二人の久志、マネーボール・・・・
東北楽天の岩隈久志、 久志と聞くと 彼を思い出さずにいられない 山田久志。 東北の社会人野球から 名門阪急(現・オリックス)で 1時代を築いた名投手である。 もう一人の久志は オリックスを拒否して 東北へ旅立った。 何か因縁を感じる。 岩隈投手の投球フォームを見ると 中日の朝倉投手を思い出す。 右腕の本格派、二段モーション 速球中心に、鋭い変化球。 うまくはまると、手が付けられないほど 凄い。 04年度、岩隈投手は絶好調 朝倉投手は二年目のジンクスなのか 自滅的に1,2軍を行き来した。 この違いは何なのか? 岩隈投手の奥様が、 西武で活躍した広橋選手の娘さんである。 内助の功、否、義理父の功があったのは 間違いない。 (広橋父は東北楽天のコーチに) 昨日の東京12チャンネルのスポーツ番組に マネーボール(野球に手を挙げた楽天の三木谷氏や ライブドアの堀江氏の愛読書)で有名になった オークランド・アスレチックスのGMと その著者であるマイケル・ルイス氏の インタビューが放映されていた。 GMは打率でなく、出塁率の重視。 (チーム打率と得点の相関係数は出塁率に比べて かなり劣る、という統計数字がある。) 盗塁、犠打の否定。 私から見て、アスレチックスの強さは ピッチャー3羽ガラスである、 正確には、だった。 大型左腕のチト、右の本格派ハドソン(彼を見るたびに 往年の大洋の平松を思い出す)そして マルダーは、他チームが羨む安定した3本柱であった。 (しかし今シーズンは ハドソンとマルダーは他チームへ。) もちろん、簡単にアウトにされない 何とか出塁する可能性の高い選手が ズラリと並んだ打線は相手投手にとって 脅威であることは違いない。 オークランドは チーム年俸が安くて、総勝ち数が高いということだが 投手の年俸の総額はそこそこ高いのではないかと 推測する。 今年のオークランドは2人の大投手が抜けた中で どうチームを立て直すのか、見ものである。 モッカ監督(そう、あの中日にいたケン・モッカである) と辣腕GMの腕の見せ所である。 ちなみに、阪神の藪投手が今年からアスレチックスへ。 彼、もう36歳なのね。 小宮山投手の二の舞だけにはならないでほしい。 せめて、30代前半でトライしないと。 高津投手のような超、技巧派ならいざ知らず。 志はよし、がんばってほしい。