テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
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"Trapped"
監督・・・ルイス・マンドーキ 原作、脚本・・・グレッグ・アイルズ 出演・・・シャーリーズ・セロン、コートニー・ラヴ、ケビン・ベーコン、ダコタ・ファニング、他。 ・物語序盤・ カレンは麻酔医師の夫と可愛い一人娘と暮らす、幸福な主婦。 ある会議に講師として招かれた夫を見送ったカレンは、娘と共に自宅へ引き返す。 しかしそこには不審な男達が侵入していた。 娘アビーは男の一人に連れ去られ、カレンの目の前にも不敵な笑みを浮かべる男が立っていた。 カレンは自宅にあった銃を向けて抵抗するが、自分からの電話連絡が途絶えれば、仲間がアビーを殺す手筈だと告げられ、犯人に服従する事に。 しかし犯人ジョーから一日で全てが片付くという言葉に、カレンは顔色を失う。 アビーは喘息を患っており、薬の無い状態で発作が起きれば命に関わる。 カレンはジョーに娘を助けるよう懇願するが…。 全体的にみて及第点レベルのサスペンスでしょうか。 心に残る優秀作品ではありませんが、テンポも良く、最後まで飽きずに観られました。 問題点はストーリーの掘り下げ不足かな。 公開前の作品ですし、ネタバレは避けるべきですが、トレーラーでも明かされている事なので書きます。 主犯格のジョー(ケビン)が「金目当ての犯行だと思っているのか?」と言うシーンがトレーラーの中で既に公開されていました。 実際に映画では、このシーンよりも早く、犯人グループの一人が、この事を人質の一人に告げています。 このシーンがかなり早い為に、恐らくこの作品は、どんでん返し的効果は狙っていなかったと判断しました。 そうなると重要になってくるのが、ドラマ展開の面白さです。 ところが惜しい事に、肝心のドラマが希薄なんですよね。 金目当ての誘拐事件でないのならば、犯人達には深い事情がある筈です。 人質達に対する怨恨とか、そのようなものが。 犯人側の心的描写が無い為に、彼等の憤りや悲しみが全く伝わってきません。 もう少し脚本を練り込んでほしかったですね。 観ていて混乱というか不思議な感覚に陥ったのは、犯人と人質の関係。 果たしてどちらが優位に立っているのか、というか立つべきなのか、観ていて自分でも判らなくなりました。 相手より強い武器は持っているけれど、別の人質も取られている。 この状況だったら、どちらが強いんでしょう? 私だったら、銃を相手に渡さないかもと迷ってしまいました。 実際問題としては、三人の人間を三人で監禁するというのは厳しいと思いますね。 それにしてもお父さん、無茶しすぎ(笑)。 いくら慌てているからって、セスナで道路に降りてはいけません。 多分あれ、死人出てますよ。 無関係な人を巻き込まないように。 これはバレですけど素朴な疑問。 あの犯人達は既に四件の誘拐事件を成功させていますが、それらは金目当てだったのですか? あれも恨み? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 5, 2003 07:50:59 AM
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