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カテゴリ:映画鑑賞記録
"STARSHIP TROOPERS 2: HERO OF THE FEDERATION"
監督・・・フィル・ティペット 原作・・・ロバート・A・ハインライン 出演・・・リチャード・バージ、コリーン・ポーチ、エド・クイン、ドリュー・パウエル、エド・ローター、ケリー・カールソン、サイ・カーター、ブレンダ・ストロング、他。 ・物語序盤・ 昆虫型宇宙生物バグズによって、ブエノスアイレスが壊滅してから数年の月日が経過した。 人類は未だ、バグスとの激しい闘いを続けていた。 辺境の惑星に赴いた歩兵機動中隊は、バグズの猛攻に押され、廃墟と化した前線基地に辛うじて逃げ込む。 無人と思われた基地だったが、殺人犯と書かれた独房の中に一人の男が監禁されていた。 彼は上官である大佐を殺害したダックス大尉だった。 その間にも、バグズ達の侵攻は休む事は無く、基地はあっという間に、大量のバグズ達に包囲されてしまう。 微弱ながらサイキック能力を持つ女性兵士サハラニが、咄嗟の判断でダックス大尉を解放すると、彼は見事な指揮でバグズを撃退した。 「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編です。 今作は監督がヴァーホーヴェンから、前回も制作に参加していたストップモーション・アニメの大御所ティペットにバトン・タッチ。 ただ残念ながら、大幅に低予算になってしまった模様で、彼の本領発揮には程遠い出来となってしまったと思います。 通常のバグズは、恐らく前作の使い回しでしょうねぇ…。 そして今回新登場のバグズは、削られた予算に比例して、とても小型になっておりました。 前作でもバグズが人間を乗っ取るという設定がありましたが、これが目に見える形で現れてきます。 ところで、この映画、"スターシップ"とタイトルに冠していながら、宇宙船のシーンは全くありません。 前作のハリボテっぽい宇宙船が良かったのに残念です。 今回のストーリーは、一言で言えば、とても貧相な「エイリアン2」でしょうか。 廃墟になった小さな基地という、狭く限られた空間のみで、お話が進行します。 人間の脳を乗っ取って、人間のように振る舞い、密かに仲間を増やしてゆくバグズ達と、残された侵食されていない人間達との攻防戦。 「遊星からの物体X」みたいな展開ですね。 前作は戦争賛歌のプロパガンダによって、徹底的に戦争賛美主義を嘲笑していたのですが、今回は序盤とラストにその名残を残しつつ、わりと真面目に地道に地味に(笑)SF映画を作っていました。 とにかく少ない予算をどう分配し、映画を仕上げるかという苦労が滲み出ていて、涙ぐましい感覚すらありましたね。 暗い画面と切り替えと人物アップの多様でセットの安っぽさを誤魔化し、使い回しで僅かでも派手さを出そうと試みています。 しかし全般に漂うチープな印象は払拭しきれません。 SF映画は潤沢な資金が無いと厳しいですね。 あれでは監督も気の毒ですよ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 26, 2004 04:48:37 AM
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