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頑張って出来ることなら頑張れば何とかなります。でも、頑張ってしまったら楽しめなくなってしまいます。
でも、ほとんどの人が、問題を解決する方法として「頑張る」というやり方しか知りません。また、「頑張ることは素晴らしいことだ」という価値観を持っています。 だから、何かがうまく行かなくなると頑張ることで問題を解決しようとします。でも、世の中には頑張ることで解決できる問題と、頑張ってしまっては解決できない問題があるのです。 今の日本や世界の状態もそうですし、子育てもまた同じです。個人の悩みや苦しみでも同じです。 「遊び」や「アート」(芸術)と呼ばれる世界もまた同じです。夢中になることは必要ですが、それは自分を忘れることであって、自分の意思で頑張ることではありません。 頑張って鬼ごっこをしても楽しくないのです。 ただ問題は、努力すれば頑張ることは出来ますが、いくら努力しても夢中にはなれないということです。 楽しさを発見出来るから夢中になることが出来るのです。 ちなみに、「頑張っては解決できない問題」は決して政治家には解決できません。国民一人一人、世界中の人々一人一人の意識が変わらないことには解決しないからです。 その、「意識を変える方法」としては「学ぶ」、「想い出す」、「発見する」(気付く)という三つの方法があります。 様々なセラピ-や宗教的修行の場においてもこの三つの方法が使われています。 ただし、この「学ぶ」は、私たちが知っているような学校での学びとは異なります。 学校で学ぶのは他から切り離された「知識」ですが、意識を変えるための学びは、「つながり」についての学びです。 単に、「1+1=2」という計算式を学ぶのではなく、この「1+1=2」ということが私たちの生活やこの宇宙とどのようにつながっているのかということを学ぶのです。 「ドングリ」のことを学ぶときも、それが他の生き物や地球の歴史や人間の生活とどのようにつながっているのかということを学ぶのです。 「本能寺の変」について学ぶときも、単に年号を覚えるのではなく、その出来事が当時の人たちの生活や、その後の歴史とどのようにつながっているのかを学ぶのです。 でも、日本の学校教育ではこの「つながり」については全く教えてくれません。 その結果、私たちも、物事を「つながり」の中で見ることが出来なくなってしまっています。だから意識や心が閉ざされ、「頑張る」という方法しか使えなくなってしまっているのです。そしてだから、「子育て」や「心とからだの問題」がこじれてしまっているのです。 「想い出す」ということも同じです。自分の小さいときの記憶から、その周辺を想い出すのです。みんな「自分のこと」ばかり覚えていて、その周辺のことは忘れてしまっています。 以前、「自分を思い出す」というワークをやったことがあります。 子どもの頃の写真を持ってきてもらい、その写真につながる様々なことを想い出してもらうのです。 まず、「その写真を撮ったのは誰ですか」と問います。「この時の気持ちを想い出すことが出来ますか」とも聞きます。 また、写真を画用紙の中央に貼り付け、写真に写っていない部分を想い出して描いてもらったり、自分の家の間取りや、自分が遊んだ地域の地図を描いてもらったりします。 そのような作業は「つながりの中で生きてきた自分」を想い出すためのものです。 人は、意識的に「想い出す」という作業をすることで、自分を束縛してきた記憶からも自由になるのです。苦しい記憶から逃げようとするから、いつまでも追ってくるのです。 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というようなものです。 そして、「つながりの中の自分」に気付くことで、「自分」を外側から見ることが出来るようになるのです。 「発見する」も同じです。「発見する」ということは「気付く」ことと同じです。 散歩の途中で足を止めて、あなたの足下で一生懸命に生きている草花に気付いて下さい。空を見上げて自由に流れている雲に気付いて下さい。耳を澄まして、風の音に気付いて下さい。頬に触れてくる風に気付いて下さい。 子どもの笑顔に、そして、泣いている顔に気付いて下さい。 自分が何でイライラするのか、なんに対して怒っているのか、何を喜び、何を悲しむのか、そういうことを発見し、気付いて下さい。 そのためには、いつも自分に対して「私は何を見てる」「何を聞いている」「何を感じている」と問いかけるのです。 この、「学ぶ」、「想い出す」、「発見する」(気付く)という三つの方法は、自分を閉じ込めていた「心の世界」に窓を開けてくれます。 すると「心」の中に新鮮な空気が入り、心が深呼吸出来るようになります。そして、心が自由になります。 だから、色々なことを楽しむことが出来るようになるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.11.06 05:54:36
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