テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
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"THE LADYKILLERS"
監督・・・イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン オリジナル脚本・・・ウィリアム・ローズ(1955年「マダムと泥棒」) 出演・・・トム・ハンクス、イルマ・P・ホール、ライアン・ハースト、J・K・シモンズ、ツィ・マー、マーロン・ウェイアンズ、他。 ・物語序盤・ マンソン夫人は、夫に先立たれて独り暮らしの熱心なクリスチャン。 ある日彼女の家に、知的で紳士的な大学教授が、賃貸ししている部屋を借りたいと訪れる。 彼は教会音楽の練習に、地下室を使いたいと要望。 程なくして引っ越してきた教授は、仲間四人と共に、楽器とラジカセを持って地下室に。 彼等の真の目的は、この家の地下からカジノの地下金庫までのトンネルを掘り、現金を強奪する事だった。 教授の指揮の下、爆発物専門のパンケイク、トンネル掘りの将軍、カジノスパイガのウェイン、力仕事専門のランプという一風変わったメンバー達は、ラジカセから音楽を流しつつ、密かにトンネル掘りに従事していた…。 小粒な作品ですが、まずまずといった出来ではないでしょうか。 でもアカデミー賞常連のトム・ハンクスの映画だ!と期待してゆくタイプの方は、落胆されると思います。 本当に小振りな纏まり方なので。 ただコーエン兄弟らしい、ブラックなテイストは健在です。 近年の「ディボース・ショー」、「バーバー」などと同様、小粋な不条理さとでも言うべきブラックな笑いに彩られています。 個人的には素直に笑えました。 会場も総じて、頻繁に笑いが起こっていたので、わりと好感触だったのではないでしょうかね。 ただオリジナルをご存知の方には不満な点も多いようです。 これはこの映画に限らずですが、「オリジナルを超えるリメイクなし」という事で笑って流しましょう。 映画館に出向く程ではありませんが、自宅でゆったりと寛ぎながら鑑賞するには最適の、ブラックで可愛い(笑)映画です。 教授率いる強奪チームは、宣伝では「犯罪のエキスパート達」とされていますが、実際は超オマヌケ揃いです。 あの集団でお金を盗める事自体驚きですが、コメディーなのでツッコミは不要ですね。 強奪した現金の山の行方は? 最後まで一体どう決着を付けるのだろうかと飽きませんでした。 河の下を航行するゴミ運搬船に落とされてゆく死体が、なんとも面白い。 あのゴミは、あの後どうなったんだろうなぁ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 13, 2004 11:53:34 PM
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