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お母さん達に、「子どもたちにはどういう大人に育って欲しいですか?」と聞くと、「自由に生きることが出来る人」「精神的に自立している人」などという答えが返ってくることが多いです。
でも、そう言っているお母さん達自身は「自分は出来ていない、だから・・・」などといいます。 多くのお母さんが、自分が出来ていないことを子どもに望んでいるのです。 でも、自由に生きることが出来ていないお母さんには、子どもが自由に生きることが出来るように支えることは出来ません。 精神的に自立できていないお母さんには、子どもの精神的自立を支えることが出来ないのです。 これは、勉強でも同じです。 勉強が嫌いなお母さんは成績も悪かったでしょう。だから、子どもにはそんな思いをさせたくないから勉強に追い立て、少しでも成績を上げさせようとします。すると、子どもは勉強が嫌いになります。 それでも、思春期前なら、お母さんの言うことを聞いて頑張って勉強するかも知れません。でもそれは「お母さんのための勉強」です。 そんな子どもでも、思春期が来ると「お母さんのため」ではなく「自分のため」に生きるようになってきます。その時、勉強が嫌いな子は、勉強をやめてしまうのです。そして、成績が悪くなります。 また、自由に生きることが出来ていないお母さんには、「自由」と「自分勝手」の区別が付きません。それで、自由に生きることが出来る子どもに育てようとして、子どもに好き勝手にやらせます。子どもの言いなりになって子どもの要求にも応えます。子どもが困ったことをしても叱りません。 すると子どもは、自分の意思や、感情や、思考をコントロールする能力を育てることが出来なくなります。 結果、「自由に生きるために必要な能力」を育てることが出来なくなります。 車を自由に乗りこなせるようになるためには、狭い道、急カーブ、坂道、障害物、様々なルールがある場所で色々な訓練をする必要があります。そのために教習所での厳しい練習があるのです。 道も、障害物も、ルールも何もない広い所を自由に走らせているだけでは、町中を自由に乗りこなすための技術は身につかないのです。 自由に生きるための技術を身につけるためには、その能力を育てるための不自由が必要なんです。ただしそれは、子どもが自分で感じ、考え、行動することで乗り越えることが出来るような不自由です。 子どもはその不自由を乗り越えることで喜びを得ることが出来ます。そしてその結果、子どもは自由に生きる能力を得て成長していくのです。 それは例えば、コマを回せなかった子が、他の子のやり方を見て、何回も失敗を繰り返して、泣きべそをかきながらコマを回せるようになった時に得ることが出来るような喜びと自由です。 でも現在、コロナ対応で子どもを束縛している不自由は、子どもの力では乗り越えることが出来ません。そのような不自由は子どもの無力感を育ててしまいます。 そして、無力感が育った子は自由に生きることが出来なくなります。 また、多くの子どもたちが「失ってしまった自由」をゲームの中に求め、抜け出せなくなってしまっています。 今、国を挙げて子どもたちの無力感を育てています。この結果は、子どもたちが思春期を迎える頃に形となって現れるでしょう。 檻に入れられて育った動物は、檻から出しても自由に生きることが出来なくなってしまうのです。 まずは、大人達が、この不自由な状態の中で、いかに自由を得ることが出来るのかを考え、工夫してみて下さい。 工夫次第で自由は簡単に手に入るのです。 <続きます> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.11.08 08:08:31
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