カテゴリ:北京生活
このブログでもしばしば登場する中国のお正月「春節」ですが、今年は1月26日でした。
日本では西暦の12月31日から1月1日にかけてを「年越し」と言いますが、中国では旧暦の大晦日(除夕)から新年初日(春節)を「過年」(グオニェン)と言って盛大に祝います。 人々がいっせいに田舎に戻ってお祝いする点は日本と似ていますが、日本のお正月が静かなイメージなのに対して、中国のお正月はとにかくにぎやかです。 ↑おめでたい魚の正月飾り。 ◎過年の昔話 年越し=「過年」については、民間に伝わる伝説がいろいろあります。 【伝説その1】 その昔、暮れになると「年」という名の怪物が家々を襲って人々を困らせていました。 ところが、そのうちにこの「年」という怪物は赤い色と大きな音、それに火の灯りを怖がるということが分かりました。そこで、人々は毎年暮れになると玄関に赤い「対聯」を貼って庭先で爆竹を鳴らし、一晩中寝ないで家の灯りをともし続けて「年」を追い払い、その1年を心安らかに過ごしたということです。 【伝説その2】 毎年春節になると天上から福の神(財神爺)が地上に降りてきます。そこで、人々は福の神のために爆竹や花火を鳴らし、家に灯りをともして歓迎の意を表しましたとさ。 「過年」とは「年(怪物)をやり過ごす」の意味でもあったわけですな。どちらも、「まんが日本昔話」のようなほのぼのした伝説ですよね ↑お店の入口に通年貼られていたりする「福字」。 ◎験(げん)かつぎ 中国語は語呂合わせがしやすい言語ですが、お正月の縁起物には特にその手の「験かつぎ」が多いです。 【福字】 日本でもよく見かける「福」の字をひっくり返したお正月飾り。これは「福倒了」(福がひっくり返った)=「福到了」(福が来た)という同音の言葉遊び。同じバージョンで「春」もあり。 これを最初に思いついた人はエライ! 【魚】 「魚」は「余」と同じ発音なので、生活に余裕が出るという験かつぎ。 【餅】 北方で大晦日に食べるのはお金の形に似せた餃子。そして南方で食べるのは餅。この餅は中国語で「年ガオ」と言いますが、これも「年高」(年々暮らし向きが良くなる)という言葉と同音です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月13日 11時14分54秒
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