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2011年01月07日
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カテゴリ:業界ネタ
年末年始は何かといろんなことがあったが、これも思わず冷や汗をかいたことのひとつだ。


さるお得意先で、新年の振る舞い酒用に、一斗樽の注文を受けた。
暮れの間に仕入れておき、納入は新年4日だ。

さて酒樽というと、一般的なイメージとしては「鏡開き」だろう。
よくイベントごとなどで目にする、みんなで木槌を持って一斉に天蓋を叩く、あれだ。
ちなみにあれを「鏡割り」という方も多いが、
「割る」という言葉は縁起が悪いので、正式には「鏡開き」と言う。

話はやや横にそれたが、今回はその「鏡開き」ではなく、「呑口を立てる」方のご指定だった。
「呑口を立てる」とは、樽の上部を開けずに横腹からお酒を注ぎ出すもので、
詳しくはこちらを見ていただきたい(→月桂冠HPより「呑口の立て方」)。

私もこの方法自体は何度も経験しているが、銘柄としては今回が初めてのものだった。
初めての銘柄で何に戸惑うかというと、呑口を立てる「樽栓」の位置が分からないことだ。

樽栓をはずして、その穴に呑口を立てるのだが、樽栓を露出させるには、
まずキレイに巻かれている化粧菰を正面からジョキジョキと切らなければいけない。
もちろん無造作に切ったり、不用意に切り過ぎたりすると、見た目を大いに損なうので、
樽栓の所をピンポイントで小さく切る必要がある。

ちなみに樽栓の位置というのは、樽が菰に巻かれてる以上、外からはまず分からない。
だから各メーカーは、樽栓がどの辺りの位置にあるのかを説明する文書を、
樽に添付しているのが一般的だ。
ちなみに先程リンクを貼った「月桂冠」の場合を見ていただくと、3番で示されているように、
「冠」の字の真ん中の点のところに樽栓が来ているのが分かる。

ところが今回ウチで取り扱った某メーカーは、その説明が添付されていなかったのだ。
これには困った、化粧菰の上から手で触っても、菰が厚すぎて栓の感触がさっぱりつかめない。
ただ多くのメーカーは月桂冠の「冠」の字のように、菰に描かれた字や絵の中で、
敢えて目印っぽいところを樽栓の位置に据えていることが多いので、
分からないままその菰の中で当てをつけてエイヤッと切ってみた。


結果は......ハズレだった。

その時、なんともマヌケなことに気が付いた。
メーカーに電話して聞けばいいではないか!?

早速電話番号を調べ、受話器を取ってダイヤルしてみた。
しかし.......無情にも休みで誰も出ない。
そりゃそうだ、その日はまだ1月4日、どのメーカーもまだ正月休みだ。

ひょっとして事務所に誰か居れば、留守電を聞いて応答してくれるかも、という一縷の望みを託し、
私は留守番電話に向かって、

「すみませ~ん、ダボ(樽栓のこと)の位置が分からなくて困っていま~す!
どなたかいらっしゃったら出ていただけませんか~!?」

と、2度ほど叫んだ。
しかしまったく反応はなし。

こうなったらもう仕方がない、もうあとは野となれ山となれという気持ちで、
当てずっぽうに菰をあちこちカッターで切りながら、やっとのことで樽栓を見つけた。
結果的にずいぶん不細工は外観になってしまったが、お得意先に事情を話したところ、
全然気にならないよとのお言葉を頂き、とりあえずホッとした。
しかし相手の人柄や使う場所などによっては、本当にタダでは済まないようなことにも
なったりしかねないから、たまたま今回はラッキーだったというほかはない。


ところでその酒造メーカーの留守電に向かって叫んだとき、私は自分の名前などは言ってなかったが、
翌朝、そのメーカーから電話があった。
おそらくウチの番号がディスプレイされていたのだろう。

私は昨日の顛末をお話しし、樽栓の位置を説明する紙片を添付していただきたい旨を告げた。
私はあくまでも普通に話していたつもりだが、傍らで聞いていた妻によると、
少々嫌味っぽく聞こえなくも無かった、ということだった。

ホンのちょっと気を利かすのを怠るだけで、予想もつかないようなトラブルの元になってしまう
........反面教師的ではあるが、新年早々、いい勉強になった。





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最終更新日  2011年01月07日 20時11分28秒
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