まるみちゃんお久しぶり
オクラの種まきをする。名前はまるみちゃん。昨年はエメラルド 今年はまるみちゃんの種まきです。3粒づつまく。まーるくてやわらかいまるみちゃんです。お気に入りで10年近く育てている。一年振りの種まきだ。オクラの発芽は気温が高くないと難しい。明日から4月だ。もうそろそろいいだろう。 都忘れの花苗買う。以前も育てていたが消えてなくなってしまった。わが故郷の大先輩高倉健も好きな花。健さんのエッセーの「あなたに褒められたくて」の中で書かれていた。あなたとは健さんの母親。男は母親に褒められたいという願望があるみたい。テストの100点を取って褒められ 会社で階級が上がるとよくやっているねと褒められる。今はだれも褒めてくれる人は居ない。せいぜい憎まれ口をたたかれないようにおとなしくするしかない。 春から初夏にかけて薄紫や青紫、白色などの小さな花をつけます。『万葉集』では「うはぎ」と詠まれ、「都忘れ」と呼ばれたのはずっ~とあとになってからのことです。 ―いかにして 契りおきけむ 白菊を 都忘れと 名づくるも憂し― 「都忘れ」は、討幕をかかげ、承久の乱(1221年-鎌倉時代)で敗北し佐渡に配流された順徳上皇が、この花を見ることで「都を忘れることができる」という言い伝えからきています。その後、21年間を佐渡ケ島で過ごし、もう耐えられないとばかりに絶食の果ての自殺だったそうです。この時46歳。翌年遺骨だけが都に戻り、大原法華堂の後鳥羽天皇(おとうさん)の側に安置されたといいます。ホント、切ないお話しです(涙)。 島流しになっても身分を尊ばれ、佐渡の金山掘りをさせられたわけではないでしょうが、幼少時から藤原定家(ふじわらのていか)に詩歌を習い、宮中では箸より重いものをもったことのない「まろ(麿)」生活から一転。心慰めてくれたのはこの小さな白い菊の花だったようです(このころは白色だったらしい)。首謀者のワンマンおとうさんを諌(いさ)めるブレーンがいなかった結果、おとうさん自身も隠岐の島へ流刑に。これは800年後の現代社会にも通ずる話しかもしれませんネ。(ま)