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テーマ:酒類業界の打ち明け話(24)
カテゴリ:業界ネタ
大手スーパー、イオンにビールを卸す際に、仕入価格を割った値段で卸したとして、
大手酒類卸3社が公正取引委員会から警告を受けた、ということが先日大きく報道されていた。 しかし酒類業界関係者ならみんな、「何を今さら」という冷ややかな見方をしているのではないだろうか。 まあどこの業界でもそうだと思うが、取引の裏にはいろんなカラクリがあったりする。 当然メーカーも卸もハッキリとは言わないが、 卸がゆめゆめ赤字になる商売を継続的に続けていられるわけはないはずだ。 イオンの側だって、平和裡に決めた納入価だというようなことを言っているが、果たしてそうなのか。 冷静に考えれば、今やほぼ一人勝ちに等しいイオンと、そこに出入りする複数の卸業者... ...こんな構図の中で卸の要望が通るとは到底思えない。 普通なら互いに競争させて、少しでも納入価を下げようとするだろう。 それなら独占禁止法の中にある「優越的地位の濫用」が適用されてもおかしくはない状態ではないか、 と個人的には思う。 まあコトの顛末がどう転ぶのであれ、私にはもはやどうでもいいことだ。 同じ商材でスーパーと競争しようなどとは、これっぽっちも思っていないからだ。 それよりも何よりも、これをご覧の皆さんに知って欲しいと思うのは、 私たちが卸店からビールを仕入れるときの「仕入れ価格」が、 大手スーパーで売られている「小売価格」よりも高いということだ。 ウソだと思う方もいらっしゃるだろうが、 我々もスーパーに行って小売価格で客として買ってきた方が、「はるかに」安いのだ。 現にそうやってスーパーで買ってきたビールを、自分の店で客に売っている酒販店もある。 仮に多少まとめて仕入れようとしても、ほとんど変わらないのが現実なのだ。 なんかおかしくないかな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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