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2010年06月19日
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カテゴリ:最近読んだ本
劇団ひとりの書いた、『陰日向に咲く』という小説を読んだ。
テレビの中で見る彼しか知らない私にとっては、なんだか別人が書いたような気がしてならなかったが、
それだけ、本職の小説家でも無い人が書いたにしては、なかなかに秀逸な内容だったということだ。

ところでこれを私は文庫本で読んだのだが、通常小説が文庫化されると、巻末に解説が付く。
で、もちろんこの本にも解説が付いているわけだが、その著者を見ると「川島壮八」とある。
全然聞いたことの無い人だなあ、と思って読んでみると、なんと川島壮八氏は劇団ひとりの実の父君なのだ。
どうも、劇団ひとり本人が依頼したということらしい。

普通、文学作品の解説というと、物語の構成や心理・情景などの描写など「技術的」な部分に関する
論評が中心になるが、文学に関しては門外漢の父君に、そのようなものを望むのはおよそ無理なことだ。
そのためご本人も割り切っているが、父親の目から見た筆者=劇団ひとりの生い立ちを綴ることで、
解説に替えている。
しかしそれが見事に功を奏している。

若き日の劇団ひとりは芸能界入りを目指すに当って、アルバイトに明け暮れながら
下積み生活を送っていたが、その時に多くの人間を観察することができた。
この物語は、市井の名も無い人々の生き様がテーマになっているが、登場人物の心理描写が
リアルに感じられるのは、彼のそういった下積み時代の経験が糧になっているのだろう。
つまりこの物語の解説は、作者自身の生い立ちを振り返ることで充分に成り立つというわけだ。
そういう意味ではナイスな人選だったのかもしれない。

文庫本の巻末の解説をここまで興味深く読んだことは、おそらく初めてではないだろうか。


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最終更新日  2010年06月19日 19時17分11秒
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