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テーマ:「屋業」の人々(234)
カテゴリ:業界ネタ
今週はお中元への対応がピークを迎え、朝から晩までてんてこ舞いの毎日だった。
「お中元」と「お歳暮」、この業界ではまだまだ無視することの出来ない「2大イベント」ではあるが、 企業の経費節減、虚礼廃止の流れの中で、その受注は減り続けているのは言うまでもない。 ところで先日、興味深い話を聞いた。 ネットショップで酒類を扱っている酒屋も今はたくさんあるが、 これらの店が動かす物量が1年で最も多くなるのはいつか、という話だった。 当然私は中元・歳暮期だと思っていたが、答えはさにあらず、なんと........ 「父の日」だということだ。 確かに中元・歳暮をネット通販で、というハナシはあまり聞かない。 もっとも現状の中元・歳暮は、企業・団体からの受注が大きなウェイトを占めている反面、 ネット通販は個人客が主体だろうから、それもまあ頷ける。 それよりも「世代間の贈り物形態の違い」という方が大きいのかもしれない。 我々くらいの世代でも、中元・歳暮というのはそれほど贈らない。 ましてやもっと若い世代なら尚更かもしれない。 そういえば先日のYahooニュースでも、 若い世代が中元・歳暮の必要性に疑問を持っている、といったようなことが報じられていた。 確かに現状では、「虚礼」の象徴だという気がしないでもない。 みんながみんなそうとは思わないが、ある意味、 「とりあえず、ここには、これくらい、しとこう」といった、打算の産物でもあるように思える。 とても送る側のハートがこもっている物には思えない。 それよりは、父の日のギフトの方が、遥かに分かりやすいし、 贈る側の満足感も大きいのではないかと思う。 そうやって考えていくと、さらに世代が進んできたとき、 中元・歳暮という習慣がどこまで残るのか、というところが気になる。 私たちとしても、この先行き不透明な伝統的習慣に、いつまでも頼っているわけにはいかないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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