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カテゴリ:お出かけネタ
約1年前に『この道の果て』という日記で、
ウチのすぐ近所を通っている国道365号線というのが、私が考えていたよりもはるか遠く、 越前海岸まで通じていてビックリした、ということを書いた。 そしてそのときに、いつかこの道を通って、終点までドライブしたいものだ、とも思った。 昨日の日記に書いたように、今日は末娘のバトントワリングの全国大会で、 出場する末娘と観覧する妻+長女は東京に行っているし、長男は部活で1日中家に居ない。 こういう「誰もクルマを使わない日」というのはそう滅多にあるものでは無いので、 これはチャンスとばかりに、朝から国道365号線に沿って、一路越前海岸を目指すことにした。 ↑ココが起点。 朝8時頃に自宅を出発。 明け方に土砂降りだった空は、今はどんよりとしている。 1時間ちょっとで三重・岐阜の県境を越え、関ヶ原に到着。 ここまでは何度も通ったことのある道だ。 ただ古戦場としての関ヶ原というのにはじっくりと触れたことはないのだが、 今日もちょっと脇道にそれただけで、古戦場後をチラッと見物する。 しばらく走って滋賀県に入ると今度は沿線に、関ヶ原よりちょっと古い『姉川の戦い』の古戦場があり、 ここでもちょっとだけ立ち寄る。 この辺りになると晴れ間も見えてきた。 ちなみにこの辺りで自宅から電話があり、誰かと思えば長男だ。 野球の試合のはずじゃないか、と思ったら、試合開始前に雨がひどくなってきたので、 試合は中止となり早々に帰ってきたのだという。 悪いが彼には、私が帰るまでの留守番をしてもらう羽目になってしまったが、 しかしこちらは天気が回復してきてるというのに........。 さらに走ると今度は次第に山の中に分け入って行く。 周りにも民家などが見られなくなってくる。 JR北陸本線や国道8号線よりも、ずっと内陸の位置をキープしつつ、 そしてここで滋賀・福井の県境を越えるのだ。 西の方向の海側に眺望の開けたこの高い橋が、県境になる。 福井県にはいると今庄という町があるが、ここは「そば」で有名なところだ。 『今庄そば道場』という、そば打ちの体験できる施設もあり、 ちょっと早いがここで昼食を済まそうと決めて行ったのだが、 残念ながらここはあくまでそば打ちをした人が、自分の打ったそばを食べるだけのところなので、 食事のみの客は受け付けていないという。 それなら、ということで近所のそば屋を紹介してもらったところ、 『おばちゃんの店』というところが良いよ、と紹介された。 地元農協の敷地内に在って、その関連団体か何かが運営しているような店だ。 ここで800円也のそば定食を食べる。 ここのそばは「おろしそば」が主流のようで、定食にもおろしそばが付いていたが、 なかなか美味しかった。 そこからさらに北上し、旧・武生市内(今は「越前市」という名前に変わっている)を抜けると、 あとは一直線に日本海に向かう。 そして、365号線の起点から165km、時間にして4時間ちょっとをかけて、 無事終点の「越前町・梅浦」に到着。 本当に私の地元とこの漁村が、1本の国道で繋がっていると思うと、何だか妙な気分になってくる。 ↑ココが終点 今回のように、「ひとつの国道の基点から終点までの行程」でのドライブというのも初めての試みだし、 他人から見たら極めて酔狂な行為に映るかもしれないが、これはこれでなかなか面白いものだ。 当たり前の話だが、出発から終着まで、常に[365]の標識に見守られながらのドライブだが、 それが不思議な「安堵感」として私を包み込む。 そして走行している間にこの道が様々に表情を変えていく、その変遷を眺めるのが実に面白いのだ。 また365号線というのが、例えばいわゆる“一ケタ”号線などのような幹線道路でもなく、 長さも交通量も適当だし、各部分々々がいずれも古からの人々の往来の舞台となっていた そういう歴史の一端が垣間見えたりして、興味深くもあった。 せっかくだからということで、終点からちょっと足を伸ばして越前海岸の景観を堪能し、 土産を買って、帰りは高速で帰ってきた。 ちなみに今日アップした写真の画質が押しなべて悪いのは、 末娘のバトンを撮るのに妻にデジカメを分捕られて、仕方なく私のケータイで撮ったからなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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