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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2022.12.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「子どもが大人になるということはどういうことなのか」ということを、私なりに考えて見ました。

そして、私の得た答えが、「大人になるということは、〝守られる存在〟から〝守る存在〟になること」ということでした。

社会的には「選挙権を得る」とか「自分でお金を稼げるようになる」とかいうことも、「大人になる」ことなんでしょうが、でもそれは「私たちが生きている社会の中だけでの価値観」に過ぎません。

昔、女性には選挙権がありませんでした。じゃあ、昔の女性は何才になっても大人になれなかったのかというとそんなことはありませんよね。
「お金を稼いでいない専業主婦は大人になれない」ということもありませんよね。

動物としては「生殖可能なからだ」になれば、「大人になった」ということですが、人間はそれだけでは「大人になった」とは言えませんよね。それに、子ども真っ盛りの小学生でも「生殖可能なからだ」になる子はいますから。

それはつまり、「選挙権を得る」とか「自分でお金を稼げるようになる」というようなことは、「時代や文化を超えて共通する本質的な答え」ではないということです。

そこで色々と考えた結果が、「子どもが大人になるということは〝守られる存在〟から〝守る存在〟になること」だったのです。

赤ちゃんや、幼い子どもは、大人に守られていないと死んでしまいます。ですから「守られる存在」です。
そしてそれは「守ってくれる存在」がいて、初めて可能になります。それが大人の役割です。

だからといって、命の危険ばかりを恐れて、育ち盛りの子どもを「人工的に管理された安全で安心な環境」の中に閉じ込めてしまうと、「命」は守ることが出来ても今度は子どもの「人間としての成長」を守ることが出来なくなります。

コロナに感染しないようにと、子どもたちにもマスクをさせ、触れ合うこと、顔を見ながらおしゃべりをすることを否定したら、子どもは「自分の成長に必要なもの」を得ることが出来なくなってしまいます。ですから、それでは「子ども」を守ることにはならないのです。

でも、「守る存在」になることが出来ない現代の大人達は、平気で子どもを自分たちの支配下に置き、管理することで守ろうとしています。そういう子育てをしている人もいっぱいいます。
でも、管理しようとする人の心の背景にあるのは「自分を守る」事ばかりです。自分を守りたいから自分を困らせる行為をする子どもを管理しようとするのです。

そのような状態の中で育った子は、大人になっても「守る側」に回ることが出来ません。自分で自分を守ることすら出来ません。そのため、すぐに誰かや何かに依存しようとします。
他者を支配することで自分を守ろうとする人もいます。「しつけ」と称して子どもを虐待をするような人はそのような人です。

そして今、それに近い状態の中で生活している子どもたちや、そのまま大人になってしまったような人がいっぱいいます。

子どもの声を「うるさい」と言って一方的に否定するような人は、「守る人」(大人)になれていないのです。

ちなみに、「守る人」としての大人が守らなければいけないものは「子ども」だけではありません。大人になる過程で学んだ言葉、歴史、文化、生活スタイルなどを守ることも「守る人」の役割です。

なぜなら、それらを失うことは自分のルーツ、人間の歴史、人間の精神性や文化を失うことだからです。そのような「何千年と守られてきたもの」を失ったら、人間は人間でいることが出来なくなってしまうのです。





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Last updated  2022.12.27 08:13:54
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