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コロナ以降、最近は勉強会や会議などでもZoomなどのネット経由で行うことが多くなりました。
体験型のワークショップですらZoomなどでやる場合もあります。 私も、Zoomでの講座をよくやるようになりました。簡単なワークショップもやります。 学校などでも「タブレット授業」は当たり前になりました。 でも、「本当に大切なこと」は、ネット経由では伝えることが出来ないのです。勉強も同じです。 問題は、現代人が「ネットで伝えることが出来るもの」にしか価値を感じなくなってしまっていることです。 「本当に大切なことはネットでは伝えることが出来ない」ということが分からなくなってしまっているのです。 「子どもの見守り」と称して監視カメラで子どもの状態を観察したり監視する商品もありますが、監視カメラで出来るのは観察や監視であって、それは実際に側に寄り添って行う「見守り」とは全く別のものです。 ちなみに、辞書的な区分によると「見守り」と「観察」や「監視」との違いは、「相手の立場に立っているか」、「自分視点で見ているだけなのか」ということのようです。 相手をサポートするような意識で相手のことを見ているのが「見守り」であって、ただ「何をしているのか」「どういう状態なのか」を知るためだけに見ているのは観察や監視だということです。 そして、監視カメラで子どものことをいくら見ていても、子どもの気持ちや活動をサポートしたり子どもを危険から守ることは出来ませんよね。実際の子どもの気持ちや状況は、その場にいなければ分からないのですから。 Zoomやネットなどで伝えることが出来るのは、コンピュータの言葉である「0」と「1」に変換出来る情報だけです。それは、文字情報、音声情報、映像情報などです。 場の雰囲気や、五感で感じたことや、心で感じたことなどは伝えることが出来ないのです。 食リポでいくら丁寧に説明してもらっても、実際にその人が感じた味は分からないのです。 問題は、現代人が場の雰囲気や、五感で感じたことや、心で感じたことの大切さが分からなくなってしまっていることです。 そして、「見れば分かる」と思い込んでいます。 でも、実際には見ただけでは分からないのです。子どもの前でノコギリを挽いて見せても、実際に子ども自身がノコギリを使って色々とやってみないことにはノコギリが挽けるようにはならないのです。 勉強も同じです。実際に、自分の前で、自分に向けて授業してもらう場合と、それを動画で配信してもらう場合とでは学びの質が全く違うのです。でも現代人はその「質の違い」が分かりません。 実際に野原などに行って、自分の目で見る野の花や木々や景色と、映像で見る野の花やキ々木や景色は全く別のものなんです。実際、テレビなどでそのような映像を見ると、自分の目で実際に見て見てみたくなりますよね。心やからだは、ちゃんとその違いが分かっているのです。もし、同じものを感じることが出来ているのなら、映像だけで満足できるはずです。 ただし、幼い頃から実際の体験を通して学ぶ機会が少なく、映像でしか自分の生きている世界と触れることが出来ない状態で育った人は、映像だけで満足するでしょう。映像だけで分かった気になってしまうでしょう。 そして、そういう子どもや大人が増えて来ています。 そういう子や人に、「Zoomやネットでは本当に大切なことは伝わらないんだよ」ということを伝えるのは難しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.08 09:03:17
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