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"DEATH WATCH"
監督・・・マイケル・J・バセット 出演・・・ジェイミー・ベル、ヒューゴ・スピアー、マシュー・リス、アンディ・サーキス、ローレンス・フォックス、他。 ・物語序盤・ 1917年、第一次世界大戦の最中。 連合軍とドイツ軍が壮絶な戦いを繰り広げるヨーロッパ西部戦線。 ジェニングス大尉を隊長とするイギリス軍のY中隊は、ドイツ軍の攻撃を逃れて、とある敵塹壕に辿り着いた。 2~3人のドイツ兵が居たものの、そこは死体ばかりが散乱する放棄された塹壕のようだった。 ともかく中隊の隊員は、援軍を待つ間、そこを占拠して安全を確保しようと考える。 テイト軍曹は、疲労困憊したシェイクスピア達を駆り立てて、塹壕の見回りをさせる。 しかし程なくして、見張りに立っていた隊員の一人が、謎の敵に殺害された。 捕虜になっていたドイツ兵に詰問するも、相手は全員が死ぬと意味不明な言葉を繰り返すばかりだった…。 戦場物でホラーという異色の作品です。 私個人は初めて観た設定でしたが、既存の作品がありましたでしょうか? ただホラーといっても、お化けや悪魔が出てくるといった事は殆ど無いに等しいです。 無いに等しいという事は、少しはあるという事になりますが、これが何と捉えて良いのやら迷う所です。 実際に人知を超えた「邪悪」が存在するとも取れますし、塹壕という狭い空間、しかも戦場という緊迫した状況下において、追い詰められた人間の心が見せた幻覚と言ってしまえば、そうとも考えられる。 異色ホラーと書きましたが、本当に変わった作品です。 舞台は全編通じて、ほぼ閉ざされた塹壕のみ。 出てくる人間も敵の捕虜と数名のイギリス部隊だけです。 戦場ですが、敵が攻めてくるでもなく、ホラーですが、何か明確な物が襲ってくる訳でもない。 面白いかと聞かれると、あまり面白くもないのですが、とにかく着眼点の奇抜さが目を引きました。 ただ少し残念なのは、ラストですね。 折角の謎めいた雰囲気が、一気にチープに変わってしまいました。 こういうタイプの映画なら、むしろオチは不要だと思います。 霧の中へフェードアウトするような、観客を突き放す結末でも良かったような。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 28, 2004 06:25:49 PM
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