684392 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

「免疫整体 ここ一番」院長の日記

「免疫整体 ここ一番」院長の日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2013年01月15日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

 

【日本は文明国か?】 

 

 

福沢諭吉は「文明論之概略」の中で、文明の水準について語っている。

 

 

彼は、文明の水準を「未開国、半開国、文明国」の3つに暫定的に分けて次のよう

 

に論じている。

 

 

まず、「未開の国」とは、安定的な衣食住すらまかなえない状況にある国。

 

 

そして「半開の国」とは?

 

「農業の道大に開けて衣食すなはらずに非ず。

 

家を建て都市を設け、その外形は現に一国なれども、その内実を探れば不足するもの

 

甚だ多し。

 

文学盛んなれども実学を勤る者少なく、人間交際について猜疑嫉妬の心深しといえども、

 

事物の理を談ずるときには疑を発して不審をただすの勇なし。

 

懐疑の細工は巧みなれども新たに物を創るの工夫に乏しく、旧をおさむるを知て旧を改

 

るを知らず。

 

人間の交際に規則なきにあらざれども、習慣に圧倒せられて規則の体を成さず。

 

これを「半開」と名く。未だ文明に達せざるなり。」

 

 

 

要するに、普通に衣食住はあり暮らしていけるが、人々は嫉妬深く、真実を巡る議論をき

 

ちんと重ねることはできない、真似はできるが創造することができない。

 

古い習慣をただ繰り返すだけで改善することはない。

 

これが彼が「半開」と名付けた状況である。

 

 

 

そして彼は文明国については、

 

 

「天地間の事物を規則の内に籠絡すれども、その内に会あって自ら活動を逞ふし、人の

 

気風快発にして旧慣に惑溺せず、身みずからその身を支配して他の恩威に依頼せず、

 

みずからの徳をおさめみずから智を研き、古を慕はず今を足れりとせず、小安に安んぜ

 

ずして未来の大成を謀り、進て退かず達して止まらず、学問の道は虚ならずして発明の

 

基を開き、工商の業は日に盛にして幸福の源を深くし、人智は既に今日に用ひてその幾

 

分を余し、以て後日の謀を為すものの如し。これを今の文明という。野蛮半開の有様を

 

去ること遠しと云うべし。」

 

 

 

要するに、人々はたくましく、活発で、古い習慣にとらわれず、自分自身を自分自身の理

 

性で節制し、外部の権威に頼らず、徳を修めて智を磨き、現状に満足せず、常により大

 

きな安寧とより高い秩序の形成を目指し続け、それぞれの仕事に真剣に従事する。

 

作り出したものを全て使い切ってしまうのではなく、後日、後世のためにも残したり投資し

 

たりする、という国、それこそが「文明国」だと彼は言っている。

 

 

さて、これを現在にあてて見ると、多くの人は、早速現状の中国を見て、間違いなく半開

 

の国家と言うであろう。

 

 

 

では日本はどうであろうか?

 

 

冷静にみて見ると、残念ながら、平成日本も「半開の国」に留まっていると言わざる

 

を得ない。

 

 

なぜなら、日本が文明国なら「身みずからその身を支配して他の恩威に依頼せず、

 

 

みずから徳を修めみずから智を研く」ことをいるとは言えないからである。

 

 

 

盲目的にコンプライス(=屈従=媚びへつらう)し、「事物の理を談ずるときには疑を発し

 

て不審を正す勇」を持たず「新に物を造るの工夫」が乏しい一方、「模擬の細工」が上手

 

であるが故に、よそからの借り物を盲目的にコンプライスしている。

 

 

今こそ、驕らず休まず、福沢諭吉の論じた真の文明国を、目指すべき時ではなか

うか!

 

 

 

 

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年01月15日 12時35分03秒


PR

カレンダー

カテゴリ

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

コメント新着

だんご@ 尖閣諸島 石原都知事の考えは賛成です しかし中国…
背番号のないエース0829@ 宇宙空間 現在井上ひさし「吉里吉里人」を読書中で…
カタギリ@ Re:「覚悟はあるか?」 (原発を止める生き方-4)(06/24) 周波数統一の署名運動をしています。 東…
渋谷@ Re:「日本国技量認定場所の必要性」(06/07) 下記URLで電源周波数統一の署名運動をして…

© Rakuten Group, Inc.