247)コミュニケーション障害
シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。 今日は、「コミュニケーション障害」について書きたいと思います。ここで言う「コミュニケーション障害」とは、自分が思っていることを、他者にうまく伝えられない状態を指します。人前で話をすることができない、上がって声や体が震えるなど様々な症状となって現れる場合も含みます。しかし、そのような症状がなくても、日々の生活の中で、自分の思いをうまく他者に伝えられない、伝わらないのはなぜか?それは「自分の思いが相手に伝わった体験(環境)がなかったから」だと考えます。子ども時代には、だれもが様々な要求を出します。それに対してきちんと聞いてもらった体験があったら自分の言うことが周りの人に伝わった=コミュニケーションが取れたと実感できます。ところが、「だめ」と否定されたり「それよりこっち」と違うことを言われたら自分の言うことは相手に通じない=コミュニケーションが障害されたと感じることでしょう。この体験が幾度となく積み重ねられるとやがて、自分だけでなく、人も信じられなくなり=人間不信、自分の思いや考えを伝えることを断念してしまうことでしょう。ここでは、それを「コミュニケーション障害」と呼びます。対人関係の悩みを抱えた人の話を聴いていると殆どの人が≪自分の言ったことを聴いてもらえなかった≫≪いつもダメと否定された≫と語ります。そして、「こんなにじっくり最後まで話を聴いてもらったことは、今までなかった」と言います。対人関係はコミュニケーションが基本です。対人関係がうまくいかないと感じている人はその根底には「人間不信」があり、「対人不安」があります。それを解消するためには≪信頼できる人に、じっくり聴いてもらう体験をすること≫です。その積み重ねが人間不信から人間信頼へと書き換えられていくことに繋がるのです。シニフィアン研究所では、コミュニケーション障害の方とじっくり対話しています。興味をもたれた方はこちらへ連絡ください。http://signifiant-lab.com/コミュニケーション障害にならないための子育て法、オールOK子育て法はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/