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テーマ:酒類業界の打ち明け話(24)
カテゴリ:業界ネタ
と言ったかどうか知らないが、経営統合を断念したキリンとサントリー。
サントリーが今までずっと非上場を貫き通して守ってきたものを考えれば、 ただ単に「勝者連合」という動機だけで他とくっ付くはずは無い、と思っていたが、 案の定やっぱりまとまらなかった。 だいたい我々現場の人間は、この両社のカラー、対応、セールスの資質などの落差を肌で感じているから、 これで合併できるなら天地がひっくり返っても不思議ではない、などと思っていたものだ。 確かにこの2社がくっつけば、カタチの上ではグローバルな競争の中で、 他のライバルに比肩し得る規模にはなるだろうが、 会社の合併というのはそれだけの要素で計れるものでも無いだろう。 そこには将来的にどんな会社にしたいのか、しかもそれが顧客の立場からどのように見られたいのか、 といった根本的なビジョンが全く感じられなかった。 今回のことは後になって振り返ったとき、あの時拙速に合併を推し進めなくて良かった、 ということになりそうな気がする、当事者にとっても消費者にとっても。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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