カテゴリ:言葉
昨日は、作ったばかりでまだどちらに転ぶともわからないわがHPを訪ねて下さって、どうもありがとうございました。
実は2時間ほど前に帰宅し、初めてまともに何か書こうかってことで気合を入れて一生懸命書いたのですが、いざ送信!したらメンテナンス(?)に引っかかり、ぴゃ~と文章がおシャカになってしまうという経験をしてしまいました。 初めてのHPに初めての失敗…これから、この時間にはやらないようにしなきゃ、またはWORDか何かに打ち込んでおいてからコピーしたほうが無駄にならないかな、なんて自戒からのスタートになってしまいました。 本日のお題は「ヘンな日本語」です。 なぜこういうことが気になったかというと、やはりそれは日本でないところで生活しているからだと思います。 日本でないところで生活していると、ふとした拍子に、いちばん適切な日本語=かゆいところに手の届いている日本語、っていうのが出てこない一瞬というのを、心ならずも経験してしまうものなのです。 それを「ま、いいか」でやり過ごせる人もいれば、どんな時でもドンピシャの表現を持ってくるべく「あの単語じゃない、この表現でもなかった、えーとなんだっけ?」を繰り返して頭の中がかゆくてくしゃくしゃしてくる人もいるわけですが、私の場合はよくも悪くも後者であります。 他の国にいることで、日本語がおろそかになってはいけない、とついつい過剰なまでに気になってしまうたちで、時々は、日本にいる父にメールを出して「こういう表現って正しいと思う?」等と質問しては「年寄りに難しいこときくな」と返事されることもしばしばです。 つい先々週、出張で日本に帰っておりました。 すると、こちらへ戻る際にチェックインする時、空港の係員…機内預けの荷物のセキュリティ(X線)検査の係員、から「こちら、お預けでよろしかったでしょうかぁ」と言われたのが結構インパクトある経験となりました。 そりゃ、どっちでもいい話と言ってしまえばそれまでなのです。 要は私のスーツケースを見て「この荷物は機内預けにしたいのですね?」と言いたかったのでしょうが、最近の若い人は(おっ、いきなりオバサンはいってまっせ!)「よろしいですかぁ?」とか「よろしかったですかぁ?」を濫発することに今さらながらに気づいたわけです。 人に名前をきく時も「お名前、よろしいでしょうかぁ?」ってよく言ってる人がいますよね。 これってナンなんだろうという疑問。 別に「お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」ならわかるのですが、○○よろしいですかぁ?ってちょっとなんとかならないのかなぁと思ってしまうのです。 それから、ビーフカレーを頼んだ時、品物を持ってこられるフロアのお兄さんやお姉さんが「ビーフカレーになりまぁす。」って、あんたビーフカレーになるの? これがたぬきうどんやったらもっとおもろいのにな、とか思いながら、いつも笑いそうになるのをこらえています。 こちらイギリスでは、イギリスでの生活情報交換のための掲示板があり、ちょくちょくのぞいているのですが、特に日本人の留学生や、これからイギリスへ留学しようと思っている人の質問事項で「通訳(または翻訳)の勉強をしたいのですが、どこがオススメの学校ですか?」というのが結構あります。 うーん、オススメの学校という発想は別としても、通訳や翻訳の仕事をするには、その外国語がどれだけよくできてもそれだけじゃダメなんだってことをいったいどれくらいの人が知っているのかなと思います。 それぞれの国の言葉ごとに言葉としての構造が違う上に、言葉が乗っかっている文化や習慣が違うことが前提となっている…そういうものを適切で・厳密で・血が通った・正しい日本語に橋渡しするためには、自分の日本語の精製や向上に努めないといけないんだよ、と言いたい気持ちでいっぱいになります。 この間は、久しぶりに友達とこちらでカラオケボックスに行きました。 トイレに行こうとして、その外側で待っていると、いかにもスタイリッシュな男の子が携帯電話で話しているのを聞き、最近は日本人も韓国人も同じような趣味なのね、と思っていたら、3分くらい待っている間の後半になって「ひぇ~。この子、しゃべってるの日本語やったーーー!」とやっとわかって驚きました。 思わず、たぬきうどんになってしまうところでした。 ああ、たかが日本語、されど日本語。 そこに生まれ育ったからと言って、日本語を侮ってはいけないとつくづく思う今日この頃です。 今、日本ではない場所で生活していることに、妙な優越感を持っているつもりはないのですが、日々の生活や自分の趣味からいろいろ書いていこうかなと思っています。 これからもどうぞよろしく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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