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「免疫整体 ここ一番」院長の日記

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2005年10月14日
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カテゴリ:歴史のこと
「大勝利だったノモハン事件の真実」

国民の歴史認識が間違っている事件でもう一つの事件を紹介する。
それはノモンハン事件である。

ノモハン事件は昭和14年、満州と蒙古の国境線をめぐるトラブルで日本軍とソ連軍が衝突した事件である。
このノモンハン事件の戦闘の様相はどのように認識されているだろうか。

ソ連軍はジュウ-コフ将軍の指揮のもと、近代的な機械部隊と優秀な空軍を繰り出し、蒙攻撃を加えた。日本軍は一方的に押し捲られ、約2万人の死傷者を出して惨敗を喫した。

こういう認識が通り相場になっている。現に日本書籍発行の教科書「高校日本史」にも、「ソ連は空軍・機械部隊を繰り出し、日本軍に死傷者2万人の壊滅的な打撃を与えた」と書かれている。

このような認識が定着したのは、五味川純平の小説「ノモンハン」あたりに由来するようである。五味川は、大ベストセラ-となった「人間の条件」の作者として知られるが、のちに書いた「ノモンハン」で日本軍の惨敗ぶりを書いているのである。
そして、日本軍の愚かさを論じる際には、その具体的事例として、このノモンハン事件の惨敗が持ち出されるのが通例になったぐらいである。

ノモンハン事件で日本軍が約2万人、正確には1万7千4百5人の死傷者を出したのは事実である。一つの戦場でこれだけの犠牲者が出た例は、ほかにないのではないか。
2万人近い犠牲者と言えば、一個師団が消えてしまったということである。確かに大損害である。そして、ソ連軍が機械化部隊と空軍を繰り出してきたのも事実である。

では、ソ連軍の損害はどうだったか。これは鉄のカ-テンの彼方に閉ざされて、確かなことは分からなかった。だから、ソ連側のことはさて置いて、日本側だけで把握できる事実に基づいて、ハモンハン事件は日本軍の惨敗という認識ができあがったとも言える。

だが、ソ連が崩壊し、外部秘とされていた史料がいろいろと出てくるようになった。
すると、ノモンハン事件の様相がまるで違ったものであることが分かってきたのである。

日本軍の損害は先に述べた。では、ソ連軍はどうだったか。
これが、死傷者は2万5千5百6十5人を数えているのである。
戦車はどうだろう。日本軍の戦車の被害は29台である。それに対しソ連軍約800台の戦車が破壊されている。
航空機は、日本軍は179機を失った。ソ連軍の損害は1673機にのぼっている。
ソ連軍が日本軍の約10倍の戦力をノモンハンに繰り出したことも、史料で分かっている。

日本軍の事実だけでなく、ソ連軍の事実も判明すると、ノモンハン事件の様相はまるで違ったものになってくる。
確かに日本側の損害は大きかった。だが、近代的な機械部隊、優秀な空軍と言われたソ連側の被害はそれ以上だったのである。

ソ連の大勝、日本の大敗というようなものではなかったのだ。

日本軍の損害は大きかったが10倍の戦力を持つソ連軍にそれ以上の損害を与え、敗北させた。これが正確な認識というものだろう。

日本軍が壊滅的な惨敗を喫したならば、なぜソ連はその勢いで一気に満州国に侵攻し、席捲しなかったのか。ソ連とはそういうことを平気でやる国なのに、である。
この疑問は従来、ヨ-ロッパにドイツの脅威が高まったからだ、と説明されていた。だが、事実が分かってみるとその説明はまるでナンセンスで大損害を被って敗北したソ連は、
満州侵攻などはとてもできる状態ではなかったことが判明する。

その証拠もある。日本国の深刻な損害にことの重大さを認識した大本営は、本格的な反撃作戦を決意した。この情報を掴んだスタ-リンはドイツの外相リッペントロップを通じて、日本と同盟関係にあったヒットラ-に、停戦の仲介を依頼しているのだ。

言っていることのひとつは事実である。だが都合の悪い事実を隠すことによって、真っ赤な嘘に仕立て上げる。こういう巧妙に仕込まれた手法が横行している。
日本の歴史を歪めようとする勢力がやっているのである。
この詐術にはまってはならない。
(つづく)






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最終更新日  2006年03月07日 15時23分52秒


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