カテゴリ:時事
テレビをつけたら妹殺しの歯医者の息子が高校生時代に書いた作文をさらしていた。
WEBでは「さらす」というのにテレビは「入手して公開」といいかえる不思議。BROがいかに無力なアリバイ団体かがよくわかる。 父へのコンプレックス・兄への劣等感・自虐的な表現と80優がとれる大学生のレポートのような分析を聞きながら思わずつっこむ。 それってだれでもいえるじゃん。 予定はない(はずだ)が、私が御用になることがあれば「隠しきれないコンプレックス」とか「自虐的な表現が毎日のようにみられる」とか「仕事への積もり積もった不満」とか「おたく的感性の悲劇」とかこのブログを5分ほど読んだ「識者」(ってだれだよ)が語るのだろう。 「末っ子だから甘やかされていたのでしょうね」とか言うにきまっている。甘やかされていたのは間違いないんだが。 文春で自分の訃報を有名作家に書かせるという企画をやっていた(文庫にもなっている)。逮捕記事というのもできるのではないか。予定稿としての犯罪者プロフィール。「~という環境が」という言い方はいくらでも言いかえが効く。述語を「レッドソックスに入った」という作文だってできるはずだ。 阪神淡路の震災からまだ2週間しかたたないのにメディアが「人々の顔にもようやく笑顔が」と報じるのに反発していたのは田中康夫だったか。そういう簡単にまとめてしまうセンスはたぶん学校的秀才の作文術なんだろう。 「ドラゴン桜」もいっている。受験に必要なセンスとは情報の処理だと。 もうすこしメディアに「まとめる」安易さへの恐れをもってほしいものだと思うのは、政治家に清廉潔白さを求めるようなものだろうか。 ・・・と、まとめてみる。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月08日 16時55分44秒
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