テーマ:ワイン大好き!(30235)
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昨日2011年のS. A.プリュムの試飲会が大地震の翌日にあったことを思い出したが、日本では同じ日にドイツワイン祭りが横浜の大桟橋(だったか)で開催された。停電などで大変な時期だったと思うが、そこそこ来訪者もあったというから驚きだ。電車が動いていたのも凄い。余震で津波でもあればひとたまりもなく、湾岸地帯では各地で液状化現象があったというが、それでも開催に踏み切ったことには後で批判もあったらしい。しかしイヴェントのために頼んであったケータリングも、なんと予定通り配達されたという。さらに、会場を管理している港湾事務所(だったか)も、中止か決行かの判断を主催者に委ねたそうだ。丁度ドイツワイン女王やフランケンのハンス・ルックも来日していて、地震にはかなり驚いたけれど本人達よりもドイツの家族が心配したと聞いた。ワイン女王は、日本のドイツワインファンが地震にもくじけないでドイツワインを楽しんだことに強い感銘を受けたと、どこかに書いていた。その後、私はVDPから毎年このマインツの試飲会にあわせて開催される舞踏会に招待された。たまたま舞踏会のモットーがアジアだったこともあり、震災支援の一環として会場で募金活動も行われたりした。その時の様子はこのブログでも少し紹介した。あの震災はいろんな意味で、ひとつの分水嶺だった。
さて、話を昨年の試飲会に戻そう。 VDPの試飲会は、世代交代のお披露目みたいな場かもしれない。フリッツ・ハーグにしても、ツィリケンにしてもシュロス・ザールシュタインにしても、親子で仲良く出展している醸造所が多かった。3年振りということもあって、一緒にいるのを初めて見る家族もあったりして時の流れを感じた。ザールシュタインのエバートさんの娘さんなんて、もしかしたら醸造所で見ているかもしれない。もっとも、小学生くらいだった気がするが。 これはフリッツ・ハーグ醸造所のヴィルヘルムさんとオリヴァーさん親子。見事に跡を継いだオリヴァーさんのお兄さんは、周知の通りシュロス・リーザーのトーマスさん。シュロス・リーザーも近年評価が上がっている。 ライヴェンのグランス・ファシアン醸造所のゲアハルト・グランスさんと娘さんのカテリーナさん。ガイゼンハイムで栽培醸造を学んだといから、いつか跡を継ぐのだろう。彼女の名前を冠したフェインヘルブのリースリングは濃いめでミネラル感が強くインパクトがあり、良い意味でモーゼルらしくない充実感と明るさがある。モーゼルで最初に気に入った辛口は、この醸造所の辛口だった。 Wwe. Dr. ターニッシュ醸造所のソフィア・ターニッシュ・スピアさんと娘さんとご主人(多分)。娘さんは以前も試飲会でお母さんの手伝いをしていたけれど、ご主人は今回初めてお目にかかった。2013年は平年の40~50%収穫減。本当はもっと待ちたかったが10月初旬から収穫を開始、10日で完了。平年なら20日かかるところをその半分の日数で行った。収穫減の原因は開花時期の雨と、収穫期の雨と高温。果梗が傷んで自然に落ちてしまう房が少なくなかったそうだ。ワインは全般に軽めでみずみずしく、収穫時期が早かったとはいえ熟した柑橘のアロマがあり、グーツヴァインはボトリティスと余韻の軽い苦みが気になったものの、おしなべて酸が熟してミネラル感が明瞭だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/03/18 11:01:01 PM
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