テーマ:TVで観た映画(3914)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"OXYGEN"
監督・・・リチャード・シェパード 出演・・・エイドリアン・ブロディ、モーラ・ティアニー、テリー・キニー、ジェームズ・ノートン、ライラ・ロビンズ、他。 ・物語序盤・ マデリン・フォスターはニューヨーク市警の警官。 職務熱心な警官で、夫も亡き父も警官だが、アルコール中毒から抜け出せない自分を憎んでいる。 そんなある日、犬を散歩中の婦人が、二人組みの男に誘拐されるという事件が発生した。 二人組みは彼女を何処かの森の中に生き埋めにして、その現場を撮影したビデオテープを被害者の夫に届けた。 身代金要求額は百万ドル。 埋められた箱の中の酸素はもって24時間が限度だった。 マデリン達は、現金の受け渡し場所に現れた犯人の一人を、カーチェイスの末に逮捕するが、フーディーニと名乗る男は不敵な笑みを漏らすばかりだった…。 TV用の映画らしいです。 エイドリアン・ブロディが出ていたので観ました。 「戦場のピアニスト」で一躍有名になりましたが、彼は本来悪役の方が似合っているのではないかと、改めて思いましたね。 鷲鼻の顔付きも狡賢そうで(笑) 今作でも、ふてぶてしい悪役を演じていて、存在感はピカイチ。 主役のモーラ・ティアニーが、目を引くような美女ではないせいもあって、犯人役の方が主役のように見えてしまいました。 映画そのものの評価は、テレビ映画としてはそこそこの内容ではないでしょうか? 身代金受け渡しの際の警察側の手際の悪さや、犯人逮捕後の取調べも、人質の命が掛かっているのに生易しい態度で、緊迫したムードが途切れてしまった感がありましたが。 女刑事のキャラクターも活かしきれていなかったですね。 そのせいで、犯人と刑事とのシンクロというテーマが、今ひとつ響いてこなかった。 「羊たちの沈黙」のような関係に近かったと思うのですが、マデリンの暗部が描写不測の為、明確にならなかった印象でした。 もう少し台詞で補ってほしかったな。 ラストも刑事夫妻は、このままどうなってしまうのかと、不安になってしまう締め括り方でしたね。 完璧には程遠い妻を、理解して愛している夫。 それでも彼女は独り自分を責め続ける。 愛では孤独は癒されないのね…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 29, 2004 03:25:12 AM
[映画鑑賞記録] カテゴリの最新記事
|
|