テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:映画鑑賞記録
3/19(土)より全国ロードショーです。
"ROMANCE OF THEIR OWN" 監督、脚本・・・キム・テギュン 原作・・・クィヨニ 出演・・・チョ・ハンソン、カン・ドンウォン、イ・チョンア、チョン・タヘ、イ・ジヒ、他。 ・物語序盤・ 女子高生のチョン・ハンギョンは、父親の死に伴って、離婚した母親の暮らすソウルに戻ってきた。 母親は再婚しており、一家は妹と弟、新しい父親の五人暮らし。 妹の通うカンソン高校に転入したハンギョン。 亡き父親の写真に大丈夫と語りかけるハンギョンだが、前から好意を寄せていた青年は、あっさり可愛い旧友に取られてしまい、出鼻からガックリ落ち込む。 そんな彼女と、偶然バスの中で出会ったのが、パン・へウォン。 彼はハンギョンと同じ高校に通う後輩で、学校ではリーダー的存在で、女学生のアイドルでもあった。 また、ヘウォンと犬猿の仲である、隣の高校のリーダー、チョン・テソンとも、ハンギョンは巡り会う。 彼はハンギョンを見た途端に、「お姉さん」と言って、彼女に纏わり付いてくる。 全く見ず知らずの青年からお姉さん呼ばわりされて、ハンギョンは戸惑う。 またそんなテソンの行動に煽られて、ヘウォンもハンギョンに興味を持つようになった。 韓国で爆発的人気を呼んだインターネット小説を映画化した作品です。 何と言うか、一言で片付けると少女漫画ですね。 それも日本なら、今時このネタは無いだろうという、全編コテコテ・ベタベタのノリです。 少しどん臭い冴えない女の子が、高校を仕切っているようなイケメン二人から、熱烈なラヴコールを受けてしまう、如何にも夢見がちな女の子が空想しそうな、ウハウハな設定です。 とても韓国らしい雰囲気のラブ・コメでした。 日本映画でこのノリは、流石に無いでしょうね。 一昔前に時代を遡ったような、古き良き時代のラヴ・ストーリーです。 私は「冬のソナタ」を一度も観ていないのですが、あの作品の売りも、現代日本のドラマには無い純朴さでしたよね。 この映画もそういう意味で、本当に韓国らしい、真面目に見ると「それは無いだろう」という設定を、真正面から演じている作品でした。 宣伝文句には号泣ラヴ・ストーリーとありますが、はっきり言って、これは大袈裟です。 正直、漫画みたいな設定なので、第三者的視点で観るしかなく、涙は一切出ませんでした。 (それでも試写会場では、そこここから鼻を啜る音が聞こえてきて、花粉症か?と訝ったりもしたのですが。いやいや、泣いていたのでしょう。(^^ゞ) チョ・ハンソンとカン・ドンウォンは、韓国ではアイドル・スターなのでしょうね。 だからこれはアイドル映画とも言えます。 ですから中身の充実を望む方が間違いなのかも。 と言っても、そこそこ笑えて可愛い映画に仕上がってはいますが。 近親相姦ネタは韓国の十八番ですね。 若干ネタバレですが、序盤からテソン君が公言しているので書きますが、テソンにとってハンギョンは姉に当たります。 公然と実の姉を愛してしまう展開が、日本人にはちょっと抵抗があるかも…。 血縁同士の禁じられた愛というネタは、儒教の思想が関係しているのかもしれませんね。 しかし実の姉への愛情やら不治の病やら、ベタベタもここまで突き詰めると納得させられてしまいます。 あまり深く考えずに、二人のイケメンを眺めて楽しみましょう。 但し、若者向けの映画なので、大人には厳しい面も多いです。 韓流にハマっているマダムは、青田刈りという事で鑑賞されるのも一興でしょうが。 ちなみに二人に愛されるハンギョン役のイ・チョンアは、今作がスクリーンデビューだとか。 一応ブスの設定なのでそのように作ってありますが、よく見ると可愛い顔立ちをしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 11, 2005 08:52:18 AM
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