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6巻、かなり激しい動きがありましたね。
まだまだ終わるという感じはしませんが。 今回は、なかなか良かったです。 初めて感情移入して読めました。 物語もいよいよ佳境に突入という事なんでしょうけど。 リフがカインの元から離れましたか。 カインが唯一、全幅の信頼を寄せていた、忠実な執事リフが・・・。 今回のサブ・タイトルは「ユダの接吻」でしたが、リフがユダだったとは。 父親に虐待され続け、ついに彼の殺害に至ったあの日から、決して涙を流さなかったカインの目から、遂に涙が溢れ出しました。 ・・・あの時、止めてくれた筈の涙、今、お前が流させるのか・・・ 長い長い全シリーズを通して、初めてカインに同情しましたよ、私(笑)。 だって、やな奴なんだもん、カイン。傲慢で自己中で。 息子を苦しめる事だけに喜びを感じる父親。 肉体的虐待は日常茶飯事。 精神的な幸福も決して許しはしません。 幼いカインにペットを与え、彼が情を移した頃を見計らって、それを殺し、精神的な打撃を与える男です。 そして最後に彼は、カインにとって、心の支えとも言うべき、最も大切な存在だったリフさえも、奪い取ってしまったんですね。 それでも容易には事実を受け入れられないカイン。 二人の間には、確かな絆があった筈だと、リフに詰め寄る。 しかしリフは冷たく否定した。 ・・・地獄へは一人で行って下さい・・・ 全てを悟ったカインは、リフをかつて父親が奪っていったペット達のようにはさせないと誓う。 ・・・俺のこの手で殺してあげる・・・ クレハドールという新しい味方も出来ましたが、カインの心が荒んでますね。 この先、どうなるんでしょう? リフと和解できる日は、来ないのでしょうか? それはあんまりな展開ですよ。 最後に、いつもリフが結んでくれていた靴紐を、一人結ぶカインの姿が印象的でした。 ・・・お前を許してやる。お前を解放してやる。俺のやり方で。楽しみだろう、リフ?・・・ 私も楽しみですわ、由貴先生。 あんまりな展開と言いつつも、凄惨な結末を期待しております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 28, 2003 06:49:02 PM
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