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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声@ Re[1]:「子どもがお母さんの言うことを聞かないのは当たり前です」(06/27) M.T.さんへ >大人も子どもも「私はこう…

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森の声

森の声

2024.06.20
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カテゴリ:カテゴリ未分類
子どもに取って「お母さん」は「命の故郷」であり「心とからだの故郷」でもあります。

子どもは幼いときはその故郷の中で暮らしますが、4,5才頃から故郷の外に出て外の世界を色々体験をするようになります。
でも、悲しいとき、苦しいとき、お腹が減ったときなどは故郷に戻り心とからだのエネルギーチャージをします。

そして、思春期が来ると子どもはその故郷から出て、外の世界に自分の居場所を探し始めます。一度出てしまったらもう故郷に戻ることはありませんが、故郷はいつまでも心の中に残って子どもの心を支えてくれます。

ただし、実際の親子関係は、なかなかこんなに美しいストーリー通りには行きません。
「故郷には苦しい想い出しかない」「故郷のことは想い出したくない」という人もいるでしょう。
でも、子どもが本能的にお母さんに求めているのはこのようなストーリーだろうと思います。

また、幼い子どもは100%お母さんのことを信頼しています。命を預けているのですからそれは当然のことです。また、例外なくお母さんのことが大好きです。
だから子どもはお母さんにまとわりついてくるのです。

でも、お母さんはそんなまとわりついてくる子どもを振り払おうとします。自分の時間を確保するためです。

「子どものことが嫌い」というお母さんは多いですが、お母さんのことが嫌いな子どもはいません。
子どものことを疑うお母さんは多いですが、お母さんのことを疑う子どもはいません。少なくとも幼児の間は・・・。

だから「あんたはバカだ」と言われれば「私はバカなんだ」と信じます。
「あんたは橋の下で拾ってきたんだ」と言われればそれも信じます。
「あんたなんか嫌いよ」と言えば、それもそのまま信じます。

そしてお母さんに好かれるために色々と我慢するようになります。いつも叱られている子は、「お母さんが僕を叱るのは僕が悪い子だからだ」と解釈してその苦しみを納得させようともします。「自分」を否定して「お母さん好みのよい子」になろうと努力します。

でも、幼い子どもがお母さんの要求に応えることはなかなか難しいです。なぜなら、お母さん達が子どもに要求していることの多くは、子どもには理解出来ないし、やろうとしても出来ないことばかりだからです。
そもそも、お母さんが使っている「大人の言葉」自体が理解出来ないのです。

お母さん達は、子どもが理解出来ない言葉で、子どもには出来ないことを要求しているのです。だから出来るわけないのですが、でも出来ないとお母さんに叱られます。

「早くしなさい」と言われても子どもはその意味が理解出来ません。また、幼い子どもには自分の意思で自分の行動をコントールする能力もありません。

幼稚園が大好きな子は、早くしなさいなどと言われなくても、早くから起きて「もう行こう」とお母さんを急かすものです。でも、それほど好きではない子はダラダラと支度するでしょう。または、支度すらしないでしょう。
で、お母さんが「早くしなさい」と急かすことになるのですが、基本的に、幼い子どもは自分の感情に従った動きしか出来ないので、お母さんの期待通りには動けません。

子どもが嘘をついているように見えることもありますが、それは嘘ではありません。ただ、お母さんが満足する答えを言っているだけです。お母さんに嫌われたくないからです。

また、多くのお母さんが「子どもには理解出来ない言葉」で子どもに色々要求しています。お母さんに「約束よ! 分かった?」と言われたら、分かってはいなくてもお母さんに嫌われたくないので子どもは「分かった」と答えます。

そもそも幼い子どもには「分かった」という言葉の意味自体が分かりません。皆さんは説明できますか。

ですから当然その約束は守られません。でも、お母さんは「約束したじゃない! 分かったって言ったじゃない、嘘つき!」と子どもを叱ります。
でも、子どもは自分が何で叱られているのか分かりません。だから同じことを繰り返します。

子育てをする時には「子どもに取ってお母さんはどういう存在なのか」ということを理解しておいた方がいいと思います。
「お母さんにとって子どもはどういう存在なのか」ということは人それぞれですが、「子どもに取っての母さん」は、それほど個人差がないのです。

なぜなら、子どもがお母さんに求めているのは「自分の心とからだの成長に必要なもの」だけだからです。そしてその「幼い子どもの心とからだの成長に必要なもの」は、地域や時代を超えて変わりません。
まただから、「子どもがお母さんに求めているもの」も、地域や時代を超えて共通しているのです。

「1万年前の子どもがお母さんに要求していたこと」と、「現代の子どもがお母さんに要求していること」は基本的に同じなんです。

アフリカのサバンナやアマゾンのジャングルで生活している子ども達がお母さんに求めているものも、皆さんの子どもが皆さんに求めているものも基本的には同じです。

「お母さんが子どもに望むもの」は時代と共に変化してきましたが、「子どもがお母さんに望むもの」は昔から少しも変わっていないのです。


その中でも一番大切なのが「安心」です。幼い子どもにとってこの世界は「初めて見るもの」、「初めて体験するもの」ばかりです。そんな世界と能動的に関わっていくためには、「安心」に満たされる必要があるのです。

また子どもは、自分が生まれてきた世界との橋渡しもお母さんに求めています。
言葉を学ぶのもお母さんからです。感覚や感情や様々なものに対する価値観や、他の人との関わり方を学ぶのもお母さんからです。

お母さんが虫を怖がれば、子どもは「虫は怖いものなんだ」ということを学習します。
お母さんに拒否されている子は、他の子を拒否します。
子どもはしつけなど求めていません。ただ、安心を求めているだけです。

問題は、お母さんが不安を抱えていると、子どもはお母さんから安心を受け取れなくなってしまうということです。お母さんから十分な安心を受け取れない子は、お母さんから離れることが出来なくなります。





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Last updated  2024.06.20 06:02:29
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