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2010/02/10
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カテゴリ:ワインプローベ
ここ数日、非常に寒い。
青空が見えるのだが、気温は氷点下で時折蛍のように雪片が舞う。
ここは北国だったのだなと、改めて感じた次第。

さて、年を追う毎に評価が高まっているように見える日本のワインだが、最近ドイツでも時々話題になることがある。先日はネットでワイン番組TVinoを主催する有名ソムリエ、ヘンリック・トーマがYouTubeで日本のワインを試飲した印象を伝えている。生産年ははっきり確認できないが、ワインは勝沼醸造の『Magrez-Aruga Koshu』。フランスの生産者ベルナール・マグレが富士山の斜面に購入した6haの葡萄畑からの収穫を、有賀雄二氏の営む勝沼醸造が醸造したワインだ。初リリースの2007は日本国内のみの発売というから、ヘンリックが試飲したのは2008か。

「正直言って、驚いた」とヘンリック。「グアヴァ、パッションフルーツ、少しあるリンゴのヒントも綺麗だし、良くできている」
携帯で撮影したと思われる画像の背景にはグラスが林立し、無数のコルクがテーブルに転がっている。おそらく業者向け試飲会の後で、これは記録に留めておいた方が良いと感じたのだろう。
「ただ、ちょっと高すぎるね...生産本数6~8000本で、日本レストランが争って仕入れているそうだからわからないでもないけど...ジューシィでとても面白いし、何か発見した気分になれるワインだね。でも35Euroはちょっと高すぎる。いずれにしても、日本でもとても興味深いワインが出来るということがわかった」と、1分半ほどのコメント。

35Euro(約4550円)は大抵のVDP加盟醸造所のグラン・クリュに相当するグローセス・ゲヴェクスが25~30Euro前後であることを考えると、ドイツ国内ではかなり強気な値付けだ。一方、逆にドイツのラインガウで栽培された甲州も日本では約6000円(約46Euro)もする(初リリース時の希望価格は1万円)。エストリッヒ・ヴィンケル村のF.B.シェーンレーバー醸造所が日本から取り寄せた苗木244本を0.23haで2003年から栽培、2005年が初収穫。2008年の生産本数はわずか348本。

初リリースの際、シェーンレーバー醸造所の醸造家フランク・シェーンレーバーは2006年に甲州の故郷山梨を訪れ生産者とのディスカッションを行い、ヘクタールあたりの栽培量を低く抑え、収穫の際の選別を徹底すること、低圧でゆっくりと圧搾すること、低温発酵することなどを提案したという。

甲州のとりもつドイツの日本の縁とでもいうべきか。
この交流を通じて日本の甲州の高品質化がすすみ、ドイツのテロワールへの理解が深まればと思う。





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Last updated  2010/02/11 08:36:32 AM
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pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その64(04/05) 「ムスカテラー辛口」は私も買おうかと思…
mosel2002@ Re[1]:ひさびさのドイツ・その54(03/14) pfaelzerweinさん >私の印象では2013年…
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