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カテゴリ:パソコン、通信
私が主催するコンサートで、ラフマニノフのチェロ・ソナタを演奏した。ピアノはカミさん。以前はアマチュアの音楽会でピアノ弾きは他のピアノ弾きに譜めくりを頼むことがあったが、最近は多くのピアノ弾きは譜めくりを頼まず自分でなんとかしている。縮小コピーを並べたり苦労して楽譜を用意している。
誰かに譜めくりを頼むということは自分でめくれないところがあり、練習の時はそこを弾けなくても仕方がないという前提がありそうで、それを嫌うピアノ弾きは何とか自力でめくれるように準備する。カミさんは合奏の練習を大事にする姿勢なので常に苦労して楽譜を準備するのだが、このラフマニノフのピアノ・パートは何をどうやっても自力でめくるのが不可能という結論に達したらしい。それでついにiPadを本番で使うという決断をした。 他の楽器だとフットペダルを使って足でめくるのが常法だが、ピアノはウナ・コルダ・ペダルを使うから両足が塞がる。ペダルは使えない。だからiPad用のアプリであるPiascoreの機能である「ウインクによる譜めくり」を使うしかない。ほとんどのすべての人が「ウインクでめくるなんて信用できない!」とステレオタイプの反応をするが、他に手段は全く無いのだ。ウインクを使うしかない。 一ヶ月くらい前から練習の時iPadを使っていた。iPadを縦位置で使うと楽譜が大きくなるがめくる回数が増える。横位置で使うとめくる回数は減るが楽譜が小さくなる。試行錯誤の結果、横位置を採用することに決めた。練習の時、ある日は順調にめくれるが他の日は誤動作が多い、ということがあった。これはどうやら横位置にしたときどちらを下にするかによるらしい。画面側のカメラレンズ(これがウインクを察知する)が右にあると順調、左だと不調らしい。 本番では一楽章で間違ってレンズを左に置いてしまったため2ページ送られて、それを指で戻すのに音が欠けた。それに気づいて一楽章が終わったところでひっくり返し、以後は順調だったそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.22 17:12:59
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