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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2024.04.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
人間は常に不自由を感じて生きています。

人は「生きている」というだけで不自由です。
生きていれば食べなければなりません。

食べるためにはお金が必要です。
そのお金を稼ぐためには仕事をせざるおえません。
仕事をするためには面倒くさい人間関係の中に入る必要があります。また、ちゃんと仕事をしなければお金をもらえません。評価されたり、指導されたり、叱られたりすることもあります。

心の中は自由で空が飛べたり世界中のどこへでも行けても、現実世界の中に存在しているからだは重く、空を飛ぶどころか走ることすらままなりません。
肩がこったり、腰が痛かったり、年を取って動けなくなったりします。
年令による不自由、性別による不自由、人種による不自由、外見による不自由、才能による不自由、身体能力の不足による不自由などもあります。
夫婦関係や子育ても不自由の原因になります。

不自由の極地まで行って身動きが取れなくなり、自由になるために死を選ぶ人もいます。
「生きてさえいればいいこともあるよ」などという説得文句は、追い詰められていない人の言葉です。

人類はその不自由を何とか乗り越えるために色々と考え、工夫してきました。
心の不自由を乗り越えるために宗教というものが生まれました。
科学も人が自由になるための一つの方法です。
歌や踊りや様々な芸術的な活動は「心の自由」を与えてくれます。
スポーツなどの様々な身体的な活動は「からだの自由」を与えてくれます。
様々な学びも、人の心やからだを自由にしてくれます。

そんな「自由になるための方法」を私なりに分類してみました。

<不自由を取り除く>
不自由を引き起こしている原因を取り除けば、その問題からは自由になることが出来ます。通路の真ん中に大きな荷物が置いてあって通行が不自由になっているのなら、その荷物を取り除けばOKです。
問題児がいて授業が出来ないのなら、その問題児を取り除けば授業はやりやすくなります。

<不自由から逃げる>
取り除けないような場合は、自分がその不自由を感じないところに逃げるという方法もあります。学校や会社で不自由を感じているのなら、「学校や会社に行かない」というという形で自由を得ることも出来ます。

<不自由を克服する>
取り除いたり、逃げたりするのではなく、その問題とちゃんと向き合って自分の力で自由を得るという方法もあります。
スポーツが苦手な子が、一生懸命に頑張って自由に動けるようになることもあります。ピアノがうまく弾けなくて不自由を感じているような時、「逃げる」という方法もありますが「努力して頑張って乗り越え、自由を手に入れる」という方法もあります。

ただし、この方法は本人の意志と意識で行う必要があります。他者の圧力によって頑張らされているのなら、それは不自由の原因になります。

<不自由を楽しんでしまう>
最後に「不自由を楽しんでしまう」という方法もあります。
取り除くのでも、逃げるのでも、乗り越えるのでもなく、不自由をそのまま楽しんでしまうのです。

通路の真ん中に大きな荷物が置いてあって不自由なら、「その通路をどうやって通るかを色々工夫しゲーム化して楽しんでしまう」というような方法です。取り除けないものを無理に取り除こうとするから不自由になるのです。
そして、子どもはこのような不自由の乗り越え方が好きです。大人が「ダメ」と言ったことをどうクリアするのかを考えるのが子どもは大好きです。

問題児がいて授業が出来ない場合は「自分の授業のやり方」にこだわるから不自由になるのです。そんな時は、その子も楽しめるような授業を工夫すれば、その子は問題児ではなくなります。
スポーツが苦手でも、スポーツを楽しむことは出来ます。上手を目指して頑張るのもいいですが、でも本人がそれを望んでいないのなら、ガンバレと子どもを追い立てることは子どもを不自由にしてしまいます。

老化と戦っても、最後は100%敗北します。だったら、老いることを楽しんでみることも「老いから来る不自由」を乗り越える手段になります。

私はこの四つのうち、最後の「不自由を楽しんでしまう」という方法が好きです。遊びの場に問題児がいる場合は、その問題児とどう楽しく遊べるのかを考えるのが好きです。





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Last updated  2024.04.10 08:09:37
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