テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:カテゴリ未分類
"STEAM BOY"
監督、脚本・・・大友克洋 声の出演・・・鈴木杏、小西真奈美、中村嘉葎雄、津嘉山正種、児玉清、他。 ・物語序盤・ 19世紀半ばのイギリス・マンチェスター。 発明一家に生まれ育った少年レイは、祖父ロイド・父エディの性格を受け継いで、発明や機械弄りが大好き。 祖父と父はアメリカのオハラ財団に招かれ、研究の為に家を空けているが、レイは逞しい母と従兄弟達に囲まれて幸せな毎日を送っていた。 ある日、レイの自宅にロイドから謎の金属ボールが届けられる。 時を待たずして、オハラ財団の関係者が現れ、配送されたのは手違いなので、ボールを返却してほしいと申し出る。 だが同封されていたロイドの手紙に、財団には決して渡してはならないと書かれていたので、レイはボールを抱えて逃亡するが…。 面白かったですよ。 作画のクオリティーも高いし、音も素晴らしい。 日本のアニメはハイレベルだなぁという事を改めて実感しました。 ただ何処かで物足りないと言っている自分が居るんです。 それは作品そのものへの不満ではなくて、「大友克洋監督作品」という冠を付けて観た時に感じる不足感でした。 本当に真っ向勝負の冒険譚なんですよね。 一点の曇りすら無い清々しい碧空を見ている気分で…。 こういうファミリー向け安全パイ作品は、宮崎監督に任せれば良いんじゃないかというのが、私の本音です。 大友監督には、「AKIRA」で表現してくれたような彼独特の毒気を観せてほしかった。 確かに細部まで作り込まれているけれど、「これジブリの新作だよ」と言われても納得してしまいそうな作風。 (しかも何気にネタが被っている…。) その点だけが不満でした。 声優陣については、主役の鈴木杏も溌剌とした少年らしい声と演技で違和感はありませんでした。 そして財団の令嬢スカーレット役の小西真奈美が実に上手い。 プロの声優と言っても通るくらいです。感心しました。 他も総じて無難にこなしていたと思います。 沢村一樹の棒読みが気になった程度で。 でも端役なので許容範囲かと。 この作品はもし鑑賞されるのなら、是非劇場でご覧下さい。 特に音響設備の充実した劇場で。 音作りに非常に拘っていますので、迫力を実感して頂きたいです。 物語は単純な娯楽ですので、お子様から大人まで万人に鑑賞可能です。 夏休みにご家族連れでどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jun 20, 2004 05:20:46 PM
|
|