テーマ:TVで観た映画(3913)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"YAMAKASI"
監督・・・アリエル・ゼトゥン 製作、脚本・・・リュック・ベッソン 出演・・・YAMAKASI、マエル・カモウン、ブリュノ・フランデル、アフィダ・ターリ、他。 ・物語序盤・ パリの街中の高層ビルの壁面を、素手で登る七人の青年ヤマカシ。 警察は危険行為を取り締まろうと躍起になっているが、なかなか彼等を検挙する事ができなかった。 そして子供達の間では、そんなヤマカシは憧れのヒーローだった。 そんなある日、彼等に憧れる少年の一人が、彼等の真似をして木登りをし、転落するという事故が起った。 先天性の疾患を持っていた少年の容体は悪化し、24時間以内に臓器移植をしなければ助からないと宣告される。 しかし移殖には莫大な費用が掛かり、家族には金を工面する当ても無かった。 ヤマカシのメンバーの友人で警察官のヴァンサンから、事故について非難された七人は、責任を感じて、費用を集めようと結集するのだった。 実際に活動しているパフォーマンス集団"YAMAKASI"を起用して、撮られた作品です。 まるで猿のように身軽にビルの壁面を登ったり、高所から軽々とジャンプしたりと、彼等のパフォーマンスは一見の価値があります。 ただ折角、これだけの逸材を持ち札にしながら、使い方が極めて下手ですね。 良い素材を使っても、料理人の腕が悪いと、不味い料理しかできないという一例のような気がしました。 お国柄の違いという点もあるかもしれませんが、どうも彼等の行動に共感が持てなくて、観終わった後は、もやもやした気分に…。 子供の命を救う為になら、窃盗をして構わないのでしょうかね? 金持ちは財産を盗まれても当然の悪者なのでしょうか? 義賊的な思考でしょうが、どうも納得がいきません。 お金持ちは少々財産を盗まれても、痛くも痒くもないだろうという発想自体が不愉快です。 もしかしたら、とても大切な思い出の品かもしれないじゃないですか。 リッチな人達にだって、貧しい人達と同じだけ、人としての心があるのですよ。 命と金とを天秤に掛けたら、命の方が大切だという論理でしょうか? だからって、犯罪を犯していいという理屈にはならない筈ですよね。 折角、スーパー集団が一致団結して、子供の命を救おうとしているのに、彼等を犯罪者にしてしまった事で、私の中でテンションが下がってしまいました。 人助けなら、合法的にやってもらいたいものです。 あまり堅い事を考えず、彼等のパフォーマンスを眺めろという映画なのでしょうね。 しかし他人の家に泥棒しに入るのに、しかもタイムリミットも迫っているというのに、確り休憩してから早朝五時半に集合という所は苦笑しました。 泥棒なら深夜にとっととやりましょうよ。 これもお国柄なのでしょうか? フランスって悠長だなぁ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 13, 2004 08:04:27 PM
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