遭難事故に思う
北海道の大雪山系で大量の遭難事故があった。10人ほどの人が亡くなったという。悪天候につかまったといわれてる。北海道の2000m級の山だから、本州の3000m級と一緒だろうか。やはりツアーの弱点がでてしまったようだ。ツアーガイド登山の一番の弱点は日程に余裕がなく、お客が強く、ガイドの力量が?なこと。本職のガイド登山なら、力量はほぼ問題なく、お客を危険にさらす可能性を限りなく減らす努力をするでしょう。プライドにかけて。だから悪天につかまりそうなら、躊躇せず、日程や行程を変更するだろう。しかし、ツアーとなると、そうはいかないらしい。誰も命をかけてまで、登山などしようとは思わない。が、高い金を払って、登頂を楽しみにいろいろやりくりしてきたのに、天気が悪いからの一言で、中止にされてはかなわん、となる。実際どこまでの悪天になるかなんては、誰にもわからないから、ある程度は予想ということになる。もし中止にして、天気が思ったほど悪くならなかったら、中止の判断は間違ってた、金返せ、となる。大事なのは、お客とガイドの信頼関係に尽きると思う。うちの会はどうだろう?始めてから29年目。それなりの信頼は得ていると思う。リピーターも多いし、文句もほとんど言われたこともないし。安全対策もよく練ってるし。前回の男体山は参加者42名に対し、会員12人。今度の富士さんは参加者36名で会員12人。いずれも数人ダウンしてもフォーローできる体制だ。富士山で風雨に見舞われたら。程度問題だけど、下山だろうな。楽しくないし。山形の子供会ハイキングといい、今回の大雪山ツアーといい、嫌なニュースが多いなー。わが身に置き換え、ぞっとするぜ。