも慣れてきた。また近所のベッドにお母さんと高校生の男の子の組み合わせ。２人ともずっと会話をしている。溺愛してしまう気持ちも何となく分かる。１人しか生めないしなあ。テレビやラジオの広告も産科関係のものは日本より多い。なるべく自分の理想に近い状態で気合いを入れて１人生もう、という感じ。おじさんと学生とおばさんが世間話をしている。韓国同学はたまに聞き取って、会話に参加していないものの笑ったりしている。自分にはまだ無理。今回の旅で、自分は地図や場所などの空間を考えるのは得意だったけれど、聞き取ったり耳からの情報を整理するのは不得意だった。韓国同学は逆に位置関係や場所を覚えるのが苦手だけれど、耳から入ってきた情報をすぐ記憶していた。彼女の听力がほしい～。彼女はお父さんの仕事の関係で１年半前に天津に来て、そのときは全く聞き取れなかったらしい。雇ったお手伝いさんは天津の方言が激しいおばさんで、昼間は２人しかいないので仕方なく話していたけれど聞き取れない。時間があるときに中国のテレビや映画をたくさん見たらしい。それで鍛えられた部分もあるという。人によってやり方は違うけれど、何となく自分の今までのやり方では今まで以上にはなれない気がする。野球で言ったらフォームを根本的に変えなきゃいけない状態？　中国語を聞いていて「もう少し分かりたいな」と思うときと、昔セサミストリートを見て「分からない。つまらない」と思ったのと同じように放棄したくなるときと、波がある。壁だなあ。人の真似でもいいから、何か違うことをしないといけないかも。列車の夕ご飯はカップラーメンとソーセージ。おじさんたちはトランプをしている。自分たちはおしゃべりをしたり昼寝をしたり。１０時になったら真っ暗になって、しばらく話してから寝る。

  2005年07月12日

• 西安旅行５日目

  華山に行くことにする。駅前から２５元でバスが出ている、１時間半くらいで着く、というのをおととい確かめたので、それを目指して歩いていたら、客引きのおじさんに「華山に行くのか」と呼び止められる。結局その人が案内する１日ツアーに参加することに。車代８０元、ロープウエイ１１０元、入場料は学生１０％引きで９０元。ガイドさんもつく。すでに中国人観光客が７，８人乗り込んでいて、バスがいっぱいになったら出発。夫婦で参加している人や子供連れの人もいる。中国ではこういう参加の仕方は結構メジャーなのかもしれない。日本でガイドブックを見ているときは騙されるんじゃないかとびくびくしながら読んでいたけれど。華山の麓までは２時間弱、そこで薬を売る店で下ろされて、３０分くらいしたら切符を買って戻ってくると言ってガイドさんがいなくなってしまった。他の観光客もたくさんそこの薬局で話を聞かされている。４０分以上過ぎた頃にガイドさんが戻ってくる。またバスに乗り込んで、バスごと門をくぐってくねくねした山道を登る。学生証と入場券をもらう。大きめの駐車場でバスが停まる。ミニバスがたくさん停まっていて、観光客の多さを物語る。みんなこうやって来るんだな。近所の駅もあるけれど、もっと手間がかかって大変だったかもしれない。そこからロープウエイへ。６人乗り。一気に渓谷を登っていく。下の方に山道が見えて、一番下から足で登っていく人もいるらしい。数時間。ちなみにロープウエイだと１０分くらい。下りた先は自分で登らなければいけない。いきなり階段が始まっていて、登山開始。ガイドさんは途中まで一緒に登っていたけれど、途中から「自分はここまで」と言って、みんなを見送っている。１２時過ぎに登り始めて、４時にロープウエイの駅待ち合わせ。北、南、西の峰がある中で、自分の体力と目的に合わせて場所を決める。西峰が一番景色がいいらしい。大体登りが２時間、下りが１時間、が目安。ほとんどが石の階段なので、疲れる。途中、人がすれ違えないほどの急な階段もある。でもそこを荷物を担いで登っていくおじさんやおばさんがいる。上の方にある売店の品物や、出たゴミなんかはこの人たちが持って運んでいる。仕事とはいえすごいな。登り始めてしまった以上、戻ることはできないし悔しいので、前に進むしかない。天津の長城に行ったときも同じ苦痛を味わった。いろんな人に抜かされたり抜かしたり、石の段を上ったり木陰で休んだりしながら１時間半ほど。西峰に着いたら切り立った崖のような山肌とちょいちょい出ている緑のコントラストがきれいな景色を見ることができた。天気も良くなって、空は真っ青。気持ちいいねえ。しばらくそこで休んだ後、下り。登りの人とすれ違う。息を切らしている。さっきまで自分たちもそうだった。下りは簡単だけれど、すでに膝が笑い始めている。うわー。下りものんびり行って４時頃ロープウエイに着。他のお客さんをバスで待って、５時くらいに出発。このまま帰るのかと思ったら、近所にある西岳廟に行くことに。台湾から来ている学生さんが興味があるらしい。バスで１０分くらいのところにある。紀元前１３０年くらいに祭祀の場所として建てられたところらしい。みんな疲れている上に、山の上とは違ってまだうだる暑さが残っている空気。でもみんなで入場。最近補修を始めたので、まだ昔ながらの建物や鳥居が残っている。中国の寺や文物は観光客向けにベタベタ新しい塗料を塗ってしまうのが興ざめ。でもここは何も手をかけていない古い状態を見ることができたので、疲れたけど面白かった。さすがにもう駅に戻る。８時頃にやっと日没。薄暗くなってきた頃に駅に到着。駅の横の食堂でまたおかずを２つとご飯を頼む。そこで払おうとした１００元札を見て、お店のおじさんが「他の１００元にして」という。言われた１００元札を見たら確かに違う…。透かしも甘いし、柄が微妙にずれていて、紙質も違う。笑えるくらいに偽。銀行でもらったお札なんだけど…。最初は腹が立ったけど、１００元札のに出会うのは珍しいのでそれはそれでいいかと思うようになった。もう一枚出てきたら何とか手放そうと頑張るけれど。西安最後の夜。

  2005年07月11日

• 西安旅行４日目

  今日は市内観光に充てることにする。最初は動物園に向かうつもりでバス停に行ったものの、「海洋世界」という表示に惹かれて行き先変更。学生でも半額にならず１００元かかる水族館だった。最初の部屋は魚の標本ばかりで「八大奇跡」が頭をよぎる。でも次の部屋からたくさんの水槽が並んで見たことのない魚がたくさんいた。海底トンネルみたいになっているところもあって、魚が縦横無尽に泳いでいる腹を下から見たりできる。魚によっては活発に泳いでいたり、寝ていたり、別の魚にくっついて楽をしていたり。ワニを抱いて写真を撮れるコーナーもあった。自分のカメラだと５元。水族館だけれど、なぜか恐竜の模型があったり、北極の模型があったり、北極に着陸している宇宙人の模型があったり。？？？中国最大の円筒形水槽と謳っているものもあった。高さが７メートルあるらしい。中にはきれいな熱帯魚が泳いでいる。イソギンチャクやらヒトデやら。タツノオトシゴも間近で見たし、シーラカンスの親戚のような魚もたくさん見た。ああいうしっぽの形をしている魚はシーラカンスだけではないのだとそこへ行って初めて知った。１００元でもまあ惜しくない。そこのファーストフードで１０元のハンバーガー（鶏肉）を食べる。それも美味しかった。バスに乗って、行く途中に見かけた大雁塔へ。前の広場ではちょうど大噴水の上演時間で、みんなが集まってみていた。最初は水のない噴水のところで塔をバックに写真を撮っていたけれど「開始」のアナウンスと共に水が噴き出してきて、中にいる人は結構濡れた。面白がって傘を持ってわざわざ中に行く人や、やけくそになって濡れに行く人などなど。中国的な壮大な音楽に合わせて、５０メートルプールが２，３個入りそうなスペースで噴水が踊っている。見終わって中のお寺へ。普通に仏様がいるような仏殿と、その後ろに塔。何だか傾いているけれど、ピサの斜塔ほど有名ではないのはフェアじゃない気がする。同学は疲れたのでひと休み。自分は景色を見に塔へ登ることにした。数えてみたら２５０段ほどの階段。息が切れる。でも西安の街並みと、開発されていない地区を眺めることができたので満足。塔に登るにも入場料以外に２０元かかった。またバスに乗って陝西博物館へ。この地区の近所から出土したものがたくさん置いてある。紙や書籍はほとんどなくて、土器や青銅器などが主。日本でもこの種の展覧会はあるけれど、ほんの少し。ここ中国の本場で、中国の歴史の順序で、かなりの数の品を見ることができたのは面白かった。うろ覚えの日本の歴史と比較したり、その時期にあった日本の出来事を思い出したり。日本は縄文式土器のようにハデハデな作りの土器が流行した時期があるのに、中国の土器はどの時期もあっさりしている。柄が発生するとすれば土器ではなくて青銅器系。日本では歴史が曖昧な時期も、中国の文物だとはっきりと「○○朝」だと判別されている。文字がある強みだなあ。長安が中心だった隋と唐はそれぞれ１室使って詳細に展示されているのに、その後の時代が「元宋明清」と４つでひとまとめにされているのでちょっと笑った。図録を買おうといくつかの売り場で値段を聞いてみる。もとが３８０元！　日本の図録と変わらない値段。１００元ちょっとで買えたらラッキーだと思って交渉してみたら、さすがにそれは難しいという。１５０元と言ったら相手は１８０元だという。それ以上は下がらないらしい。図録は中国語の他に英語、日本語バージョンもある。日本語のはよく売れるのか聞いてみたら、最近は日本人観光客が少なくなったという。そこで初めて西安であった抗日デモが頭をよぎった。そういえばそういうこともあったよ…。日本語のを買うからもっと安くしてくれと言って、他の興味のある１００元の資料集も５０元にしてもらって、合計２５０元に。日本語のをめくりながら「見て分かる」と言ったらえらく感心された。と思ったら、どうも売り場のお姉さんは自分が韓国人だと思っていたらしい。道理で。中国人っぽいと言われることも最近はあるけれど（見た目が、らしい。発音したら一発で違うことがバレバレ）、日本人だと言われることが不思議なくらいない。そういえばまだ西安で日本人に遭遇していない…。バスに乗って鐘楼のそばまで。そこで大きなホテルの下にある食堂に覚悟して入ったら今まで以上に庶民的な快餐で、餃子と涼菜を食べる。並びにある土産物屋さんでいろいろ物色。ぼられているかもしれないけど、値切りまくるのは面白い。同学は予想以上に買い物をしすぎて、本当にお金がなくなってきたらしい。天津でも見かけるたこ焼きチェーン店で３個３元のたこ焼きを買う。日本のたこ焼きのようなソースはなく、マヨネーズか辛子かケチャップを選ぶ。たこ焼きとは違うけれど美味しい。たくさん食べたので、そこからホテルまで歩く。街並みは本当にきれい。犬の散歩をさせている人も多い。犬も天津の犬よりきれいな気がする。涼んで外に出ている人もたくさんいる。ベタベタカップルが少ない街だなと思っていたら、夜に大量発生していた。

  2005年07月10日

• 西安旅行３日目

  兵馬俑１日ツアーに参加。８時半のミニバスに案内されて乗ると、すでに中国人観光客が５，６人。ちゃんとガイドさんもつく。へえ。バスの中で説明があって、３５元の車代の他に入場料を払うためのお金とガイドのお金がいるらしい。１人１００元ずつ徴収。まあ、そうだよな。ガイドのお金は予想外だったけど。兵馬俑に行く前に、臨潼博物館、驪山兵諫亭に行く。驪山は西安事変のときに重要な役割を果たした場所らしく、抗日に関する資料や蒋介石が隠れた岩場や、民族団結のために刻んだ文字などが残されていた。八大奇跡、とツアーの紙にはあったので何のことかと思ったら、そういう名前のミュージアムだった。何というか、壮大なハリボテ博物館。すぐそこに本物の兵馬俑があるのに（正直あまり質の良くない）模型があったり、世界の八大奇跡、たとえばピラミッドのスフィンクスの模型やら、ギリシャの彫刻の模型やらが置いてある。日本でこれでお金を取ったらきっと怒られる。でもそれを１つの建物にまとめて、なおかつそれなりの演出もして、兵馬俑の横で見せてしまうというお国柄に、ある意味感動する。秦陵地宮、秦始皇陵に行く。秦始皇陵は残念ながら登ることはできず。電動の周遊バスで周りをうろうろする。でもその大きさは何となく分かった。秦陵地宮で見た模型を思い出しつつ。やっと到着する。兵馬俑前の食堂で、それぞれ注文して自分でお金を払ってお昼を食べる。２つのおかずと２つのご飯で食べた。１つ１５元くらいのおかずだったけれど、確実に学食より美味しかった。これなら許す。ガイドさんが呼ぶので何かと思ったら、他のお客さんは疲れたし高いので兵馬俑と華清池には行きたくないという（！！）。兵馬俑を見るためのツアーだと思っていたのでびっくり。行きたいのは自分たち２人だけで、他のお客さんを待たせることも考えたけれど、それは合理的ではないので、帰りのバス代を渡すからここから先は自由行動で自分たちで見に行ってくれと言う。いきなり自由になる。兵馬俑も学生証で半額の４５元。自由になったおかげでのんびり見ることができた。教科書や資料集に載っている写真と同じ１号坑。おおお。ここに来たかったんだよ。一人一人の顔かたちまでは遠くて見極められなかったけれど、大きさだけは実感できた。休憩しながら２号坑、３号坑。陳列館にも掘り出された物が並んでいる。発見者であるおじいさんが土産物屋さんの片隅で座っていて、一緒に写真をとるなら２０元だという。写真集を買うとサインをしてくれるらしい。でも兵馬俑が発見されたのが１９７４年、その頃の写真を見ても発見者の人はおじいさんなんだけど…。よく似ている人なのか、本当に本人なのかは謎。観光客向けの商売で、撮った自分の写真を兵馬俑の兵士と合体させて、さも自分の模型が兵馬俑にあるような合成写真を作っていた。見本でシラク大統領とかクリントンの兵馬俑もある。女性は難しいかも。ゆっくり見た後、華清池へ行こうとバスに乗ったら、バスの切符売りのお兄さんが「もう閉まってるよ」という。夕方５時過ぎ。ガイドブックは違うけれど…。でも疲れたのもあって、そのまま駅まで帰ることにした。発音が外国人発音なのと見た目が違うので「どこの国から？」と聞かれる。１人が日本人で１人が韓国人だというと、乗っていたお客さん数人も興味を示して、「どの都市から来た？」と聞いてきたりする。違う国の人同士で同じ旅行をしているのが面白いらしい。切符売りのお兄さんの発音はほとんど分からず、同学も解読不能だった。駅前の快餐で、トマト味ラーメンと包子を食べる。どちらもしょっぱすぎず美味しかった。値段も４元５元くらい。ホテルに戻って少し休んだ後、市内をぶらぶら観光。気の向いたバスに乗って、面白そうなところで降りる。西安は城壁を抜けた先でも栄えていて、お店がたくさんある。９時頃でもまだ明るい。天津は早めに閉まってしまう。洋服や靴の小さな店や、アイスクリーム、ケーキを売っている店や、ちょっと洒落たバーまで。天津にないよ…。細い路地を入ると小吃の屋台がたくさん並んでいる場所もあった。新しいものと古いものが入り交じっている。建物もそうだし、文化もそう。人が集まってくるので街全体に熱気がある。

  2005年07月09日

• 西安旅行２日目

  西安到着。観光都市だけあって、駅も大きいし、人がたくさん。西洋人の顔もたくさん。駅を降りたらすぐに城壁があって「あー、西安に来たんだなあ」と思う。駅前にはツアーやホテルの客引きのおじさんおばさんがたくさんいる。自分は何を言っているのか分からなかったけれど、听力のある韓国同学がおじさんについていってみようと言う。おじさんはまず１つのホテルに案内して、部屋を見せる。もうフロントとツーカーの間柄で、フロントもすぐに空いている部屋の鍵をいくつか渡す。たぶんこういう仕事の人がたくさんいるんだろうなあ。１つ目はツインベッドだけれどエレベーターがないし、ちょっと暗い。１部屋１泊９０元だという。もう一つを見せてもらう。５分くらい歩いて、別のホテルへ。そこはツインがもともと１部屋２８０元のところを１８０元に値下げして、さらに兵馬俑ツアーなどに参加すればもっと下げてくれるという。１泊１３０元に。ツアーは１人３５元。明るいし、クーラーもあって、お湯も２４時間出る。そこで４泊することに決めて、鍵の保証金１００元を足して、合計６２０元をフロントで払う。ツアーの参加費もフロントの横の机で払って、３５元。明日の朝８時半にこのホテルの前から出発、７時半過ぎに部屋に電話をくれるという。今日はひとまず市内を巡ることにした。天津と違って緑が多い。乾燥していない。ビニール袋のゴミが落ちてない。きれい。というか、人の話を総合すると天津以外の都市は大体きれいなのかもしれない…。一番最初に住んだ場所が天津で幸運だったかも、と同学と話す。天津に住めれば、後はどこに住んでも大丈夫、っぽい。スタンドで市内地図を買う。３元。鐘楼と鼓楼があるらしい。そこを目指して、近所のバス停からバスに乗る。西安のバスは１元だった。天津は何で値上げしたんだろう。天津でバスに乗り慣れていると他の地区でも応用が利く。降りたい場所でドアの前に立てば降りることができるのは西安も同じ。降りた目の前に快餐があったので、そこでラーメンとチャーハンを頼む。周りの人はイカの串焼きなんかを食べている。食事の味はしょっぱすぎず、天津の学食よりは食べやすい。１つ５元。イカは入らず。歩いて鐘楼へ。中心地らしく、交通量も観光客も多い。入場券は学生証を見せたら半額になった。もっとたくさん使っておけばよかった。鐘楼に登る直前に土産物屋が並んでいたので、ちょっと冷やかす。つもりが値切って買ってしまう。１つ買うと「これもどう、あれもどう」とおばさんのセールストークが激しくなる。遮って鐘楼へ。昔、時を刻んでいた場所らしく、大きな鐘。前後に西安の重要な門が見える。中心だなあ。長安だったときもみんなこの場所を見ていたんだなあと思うと感慨深い。隣の鼓楼へ。ここも太鼓が置いてある。鐘楼を臨む感じ。バスに乗って、碑林博物館へ。ちょっと道に迷うけれど到着。石碑が建物の中にこれでもかこれでもかというくらいある。石碑は保護のためにガラスが張られているけれど、あるガラスのところにマジックで「昭和」「平成」と囲みがしてあった。日本人だろうなー、書いたのは。元号のもとになる経典が刻まれている石碑で、確かに囲まれた場所に「昭和」と「平成」の文字がある。当然ながら韓国同学は全く興味なし。歩いて南門へ。城壁と一続きで、歴史を感じさせる。そこからまた今度は鐘楼を臨む。南門から城壁の上を歩いて、西門まで歩けるらしい。レンタサイクルもある。自分たちはふらふら景色を見ながら城壁の上を歩いていく。中継地点の小さな門があって、「南門１１００ｍ、西門１８００ｍ」と書いてあったのを見てさすがに疲れが。そこで市街に降りることにした。ガイドブックにイスラム系の出店が並んでいる道がそばにあると書いてあったので、そこを目指す。歩いている途中に教会を見つけてちょっと覗く。韓国同学はキリスト教らしい。道を見つけて、夕飯を考えながら歩く。そばが工事中で思ったほど店は出ていなかったけれど、そこで牛肉と小麦粉を混ぜて炒めたようなおかずを買って、羊肉串や牛肉串を食べさせてくれる屋台に入る。天津と似たような感じ。こちらの串は金属製で、肉によって黒い串だったり銀の串だったりして、お勘定をするときにそれを見て確かめるらしい。おばさんが言っていることが天津以上に分からない。同学も分からないらしい。見知らぬ訛りが。そこからバスに乗って駅方面に向かい、ホテルの近所で降りる。バスに乗ると便利。隣のスーパーというか商店のようなところで、次の日のパンや飲み物を買って休む。天気予報を見たらあまり暑くない感じ。天津より最高気温が低い。ラッキー。

  2005年07月08日

• 西安に出発

  西安に出発。午前中の列車に乗って、次の日の朝に西安に到着する。乗った列車はおばさん６人くらいの団体旅行が隣にいてずっとにぎやかだった。一緒に行った韓国同学と話したり、時間があるときは隣の会話に聞き耳を立てたり。やっと何となく世間話の方向性が分かってきた感じ。でも詳しくは何言ってるのか分からないし、何か面白いことを言って笑っているのに訳が分からないときは悔しい。何言ってるのかなー。みんな持ち込んだカップラーメンやパンでご飯を済ませる。暇なときは寝ていたり。ほぼ丸１日列車の中だけれど、久しぶりにぼうっとする時間ができたような気がする。自分の上の段にはお母さんと高校生か中学生の男の子。お母さんが甲斐甲斐しく子供の世話を焼いている感じ。子供はずっとゲームボーイをやっている。お母さんのいびきが激しかったので、よく眠れず…。

  2005年07月07日

• 日本料理を食べる

  朝起きて、部屋のことをやって、昼は韓国人同学と日本食の店へ。天ぷら定食とシシャモとサーモンの寿司１つと茶碗蒸し。久しぶりに酢飯を食べたような気がする。あとガリとわさびも。同学はとても早く話す人なので、ヒアリングも自分が言う方も引っ張られて早くなる。でも頭がついていけなくて訳の分からない声調を口にしていたり。言葉も運動の一つなのかも。毎日鍛錬鍛錬。１日さぼると取り戻すのに３日かかるような。戻ってきて明日の準備。どういうわけか荷物が多い。他の同学も旅行に出るために鞄を借りに来たり、仕事を見つけた同学はスーツを着て手続きに行ったり。みんな休みだけれど忙しい。冬の休みよりも忙しい感じがする。冬は寒いから出たくないってのもある。明日から旅行に行くので、１４日頃ブログ再開予定です。m(__)m

  2005年07月06日

• 中国の郵便局って…（泣）

  また学校の郵便局に行く。冬物２号。昨日と違うおばさんがいて、冬物１号は無事にそこにあった。でもおばさん曰く「今日は送れない」。えー。いつ送れるのか聞いたら、今週中には発送するだろうとのこと。決まってないのかい。でも伝票を書いて、お金だけは確かめる。１１キロの荷物で、空より遅く海より早いSAL便で２９０元。６キロちょっとの荷物で２０８元。なるべく重い物を送った方がお得だ。他にも送りたい物があるけれど手持ちの箱が尽きてきたので、箱を買おうと思ったら「ない」。えー。売り切れたのか何だか。外部の郵便局に電話して明日届けてくれるか聞くという。また明日送りたい荷物を持ってくれば、その箱に詰めて送ることができる、らしい。っていうか、ここまで持ってくるまでの箱があるならそれを使ってるよ…。すでにある２つの荷物の伝票も、今日は印字ができないらしく、払ったお金はおばさんの手書き領収書で証明することに。頼んで書いてもらった。数日したら旅行に出てしまう。正式な伝票は旅行から戻ってきたあと郵便局に来たらくれるらしい。そのときにこの手書き領収書がきっと決め手になるに違いない。荷物はそれまでに発送し終わっている予定。早く送ってくれ～。おばさんは荷物は預かって、数日中に送って、そのときに伝票に金額等々を印字できて、受取人保存の伝票をその後渡し、引き替えにお金を払う、ということをしたかったらしい。自分は早めにお金を払いたかったし、重さもちゃんと自分の目で確かめたかったので先に払うようにしてもらった。他に送りたいのは本。明日の箱を待って改めてくるか、今日中に部屋にある箱を全部使って送るか。灼熱の帰り道に考えながら歩いていたらケイタイに電話があって、さっきのおばさんが「箱は明日も来ないらしい」。なら、もう今日中に送れる物を送ってしまえ。部屋に戻って小さめの箱２つを見つけて、本を詰めてまた学校へ出直し。宿舎を出るときに、管理人のおじさんが「荷物送るのなら、電話して郵便局に来てもらって、手続きできるよ」。えー。今更。もう何度も行ってるのに。大きな荷物のときはそれを使おう。学校以外の郵便局ならたぶん今日発送してくれるはずだけれど、学校の郵便局はお客さんがほとんどいないのでのんびり手続きできる。外部の郵便局はたくさんの人が順番無視でどんどん来るのでストレスが溜まる。１５日以降は夏休みで窓口も閉じてしまうらしいので、送れる物は今日送らないと。発送は数日後だとしても。その数日、あの郵便局に置きっぱなしってのは心配だけど。無事に日本に届きますように。昼はまた学校の小吃。「韓国人？」と聞かれて「日本人です」と答える。最近、韓国人かと聞かれることが多い。何がそう見えるんだろう？午後はバイトの引き継ぎ。いろいろお世話になりました。バイト先のお父さんは日本語をマスターしているので、听力をあげるために何をしたか聞いたら、中国語ができる日本人の彼女がいたらしい…。そりゃあ上達するわ。その他には、辞書を学ぶ言語の物にすること。中国なら日中辞典ではなくて中中辞典。言葉のニュアンスが見えてくるらしい。そして最初は大変だけどそれを引きまくること。単語の量はそれで増えていったらしい。３度見れば、無意識に脳の中に残る、という説があって、お父さんはそれを実感することが多かったらしい。確かに自分は最近そういう基本的な動作をおろそかにしていたな。帰りはその足で羊肉串屋さんへ。食べていたら、いきなり公安の車が横付けになって、２０人くらい公安の人が出てきて、付近の屋台を回って取り締まり始めた。違反なの？　みんな炭を道に捨てたり、道具を後ろへやったり、途中まで片づけている。途中までやったら様子見。結局どうして今日そんなことがあるのかさっぱり分からなかったけれど、お勘定をして帰る。最近、やっと簡単な世間話が聞こえてくるようになった。難しい世間話はまだ分からない。郵便局のおばさんの子供は「緑色」の野菜が嫌いらしい。とにかく色で嫌いになってしまうらしくて、キャベツも白いところしか食べないらしい。他のおばさんとそんな話をしていた。もっと聞こえればもっと楽しいんだろうなあ。

  2005年07月05日

• 第一次片づけ＆列車の切符

  暑い。熱帯夜らしい。昼間は平気で３７度とかいっているらしい。冬物を日本に送るべく、朝からせっせと整頓と荷造り。ついでに片づけも始めた。クローゼットはすっきりしたものの、やっぱり書籍類が重いし量がある。冬物も１つの段ボールでは収まりきらなかった。人から借りたカートに１つだけ荷物を載せて、学校内の郵便局に行く。昼になったら郵便局も昼休みになってしまう。１１時半過ぎに着く。おじさんに「日本に送りたい」と言ったら速攻で「明日来て」。えー。今日は人がいないだか来ないだかで送ることができないらしい。でも荷物を奥の部屋に置いてもいいという。面倒くさいからそうさせてもらおうかな。伝票もそこで書く。日本に普通の小包を初めて送るので、よく分からん。航空便と船便と、その２つを併せたようなSAL便がある。SAL便が適度に早くて適度に安い。明日もまた１つ段ボールを持って来たいので、カートは引き上げる。あれ、箱は日本から来た箱をそのまま使っていいのかや。おじさんに聞いたら「あれでもいいよ」とのこと。部屋にもう同じ箱があるから、明日もこれで来ればいいや。荷物を置いていくときに「おじさんを信じるから！」と言ったら、「安心できないなら封をすればいい」とその場でテープで蓋を閉じてくれた。中身全然検査しないけどいいのかな。明日するのかな。そのわりには厳重にやってくれたけど。蓋をしたあと「これでいいか？」と聞かれる。文句ないです。荷物ごとどこかにやられなければ…。ここの郵便局は朝の９時から開くらしいので、また明日。お金もそのとき。学校で小吃を買って、部屋で昼ご飯。ものの名前が分からない…。でもいつも見かけながら「あれ食べてみたいなあ」と思っていたものだったので満足。２元。午後は韓国人同学と駅へ切符を買いに行く。２人で西安に行くことにした。日本で旅行というと、どのホテルに泊まるとか、どんなルートで何を見るとか、きっちり決めておかないと不安になる。でも中国だと行った先でホテルを探したり、その日の気分で行き先を決めたり、予定通りにいかなかったり。最近は「まあそういうものか」と割り切れてきた。駅の切符売り場はそれなりに混雑していた。いつも思うけど、どうして１つの窓口に２つの列を作るように柵を作るんだろう。入り口の売店で新しい時刻表が出ていた。自分のは１年前の。ちょっと見てみたら乗りたい汽車の時間が変わっていた。やっぱり新しいの買わないと。全国版の大きめのは８元、天津発着だけを集めたミニ冊子は２元。両方買う。乗りたい日付と列車番号と人数と寝台タイプを書いた紙を窓口で渡したら、間違いも問題も何もなく普通に正しい切符が買えた。天津から西安まで３００元。乗るのは２０時間くらい。それでも「あ、思ったより近い」と感じてしまうのは中国の距離感に慣れたせい？　またバスで宿舎に戻る。戻って、彼女とアイスクリームを食べながらいろいろ話す。たまにお互い何言ってるのか分からないけれど笑顔でカバー。中国語を使わざるを得ないので、鍛えられそうな予感…。正しいかどうかは別として。夕方、適当に晩ご飯。時刻表をまた眺めてみる。いろんな場所にいけるんだよなあ。地球の歩き方も開いてみたりして。時刻表を見ているだけで行った気分を味わえる。戻ってきて時間があったらまた違う場所にも行ってみようかな。今夜は１０時から、珍しく予告をして断水。明日の朝６時まで。貯水槽を掃除するらしい。

  2005年07月04日

• 初自転車

  朝８時半頃起きる。明日からしばらく旅行に行ってしまう同学と、日本のレトルトで昼ご飯。彼女とは去年の９月から同じクラスだったので、総括という感じでいろいろ感想を話したり、これからどうするということを述べあったりした。１年経ったんだなあ。正確には１０ヶ月だけど。彼女が旅行中に同学に自転車を貸すので、その同学の家に行きがてら初めて中国で自転車に乗る。乗ってわかった。中国は車もあんまり（日本でいうところの）ルールを守らないけれど、自転車も歩く人も守らない。斜めに走っていたりとか、フラフラ歩いていたりとか。次の動きが予測できないのでスピードが出るぶん注意しないと危ない。自転車用の道路を走っているときは「あー、なんか中国」という気がした。流れに乗っているときは楽。確かに自転車だと移動が早いや。その同学がトッポギをごちそうしてくれたので、近所に住む日本人同学と３人で夕飯をいただく。化粧品の話やら、旅行の話やら、いろいろ。たまに自分が知らない単語が出てきて、でも他の２人は通じていて、そういうときはちょっと焦る。この１年で自分は何が進歩したんだろう。前から知っている単語を使い回しているような気がしないでもない。聞いてすぐ分からないことも多いし。帰りは自転車を置いていくので歩き。夜でも蒸し暑い今日この頃。

  2005年07月03日

• あー休み休み

  今日から夏休み。午前中は補導の学生さんに来てもらって、発音練習。早く読むよりも、ちゃんと発音と声調を覚えてゆっくり言う方が伝わる。自分はどこか「早く言わないと」という変なこだわりがあって、かつ発音が正確ではないので伝わりにくいらしい。要注意。同屋が韓国に帰国。結構あっさりと。あまり部屋にいない人だったので、繋がりや感覚も薄い感じ。昼は麺を食べて、午後から大掃除をすることに。水回りも、客間も、心機一転を兼ねて。同屋はいないので自分の方法で思いっきり掃除をしたら、結構きれいになって気持ちが晴れ晴れ。いい運動になったし。夕方、勢い余ってレモン味のポテトチップを一気食いしてしまった。でもポテチを食べること自体が１ヶ月ぶりくらいだからいいか、たまには。それはそれで満足。

  2005年07月02日

• 学習期間すべて終了

  閲読と写作のテスト。閲読は辞書持ち込みオッケー。でも普段の授業とあまり変わらない感じだから気楽だった。写作は準備した紙を見ながら、書き込む。同学は「先生も真面目に授業してなかったし、こっちも真面目に書かなくてもいいや」と割り切っていた。確かに、他の先生に比べると、話は面白いんだけどやる気は感じられなかったかな。テストのときもずーっとパソコンで何かをしていて、他の科目だとみんなが終わった頃にテストを切り上げて、写真を撮ったりする時間があった。写作はない。昼は、学校内の食堂で食事会。班ごとに個室に分かれていて、それぞれ気負いなく食べられる。今日は担任の先生の誕生日だと昨日先生がこっそり言ったので、色紙を昨日準備。最後に誕生日の歌をうたって贈呈。先生たちは先生たちの個室で食べていて、いろんな先生が班の個室に顔を出して挨拶して去っていく。写真を撮ったり、連絡先を聞いたり。その後、校舎の方へ戻って、留学生全体で記念写真。そうか、前学期は晩会があったからこうやってわざわざ集まるようなことをしなかったんだな。日本人はこういう食事会にも出席する人が多いけれど、韓国の人は少なめ。授業に出ている人も少なめだし。その他の国の人は結構そろっていた。午後、部屋で休んでから夕方出発でコリアンタウンへ。班で焼き肉会。みんな考えることは同じなのか、他のクラスの人とも焼き肉屋さん近辺で会う。どこの大学も留学生は今日おしまいのはず。７人いたので、肉とプルコギと、チヂミと冷麺とビビンバというオールスター状態。全部食べ尽くす。その後にカラオケ。知っている歌が少ないので控えめにしておく。みんなは前に出て踊ったり歌ったり。同学がビデオを持ってきていたので、自分は踊り狂っているところを撮る係。１時に終わり、宿舎に戻る。ＤＶＤをまた買ってしまったので、少し見る。眠くなって３時半頃寝る。

  2005年07月01日

• 朝漬け…

  昨日の夜は頭がガンガンしてきたので、寝た。その代わり今日の朝５時起きで、先生が言っていた単語だけでもチェック。授業を休んだせいもあって、この期に及んで初見の単語もちらほら…。一度書いて形を覚えながらピンインも読んでみて、分からなかったら意味も調べる、なんてことをやっていたら単語だけで２時間半くらいかかってしまった。早起きしすぎで頭が痛くなってきたので、単語チェックが終わったところで３０分寝ることにした。ぐっすり寝て、何か長い長い夢を見た。３０分以上あった気がする。起きて、気を取り直して登校。テストは語を当てはめるものや、目的語、補語、副詞などを自分で考えて入れるものや、文の並べ替えなど。一つ、全く意味が取れない新出単語が鍵を握っている並べ替え問題が。お手上げ。知らないってことは本当にどうしようもないことだと実感した。何も処置ができない。とりあえず「知る」ことが大事。人と話をしていても、もうその単語を知っているか知らないかで文章が分かるか分からないかを分けることが多い。語彙を増やせ。教室でみんなで写真を取り合って、早めに昼ご飯。午後は二胡。二胡も最後。一応通年で習ったんだなあ。先生も最後とあって、ちょっと厳しめに見る。音階が合っていないところはすぐにやり直し。指が届いていなくてもやり直し。今まで習った曲（といっても小さい曲が４つくらい）をおさらい。ちゃんと一人でもどこを注意すればいいかを指摘しながら。みんな音階を合わせたり間違えないことに一番気を遣うようなレベル。でも先生は「二胡を使って言葉を話すように、音を出しなさい」と。そうでないと音楽ではないから。確かに。他の楽器にもそれは言えること。最後に学生からのリクエストでいくつか先生が曲を聴かせてくれてお開き。こうやって１つずついろんなことが終わっていくんだなあ。夕ご飯は学食で刀削麺。２回目だけど美味しい。戻って明日の準備を。テストはまだ２つある。

  2005年06月30日

• 听力は最後の授業

  そういえば昨日、スイカの皮を踏んでコケそうになった。天津の道には普通にそういうものが落ちている。昔「バナナの皮で転ぶ」漫画の設定は嘘だと思ったけれど、あのスイカの水分を含んだ踏み心地から考えるとバナナも十分危険。听力は最後のテスト。暗誦と、朗読と、自由に述べる。出席者全員がやりたい人からどんどん手を挙げていく。最近は先生がわざと指さずに自主的に誰かが手を挙げるのを待っている。日本人同学がデジタルビデオを持ってきていて一気に緊張感が増す。でもそれをネタに笑いが増えたのも事実。よい思い出になったらしい。先生は最後に、みんながどの部分で進歩しているのかを一人一人教えてくれて、これからもちゃんと勉強するように、みんながうまくいきますように、と締めくくってくれた。班の中の３人は前の学期からお世話になっている。ちょっと泣きそうになった。前の学期で急に先生が交代してこの先生になったときは「うわ、厳しい先生に当たったな」と思ったけれど、それもよい思い出。先生とは金曜の全体食事会でも再会予定。閲読の先生は汗を拭き拭きやってきて、しばらくクーラーの前で涼んでいる。班の中が収まってきたところで授業。教科書のなるべく今にも影響や問題が残っている項目を選んで、こちらはいつもの授業。金曜日にテスト。昼を食べる。学食で「魚香」と名前が付いているメニューは好きなのだけれど、「魚香茄子」があると聞いたので、それを注文。「少放点er塩」で「塩を少なめにしてください」になるらしい。試したらちゃんとしょっぱくない料理が出てきた。極度に甘かったけど…。学食で会った中国人の友達に「気分悪い？」と聞かれる。結構やつれた顔をしているらしい。今日は寝不足で調子が出ない。午後はバイト。調子悪くても今日が出勤としては最後。大変だったけど勉強になった。夜はどうしても羊肉串が食べたくなって、同学をメールで誘ってみるけれど、みんな忙しいらしい。テスト週間だしな。テスト中でも食べてくれそうな同学はみんなダイエットに励んでいて夜に肉というのは難しそう。結局、自分一人で屋台に行き、羊肉串１０本とジャガイモ串２本を持ち帰りで焼いてもらう。その店はよく見るとジャガイモがないのに、引き受けている。聞いてみると道を挟んだ向かいの店に注文して焼いてもらっているらしい。あらら。ないメニューなのにそこまでしてくれるのか。１０元渡して、おつりを５元探した後に「４元渡すけれど、１元はあっちのジャガイモの代金だから」とわざわざその店まで行って親父さんに「このお客さんのだから」と１元を親父に渡しながら言ってくれる。部屋に戻って速攻完食。個人的に超満足。やっぱり羊肉美味しいや。明日のテストのために勉強しなければ。でも追いつかないのは分かっている…。

  2005年06月29日

• にこひささん演奏会

  総合の授業は復習。四字熟語と副詞、連詞などの確認。体を冷やしてしまったのか、珍しく先生がちょっと授業を抜けたりした。それでも今日がテスト前の最後の日で復習をしなければいけないのだから、と多少無理をしていた様子。大丈夫かなあ…。昼は、中国人の友達と食べる。彼女は日本語学科の２年生。でも他の２年生よりも抜きん出て日本語が流暢。それに好奇心や探求心をいつも持ち合わせていて、彼女に会うたびに自分も頑張らないとな、と思う。日本文化のテストが午後あるらしく、「どうして最近の日本ではお見合い結婚がどんどん減っているのか」と質問される。やっぱり若い人たちは家同士の話になっちゃうのが面倒だと感じるからかな？午後はバイト。金曜日の午後に留学生全部で食事会があるらしく、そのためにバイトは今日と明日で終わりになることになった。週末まで、と思っていたのでちょっと気が抜けた。バイトの後は、いつもブログでお世話になっているにこひささんの演奏会へ。タクシーで天津音楽学院付属中へ行く。乗ったタクシーの運ちゃんは道をちゃんと覚えていないのか、仲間が一生懸命「十三経路だよ！」と教えている。いい人なのだけれど、案の定近所まで来たら分からなくなって、角のレストランで道を聞いたりしている。でもそこの服務員のお兄さんやお姉さんも「その辺だよ」ぐらいの情報しかくれない。幸い曲がってすぐ見つかったのでよかった。道を聞いたりした分、時間がかかってタクシー料金にも反映しているので、少し安くしてほしいと言ったら、自分が言った額よりも安くしてくれた。本当にいい人だった。校門から入って、演奏会会場を探す。すぐに見つかって、３階に上がる。１，２階は普通の教室っぽいけれど３階は防音の厚い扉がある音楽ホール。微かに二胡の音が聞こえる。扉の隙間からステージが見えて、誰か白いシャツを着た人が二胡の練習をしている。まだ開演まで１時間以上あるので、夕飯を探しに校外へ。校門のそばにポスターがいくつかあるので見てみたら。ぬあっ、今日のはひささんのソロコンサートじゃん！　てっきり学習発表会や定期発表会のようなクラスや学年単位でやる演奏会なのだと思っていた。入り口横のポスターにはばっちりピンで写っているひささんと、「独奏会」の文字。すごい人と繋がり持ってるんだなー。ってことはさっき練習していた人がひささん？屋台か何かで安く済まそうと思ったら、そういう類の店が全くない。つくづく自分が住んでいる地域は庶民的なのだなと実感した。近所の好利来でパンとウインナーを買う。その店は中で食べることができる。ミニストップみたい。時間があるのでのんびり座っていたら、お店のお兄さんが水を出してくれた。無料だよ！　上島珈琲以外で初めての体験かも。一緒に二胡を習っている日本人同学と校門で待ち合わせ。学校前のアパートからはピアノや二胡の音色が聞こえてくる。そうだよなあ、音楽学校の生徒が住んでいたらそういう環境だよなあ。開演１０分前くらいに同学と落ち合い、ホールへ。ドレスを着たお姉さんたちがカラー刷りのプログラムをくれる。経歴と先生方と曲目の紹介。ホールは冷房が効いている。こないだ天津交響楽団の演奏を聴きに行ったという同学が「すごい環境がよいホール～」と喜んでいた。ステージの後ろに「ひささん本名＋二胡独奏音楽会」の赤い横断幕。客席は日本人の比率が高いのかと思っていたら、あちこちから中国語が聞こえてくる。１００人以上はいる感じ。無料とはいえ、かなり盛況。というか、多少のお金を払っても聞きに来るんじゃないかなあ。いよいよ始まり。司会の女の子が中国語と日本語で説明していく。中国の人だけれど日本語のアクセントも気をつけていて、スラスラ読んでいた。すごいな。ひささん登場。…ご本人の顔を見たのはこれが初めて。いつもお世話になっていますm(__)m　とても緊張している面持ち。１曲目の蘇南小曲では一度音が止まってしまったけれど、苦笑しているひささんを見て客席からも「おー、頑張れぇ」という空気が。みんな顔見知りなのかな。今まで二胡の先生の音しか生音を聞いたことがない。でも同じ楽器でもこんなに表情が違うのか、と驚いた。先生の音は鋭く、ときには荒々しくも感じられる。でもひささんの音はとても繊細で柔らかい感じ。譜面的にはとても激しいのだろうという箇所でもまだどこか優しい。翻身歌の軽快な感じは心地よかった。そういう曲が好きというのもあるけれど。揚琴と一緒に演奏する曲もある。葡萄熟了は先生方？の他楽器チームと一緒に演奏。手拍子も起こる。漢宮秋月では同学と「やっぱり中国の楽器って『月』が似合うよね、『太陽』じゃないねえ」と話す。途中、中国の三味線のような楽器を演奏する女性が出てきて、アレンジした「さくらさくら」を弾いた。慢三六はもう一人の二胡の人と連弾。二胡の連弾って初めて聞くかも。同じ曲を弾いているけれど、それぞれに弾き方の味がある。それが合わさるとまた新しい味わいが。最後の平湖秋月ではまたいろんな楽器との合奏。二胡の曲をじっくり聴いたこと自体が初めて。へえ、いろいろあるんだなあ。それと、中国の習慣なのか、曲が終わるたびに女の子がステージのひささんに花を贈っている。日本だと最後にがーっともらうけれど。最後も花束がたくさん来ていた。最後もやるけど途中もあるのね。先生のご挨拶と、記念品の授与と。確かに外国人が来て民族楽器を習って、独奏会を開くまでになるっていうのはすごいこと。隣で同学が「楽器ができるっていいことだよねえ…」と呟いている。その後、お客さんは帰り始めて、ステージでは記念写真。ご両親たちもいらしていて、先生も含んで写真を撮っている。ひささんも独奏の重圧から解放されて、さっぱりした表情でカメラに向かっていた。帰りに同学といろいろ音楽の話をしながら帰ってくる。生音に浸りながら過ごす時間も久しぶり。夜に激しい雷雨。毎日こうだなあ。

  2005年06月28日

• 久しぶりに午後満喫

  听力は復習した後にテスト。普通の単元テストと同じ感じなのでまあよし。昼を食べて、もう書道の授業は終わってしまったので久しぶりに何もない平日の午後。同学からＤＶＤを借りたら自分のパソコンで読み込めずに断念。その代わりに竹中直人が監督の「１１９」を見る。中国語の字幕が消せないＤＶＤだったのでそのまま見る。今まで日本の映画は字幕なしにしていたけれど、字幕をつけたら微妙な言い回しがどう訳されているのかが分かっていいかもしれない。全部口語だし。今までちょっと勿体ないことしたな。眠くなって昼寝。昼寝明けに同学が枝豆と桃をくれる。枝豆は「２元分ください」と言ったらザル山盛り２杯分入れられて、食べきれないらしい。ごちそうさまです。金曜日の写作のテスト用に、言われた問題を考える。言いたいことを文章に直す作業は大変だけど楽しい。楽しいけれど大体間違ってるんだよな…。いろいろこだわっていたら数時間かかってしまった。先週ＨＳＫの成績を取りに行ってくれた同学によると、もう一人の同学の受験票が７月受験のもので、持っていって見せてから初めて気づいたらしい。でも名前から５月受験の成績を探して、結局もらえたらしい。…ということは５月を受けた後に７月を受けても全然問題ないって事か。少なくとも成績表を交付する場所では。

  2005年06月27日

• また雨＆また停電

  昨日の夜、同学の部屋に教科書の問題を見せてもらいにいって、天気予報で今日の最高気温が２５度だと知って同屋を含め３人でバンザイした。でもまあ、暑いのは暑い。曇り空で湿気がある。雨が降るんだか降らないんだか。クーラーはなくてもいいけれど、あると快適。４時くらいまで寝付けなかったのに８時半頃目が覚める。体があまり疲れていないのか、いろいろ考えているからか。７級に到達していないことは昨日もうじうじ考えていた。７級到達の同学に点数を聞いたら、听力が４点差、語法が２点差、閲読が４点差、総合は同じだった。ひっくり返して考えると、常々「すごいよなあ」と思っていた彼女の听力レベルに４点差でついて行っているとも言えるわけで、まあそういうことで。昼は日本から持ってきていたマルちゃんの冷やし中華を食べる。スープの味が甘酸っぱしょっぱうま。中国にはこういう微妙な味がないとは言えないけど、少なくとも学食では食べれない。午後、少し明日の听力のために勉強した後、ＤＶＤで「誰も知らない」を見る。もうカンヌで賞を取ったと分かっているからそういう目で見てしまうけれど、何の知識もなく見始めたらやっぱり柳楽くんの自然体演技はすごいや。YOUさんの愛情があるんだかないんだか分からない母親っぷりも見事だった。夕方はコリアンタウンで焼き肉。同じ班の同学２人は自転車で来た。肉を食べて外に出たら大雨になっている。無理矢理歩いてＤＶＤ屋を冷やかして、アイスクリーム屋さんへ移動。栗とチーズを選ぶ。みんなはイチゴ、チョコレート、マンゴー、チョコチップ。雨は全然止む気配なし。そこで、カッパを買って着ている韓国の学生さんがいたので、同学が韓国語で情報を得る。近所のスーパーで使い捨てのカッパが２元で売られているらしい。彼女が買いに出て、自分と日本人同学はアイスクリーム屋の軒下で待つ。さっきその情報を教えてくれた学生さんが隣でカッパを着て準備している。２人のうち片方は中国の人らしく、中国語で会話していて、何だか「浪費（＝無駄）」という単語が聞こえてきて、待っていた同学と顔を見合わせて苦笑。カッパ無駄になるかも…。そうでなくても自然と笑ってしまう状況。笑うしかないというか。彼女が買ってきたカッパはさっきの２人よりも良い機能がついていて、役に立ちそう。着ている間もお互いの変な格好を指さして笑っていたり、土砂降りに打たれながら歩いている自分が妙に可笑しかったり。自転車組の２人はカッパを着て出発、自分はバスに乗って帰る。バスは停留所のそばに停めてくれるけれど、天津の道は中央が少し高くて歩道側が低い。のでドアが開いてもすでに足元が水深１０センチくらいになっていたりして、さすがの天津人もそれを見て「あいよっ」と躊躇していたりした。でも降りるしかない。自分の停留所は水浸しじゃなかったから助かった。どのみちひどい雨でぐちゃぐちゃなんだけど。部屋に着いてやれやれと思ったら、またバチっと音がして停電。街灯以外の辺り一帯が真っ暗なので、みんな停電だろう。パソコンの充電分の電気を生かして今日買ってきたＤＶＤ「血と骨」、「六月の蛇」を見る。夜中の１２時前に停電が解消。慣れたけれど、もしエレベーターに乗っているとき停電したらちょっと怖いな。自転車組の同学はやっとのことで宿舎に着いたのにすでに停電で真っ暗だったらしい…。寺島進が今日見た３本の映画全部に出ていた。すげ。

  2005年06月26日

• メガネの柄が取れた

  朝、メガネを拭いていたら突然右側の柄が取れた…。もう２０年近くメガネをかけているけれど、こんなことは初めてだ。「調子に乗るな」という天の声？（実際昨日一日個人的に調子に乗っていた）午前中は補導の学生さんに来てもらって発音の練習。あまり力を入れずに読んだ方が自然に聞こえるらしい。Anのときは口を横に開き気味に。昼は韓国同学と近所で昼ご飯。韓国冷麺を食べる。いつも行っている韓国料理屋さんの隣の店で、キムチやら前菜もついて５元。安い。ついでにすぐそばの彼女の部屋にもお邪魔する。外で住んでいる同学の部屋に行くのは初めて。クーラーはあるし、大きなテレビもあるし、台所も広くて、治安面は自分で気をつけないといけないけれど、こういう生活もいいかもしれない。今まで中国人の学生さんと住んでいたけれど彼女は引っ越したらしい。彼女とは中国語で会話をする。話が面白いので聞き役かも。でもたまに分からない単語があったりして、勉強になる。同じ班の前の学期から一緒の日本人同学がＨＳＫで７級を取ったらしいというニュースをそこで聞く。そうだよなあ、本当はそうあるべきなんだよ。とがっくりする。３点足りなかったら６級は６級。はぁ。メガネの柄も取れるはずだよ…。アロエ味のアイスクリームももらって、バナナももらって。話しているうちに夕立になって、しばらく動けず。キムチとチヂミ用の粉を混ぜて焼く料理をごちそうになる。韓国には「雨の日に食べたくなる料理」があるらしい。彼女個人の習慣ではなくて、友達もみんなそうだという。トッポギとか。雨が止んで、彼女はエアロビクスに出かけるので一緒に出る。帰り道にあるメガネ屋さんでねじを取り付けてもらって、メガネは元通り。まあ、中国語は自分のスピードでレベルを上げていくしかないかあ。１年前のＨＳＫでは総合点が２４０行かなかった。半年前のは２８０くらい。今回は３２５。人よりゆっくりかもしれないけど、前よりは上がってるということで。とか言ってると左側の柄が取れたりするから気をつけよう…。そういえば昨日、現役大学生の同学と話していて「どんぶり勘定」が通じなくてちょっと驚いた。あんまり言わないのかなあ。

  2005年06月25日

• 突然ＨＳＫ成績手に入る

  写作の授業では来週に行われるテストについて説明があった。４大問。１つは四季の風を比喩か擬人法で表現すること。ちゃんとその季節の違いを分かるようにすること。２つ目は落とし物を捜すためのビラを書くこと。授業でもそれはやった。ちゃんと形式と礼儀と情報を過不足なく書く。３つ目は先生が見せたことわざの１コマ漫画から、その物語を想像して書くこと。１５０字以上。４つ目は授業で見た２つの映画のうちどちらかを選んで、一番印象に残ったシーンを映画を見ていない人にも分かるように書き、なおかつなぜそう思ったかを併せて２５０字以上で書く。家で準備するときは何を見てもいい。でもテストの日は自分が準備した紙しか見てはいけない。人の助けは借りないこと。金曜日一番最後のテストがこれか。昼を食べる。暑い。ジュースをよく買うようになった。ＨＳＫの成績を同学が取りに行くという。受験票さえあれば本人以外が受け取ることができるので、彼女が一緒に取ってきてくれるという。他の同学と一緒に頼む。郵便受けに入れておいてくれるらしい。お願いしますー。バイト。バスが遅い。全然スピードが上がらない。ちょっと遅く着いてしまった。戻って緊張しながら郵便受けを見る。あー、入ってる。封筒を開けて中を見る。どうだったんだ。お、６級はクリア（泣）よかった、当初の目的は達成した。听力は５級、語法が７級、閲読と総合が８級。たらればだけど听力があと３点あったら全体で７級だった…。惜しい。自分で驚いたのは閲読と総合のこの点数はもう出せないだろう、という高さ。次は８級を狙って頑張るしかないけれど。やっぱり听力がネックだ。＜一部計算違いをしていたので２５日に書き直しました↑…m(__)m＞日々の会話でも、話を聞いて一瞬「こんな意味かな」と想像が付くけれど「それで返事をしたら違う話だった」というのが何回かあると自分の読解力が信じられなくなって、考えてしまう。結果的に最初に思った「こんな意味かな」の通りに解釈していれば間違いない場合もあるのに、どこか萎縮している。たくさん話して度胸をつけるしかないか。天津で仕事を探している同学が部屋に遊びに来ていろいろ話す。中国も仕事を探そうと思えばいろいろあるらしい。彼女の話だと、中国学生の新卒給料の相場は２０００元いくかどうからしい。３０００元もらえたら高い方らしい。彼女は開発区に履歴書を持って乗り込んだり、合同説明会に出たり、ネットで登録をしたり。方法はいろいろある。そのバイタリティーに感服。

  2005年06月24日

• 腹いた。

  お腹の調子が悪い。腹痛には「いたたた」と急激に来るのと、ずっと「なんか嫌な感じだなー」と思い続けている２つがあるけれど、今回は後者。まあお腹の余計なものがなくなると思えばいいのか。そんなわけでこの期に及んで欠席。昼をすませて、二胡の授業に出る。空気が熱い。日傘を差していても暑い。４人一緒にやっているうちの１人は、具合が悪くなって帰ってしまったらしい。みんな調子を崩している。暑いのとクーラーと、結構温度差あるからなあ。二胡も今日で終わり、と思ったら来週もあるらしい。前よりは滑らかに弾けるようになった。でも先生が目指すところは確実にここではない。もっと練習をするように言われる。今学期は前の学期のように演奏を披露する場がないので、良くも悪くも緊張感がない。初心者組は自分たちが前の学期に披露した曲を弾いていて、同学と「半年前に弾いてそれっきりだね…」と話して自分で驚く。あの頃は「あと半年あるし」と思っていたのに。そろそろ終わり。部屋に戻って、無理矢理食べてみる。でもやっぱり食欲がないときは体が受け付けない。ちょっと勿体ないことをした。ＤＶＤを見る。２つ。一つは韓国のパク・シニョンが出ている痛快お金強奪？映画。前に同学の部屋で見たけれど、字幕が遠くて話が分からなかった。今回それを解消。もう一つは日本の「スウィング・ガールズ」。ビッグバンドを組んでジャズを演奏する女子高生の話。出てくる人もみんな味があって、音楽も楽しくて、一瞬中国にいることを忘れた。主役の上野樹里は「てるてる家族」の秋子姉ちゃんで覚えた。ノリの良い人だったんだな。センスもある。演奏するシーンで、彼女だけが全身で音楽に乗っていた。そういう演出だったのかな。バイトを始めてから自分用の時間は減ってしまって、というか１日２４時間なのは変わらないんだけど割り振りが変わってしまって、明らかに中国語に接する時間が減っている。ＤＶＤを見るのもここでしかできないことなんだよな。時間が減るのは覚悟の上でバイトを引き受けたのだし、行ったことで得ることもある。それにこれからの時間で中国語に接することだってできる。…と自分に言い聞かせつつ。やるべき事が多すぎて何から手をつけて良いのか分からない状態。何かを始めたら別の何かが気になる。その繰り返し。やらないよりはよい？そういえばＨＳＫの成績が出始めているらしい。金曜日は無理だから行くなら月曜日かな。听力がどうなっているのか気になる。級も気になる。どのみち自分の責任。はあ。胃腸の調子が悪いときはキャベジンに限る。飲んで寝よう。

  2005年06月23日

• スマップのチケット…

  聞いたところによると北京は４０度を超えたらしい。天津も３８度だか何だか。日傘があると助かる。でも教室はクーラー２つがガンガンに部屋を冷やしていて、これはこれで過ごすのにちょっと苦労する。先生は動いているので、なるべくつけておきたい。閲読のおじさん先生は恰幅が良い人なので冷やす。同学はその授業に備えて長袖のＴシャツを着てきていた。通学は大変らしい。午後はバイト。早寝のおかげか、いつも行きのバスで眠りこけているのだけれど今日は眠くならなかった。やっぱり睡眠は大事だ。童謡のＣＤをかける。「はたらくくるま」とか、「思い出のアルバム」とか、そうかこんな歌だったな、と少し振り返り。でも詳しい歌詞を覚えていないや…。戻ってきて、ネット。韓国の友達から「木村拓哉を見にスマップのコンサートに行きたいけれど、チケットはどうやってとればいい？」と質問が。どうやって取るんだろう？　ぴあとかで売ってるの？　自分も知らない分野だったのでちょっと調べてみる。どうもファンクラブに入っていないと取れないらしい＆すでに受付は終わっているらしい…。悲しいお知らせをしなければいけないな…。釜山の友達なので福岡ドームなら行けるらしい。キムタクのために国境を越えるかー。

  2005年06月22日

• 暑すぎ。

  暑い。３８度か９度だか。まさか天津で「うだるような暑さ」と体験するとは思わなんだ。天気予報を見たら最低気温も２５度。熱帯夜じゃん。外に出ると「むわっ」とした空気が。部屋の中はコンクリで固めた日陰に入るようなものなので涼しいけれど。でも夜になるとクーラーがないと汗が噴き出る感じ。総合の授業も飛ばし気味。それでも前の学期よりは余裕が残っているのかな。自分はあんまり残っていない…。新出単語や文法は、終わった後も復習しないと忘れてしまいそう。せっかく習ったことだから、習ったことだけでもちゃんと定着させないと。同じフロアの４班の教室にはクーラーがあるものの動かず、扇風機もなく、新出単語をみんなで読み上げているとクラクラしてきたという。休み時間に何人かが３班の教室に避難してくる。先生も来た。戻るときはみんな離れがたい感じだった。午後はバイト。６月いっぱいの話なので、こちらもそろそろ終わりが近づいてきている。けれどまだまだだなあ。小さい子について知らないことが多い。こっちも教えてもらっている。夕方、補導の学生さんに来てもらう予定だったけれど、彼女が用事があるそうなので今日はお休み。一人で明日の分の予習をする。夜、韓国人同学から借りたＤＶＤを見ようか迷ったけれど、思い切って寝ることにした。１１時半より前。結構早寝。

  2005年06月21日

• いろいろ終わりに近づく

  ＨＳＫの成績がいつ出るのか、南開大学に電話して聞いてみた。見知らぬ中国の人に中国語で電話するのが初めて。仕事始めに「じゃあ、お客さんに電話してみて」と言われたときの緊張に似ている。１度目は一応会話のやり取りはしたのだけれど、中身がすぽんと抜けていて、聞いてないのと同じ状態。このままじゃやばかろうと思って２度電話。結局分かったのは「まだ成績が学校には届いていない」「そのうち出るからまた聞いて」ということ…。月末には確実に出ているのだろうけど。書道の授業は今日で最後。もう一週あるかもと思っていたけれどおしまい。でもいつもと同じようにのんびり先生を話をしながら字を書くスタイルは変わらず。先生はロシア語をマスターしているので、同学がどうすれば外国語をマスターできるのか聞いていた。先生が高校生の頃は１９５９年で、その頃２年間、ハルピンのロシア人のところで住んでいたらしい。大学の専攻もロシア語を選択、でもすでに基本的な会話や文法は理解していたので何もしなくても良い成績が取れたという。そういう話を鼻につかない程度の得意げな様子で話してくれる。書道の時間の前はよく日本で地震が起こっていて、毎回「日本はそんなに揺れるのか」「怖くないのか」「年に何回揺れるのか」みたいな話になる。今日もそうだった。あと「日本人は慣れっこだな」「政府は何もしないのか」「予報はできないのか」などなど。毎回みんなで答える。よっぽど不思議なんだろうな、ちょくちょく地面が揺れるというのが。夕方１時間昼寝。暑さで疲れるせいか、吸い込まれるように眠れる。今日は最高気温３４度ほど、木曜日の予想が３９度らしい。最近は雨も多いので湿気っている。日本の夏と同じように蒸し暑い。もっと乾燥していると思ったのにな。大連に旅行に行った同学が「道にゴミが落ちてない」「程よく湿気があって肌とか髪の状態が全然違う」「酔っぱらった日本のサラリーマンがたくさんいた」などなどいろいろ教えてくれる。その代わり物価は少し高め、みんなきれいだけれど、天津のような人なつっこい感じともまた違うらしい。夕方は日本人同学と火鍋。近所に「小肥羊」という店があるのだけれど（これも実は本物ではないと言う話も）、ちょっと歩いたところに「小小肥羊」というもう少し安く食べられるお店がある。ちなみに「小肥羊」とは何の関係もないらしい。２人でジュース、肉、野菜、豆腐、キノコ、麺などを頼んで合計５０元弱。お腹いっぱいになったので安い方だと思う。帰りにダイエーで買い物。日々の食品を買う。おつりで５角を期待するけれど手に入らず。最近はバスにたくさん乗るので、５角が貴重。手持ちがないときは「分」をかき集めてじゃらじゃら料金箱に入れる。その「分」も残りが少なくなってきたからなあ。こんなところで小銭が使えるようになるとは思わなかった。あー面倒くさい。戻って映画「力道山」を見る。主演は韓国の俳優さんで、周りを藤竜也、中谷美紀、萩原聖人が固める。全編標準で韓国語の字幕付き、台詞は大部分が日本語、主演の俳優さんも頑張って日本語を話している。韓国語の会話部分は中国語の字幕を頼りに見る。力道山は華やかな場面しか知らないので、力士時代の苦労や、プロレスの第一線に立ち続けたいと思うがために敵を増やしていくような状態は初めて知った。リアルタイムの力道山を知っている人が見たらまた違う見方ができるのかもしれない。最後の刺客というかチンピラ役に山本太郎。うまいねえ、何をやっても。

  2005年06月20日

• 焼き肉とＤＶＤとアイス

  今日はのんびり寝る。昼前に起きて、うだうだ。ちょっと教科書を読み上げたり。夕方からコリアンタウンに行って、同学と焼き肉。日曜日の夕方は６時前でもお客さんがいっぱいで、ぎりぎり座れる状態だった。焼き肉屋さんの隣がアイスクリーム屋さんで、期待しないけれど入ってみたら普通に美味しかった。４つの味を１つのカップに入れて１９元。３つだと１３元、２つだと８元。牛乳、檸檬、ティラミス、キウイの４つの味を選んで３人で食べたけれど、よく考えたら２つの味カップを２つ買った方が得なのではという話になり。そうかも…。日本人同学のお姉さんがテレビで見たところによると、人はメインの食事をした後でデザートを見ると、胃の中のものがキュッと片隅に集められて、空きの部分ができるらしい。「別腹」そのものはないけれど、あながち嘘でもないらしい。街を歩いて少しＤＶＤを見たり。前に韓国の同学たちがみんな大泣きしたという「The classic」という韓国映画があった。自分は買ってすでに見ている。今の話と昔の話が重なっていて、ヒロインが結ばれなかった昔の彼氏が格好いいよねえ、という話をしていたら、彼は韓国のミュージカル俳優らしい。どんな劇をやっているのかと聞いたら「ジキル＆ハイド」！　鹿賀さんが今年の１２月にも再演するあのミュージカル！　もう何度も見たよ！　韓国版を彼が演じているとは。というか韓国にも「ジキル＆ハイド」が上陸しているのを今知った。元々がブロードウェイの劇だから、メロディや基本的な流れは同じはず。韓国語で歌ってるのかあ。見てみたいなー。ＣＤもあるのかな。鹿賀さんのはあるけれど。戻って、三谷脚本の「笑の大学」を見る。舞台の脚本を映画用に本人が書き直したらしい。演出も最初は舞台を意識している感じで濃かったけれど、だんだん慣れてきた。どかんどかん大笑いするのを期待するとちょっと違う。でも人と人のドラマだと思ってみるといろいろ考えさせられる。少し笑って少し泣ける映画。さて、今週は今学期最後の週。前の学期とも感慨が違う。前は「次があるからいいや」というのがどこかにあった。今回はない。

  2005年06月19日

• 中国語＋映画３本

  午前中は補導の学生さんに発音を見てもらう。やっぱりzheがまだ駄目らしい。巻かなくていい舌を巻いているらしい。午後は南開大の友達と会う。行くバスで「濱江道までどれくらいかかるか」と隣の女の子に聞かれたので「３０分くらい」と答える。でも発音が中国人っぽくなかったので「中国人ではない？　自分も違う」と話したら韓国の人だった。南開大で学んでいるらしい。中国に来た時期も自分と同じくらいらしい。話したのは５分にも満たなかったけれど、降りるときに「加油！」とお互い言い合って別れた。みんな頑張ってるんだよな。そうだよ。友達に中国映画のＤＶＤを買うのに付き合ってもらう。「心急吃不了熱豆腐」以外にも、いくつかオススメの映画を教えてもらって買う。張宇のＣＤも買った。なんだか前に会ったときよりも自分の听力が落ちているような気がする。聞き返す回数が多いし、分からない部分も多かった…。それが自然な速度なのか、耳が元に戻ったのか。南開大前の狗不理で初めて食べる。食堂っぽいのかと思ったらファーストフードみたいだった。豚肉の包子のセットを食べる。もっとアツアツだったらさらに美味しかったかも。戻って韓国に戻ってしまった友達に電話。久しぶりなのに、彼女の中国語はいた頃とあんまり変わっていない。ちょっと尊敬。自分の方が怪しい中国語。買ってきたＤＶＤを見る。まず友達オススメだった「可可西里」。西藏の話。羊の皮を剥ぐために密猟している人たちを捕まえるために、ちょっと前まで自警団のように組織された部隊があったらしい。北京から来た記者が彼らと行動を共にして、その厳しさと悲惨な戦いを体験する話。気候も厳しい。みんな生活がかかっている。ちょっと油断するとすぐに死に繋がる。前に学校で見た映画「紅河谷」も西藏の話で、なおかつ実話を元にしていて、なおかつ悲しい話だった。中国ではこの地方はそういう舞台になりやすいのかな。日本だと東北が舞台だとおしんっぽい話に繋がってしまうように。さらに「心急吃不了熱豆腐」を見る。字幕を初めからしっかり見れたおかげで、学校で見たときよりは笑える箇所をたくさん発見できた。それを耳から聞いて速攻理解できればいいんだろうけど。またまたさらに同学から借りっぱなしだった「一個陌生女人的来信」も見る。ずっと一人の人を思っているのに、全然その人が気が付かない。悲しすぎ。今度字幕なしで頑張ってみよう。そういえば今日は日本語しゃべってない。中国の人と２人会って、中国の映画を３本見て。韓国人の２人と中国語で話して。おお、中国にいるっぽい生活。

  2005年06月18日

• 近所のクーラー事情

  閲読と写作の授業。写作は出席者が少ないので先生が「なんでこんなに少ないんだ」とこぼす。少ないので期末テストの内容については触れないで、来週話すらしい。来週少なかったらどうするんだろう。映画「心急吃不了熱豆腐」を見る。現代中国の三輪車タクシーを生業としている主人公が巻き込まれるコメディ映画。主演も中国の漫才「相声」で人気のある馮鞏。中国のテレビを見たことがあったら絶対知っている顔。そして見たら二度と忘れない顔。昔、テレビの中国語講座でやっていたドラマでも見たことがあるなあ。笑って泣ける映画らしいのだけれど、泣くツボが微妙に違ったかも。笑いのツボは似ていた。今の中国を舞台にした映画は言い回しや生活の様子も分かって楽しいかもしれない。「北京バイオリン」もそうだった。バイトに行く。今日はちゃんとテープを忘れずに乗る。そういえば天津のバスは６月初めから１元が1.5元になった。急に５０％アップ。先生たちが「値上がりするね」という話をするまで、全然知らなかった。そんな大幅な値上がりで誰も反対しないんだろうか。夜ご飯は臭豆腐。外は涼しい。最近はいつも朝曇っていて、昼間に夏の日差しが出て、夕方に一気に黒い雲が出てきて、場合によっては一降り。その後に涼しくなる。昼間は蒸し暑い。教室のクーラーは、なぜか１０時１１時に電気が切れる。クーラーのスイッチが切れるのではなくて、電気が送られなくなって元から付かなくなる。でも部屋の電気はついているから停電ではないんだなあ。クーラーを繋いでいるところだけブレーカーが飛ぶのかな。仕方なく窓を開ける。昨日は涼しい風が吹いていたのに、今日は無風。暑かった。バスはまだクーラーをつけてない。というかつく日は来るのか。窓を全開にしていれば風が入ってきて涼しい。ただ満員だったり日なたで信号待ちだったりすると死にそうに暑い。みんな手持ちのペットボトルやら水筒やらで水分を補給する。部屋はクーラーを入れたり入れなかったり。バイト先はお父さんの意向でまだクーラーはつけない。確かに扇風機があればしのげるかも。でもそれで体調を崩している人も増えているので要注意。

  2005年06月17日

• 授業中にスイカ

  総合の授業。先生が１０元を出して、スイカをおごってくれた。同学の１人に買いに行かせたのだけれど、彼が「大きいのは１０元以上したから」と小さめのを１つ買ってきたら「そこのは高いのよ！　うちはいつもこれより大きいのを５元で買ってるわよ！」と。でも構内にある店で買えばいい、と言っていたのは先生だけど…。学食でも彼氏と彼女が仲良くスイカを半分こしてスプーンですくっている姿をよく見る。１人スイカ２分の１。みんな食べきっている感じ。道ばたでもトラックにゴロゴロ積んで売っている。水代わりに食べている。午後は二胡の授業。先生が女子十二楽坊のＤＶＤを見せてくれた。２００４年のお正月に武道館でやったライブ盤。有名な曲から日本の名曲までいろいろ。「川の流れのように」を心地よく聴いていたら、先生が「さあ練習しよう」と言ってプチっと違う画面にしてしまった。曲途中だったのに～！　他の日本人同学も「これは日本人にとって『さくらさくら』と同じくらいの意味がある、って言おうかと思った」とちょっと憤慨。あのメロディは中国の人にはあまり響かないのかな。美空ひばりが歌っているのを見たら分かってもらえると思うんだけど。練習を始めるものの、同じ楽器を使っているとは思えない音が。みんなで軽くヘコむ。バイトがないのでのんびり。総合の宿題が出たのでそれをやる。先生はとにかく飛ばしていって最後まで辿り着きたい様子。今の４班の人に聞いたら、そのクラスは１５課あるうちの１２課までをしっかりやって、あとは分かりづらい文法を説明するだけになるという。自分たちはとにかく最後までいった。最後の方は「先生、今どこ読んでるんですか！？」という速さだったけど。学校によってどうというより、当たった先生によってやり方が違うんだな。

  2005年06月16日

• 頭いた

  听力と閲読の授業。遅刻していったら２人しかいなくてびっくり。さらに、初めの３０分はマンツーマンだったらしい…。あとからもう１人来て４人。あっという間に答える番が回って来るというか、ほぼ全部の課題に答えなければいけないというか。前の学期からの同学３人＋今学期からの同学１人。一応真面目な人が残った？閲読は焦って読んで良く意味が分からないまま問題を解いていた。幸い曖昧だった部分は当てられなかったので露呈しなかったけど。昼は久しぶりに「羊肉茄子の鉄板」を頼む。ステーキ皿にご飯山盛り、茄子と羊肉のタレ炒めがどっさり。食べきれないのはいつものこと。でも久しぶりの味。アイスも食べる。午後はバイト。２日連続だと自分も相手も集中力がなくなるらしい。昨日の進み具合が早かったので余計に「先に進まない」感が。３人とも疲れた。うっかりバスで聞く用のテープＣＤ類を忘れてしまったので、夕日に照らされながらぼーっとバスに乗って帰る。日射病なのか頭が痛い。夜の７時半になってやっと太陽が地平線に沈む。普通に明るい。部屋に戻ってすぐに１度眠る。また体温調節がうまくいっていない感じ。でも起きて水を飲んだら少し楽になった。６月はずっとこんな生活だろうなあ。韓国に戻った同学は大学の期末試験中らしい。自分たちも期末試験がある。現役大学生のように単位に影響があるわけではないけれど、一応自分たちがやったことのまとめだからなあ。少しやらないと。

  2005年06月15日

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