テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"THE BUTTERFLY EFFECT" 監督、脚本・・・エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー 出演: アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソン、メローラ・ウォルターズ、エリック・ストルツ、ローガン・ラーマン、ナサニエル・デヴォー、イーサン・サプリー、カラム・キース・レニー、他。 ・物語序盤・ エヴァンは子供の頃から、時折記憶を喪失する“ブラックアウト”を起こす事がしばしばあった。 彼の父親も同じ症状で、長く精神病院に入っている。 エヴァンは看護婦の母親と二人暮らしだった。 記憶を維持する目的で、エヴァンは精神科医の勧めに従い、日々起った出来事を日記につけるようになる。 やがてエヴァンは13歳になる。 幼馴染のトミーとケイリー兄妹、レニーといつも一緒に過ごしていたエヴァンは、ある日トミーの悪ふざけで、爆弾を近所の家のポストに仕掛ける。 その時もいつもの記憶喪失が起き、エヴァンは何が起こったのか覚えていなかった。 その後、エヴァンは母親と共に引っ越してゆく事になり、仲良しだったケイリーとも離れ離れに。 成長して大学に通うようになっていたエヴァンは、長らく記憶喪失も起こさなくなっていた。 しかしふと過去の日記を読み返した時、またもやブラックアウトの発作が起き、彼は気絶してしまうのだった。 初期のごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を基にしたサスペンス。 “バタフライ・エフェクト”とは、“一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起きる”という、このカオス理論を表した用語です。 評判も良く、前から気になっていたので、少し遠い映画館でしたが、頑張って行ってきました。 期待を裏切らない作品でしたね。 アイデアも良かったですし、脚本も飽きさせない展開になっていました。 唐突に始まる追い詰められた主人公のシーンで、何が起こるのだろうと、観客の心を掴みます。 その後すぐに、主人公の子供時代へ物語はターンします。 父親の遺伝で、何かのストレスを受けると、時折記憶を失ってしまう少年、それが主人公です。 父親も重度の精神異常で、精神病院暮らし。 母親は息子まで、父親と同じようになってしまう事を恐れています。 母親の思わせ振りな話し方で、父親が持っていた能力の正体は凡そ察しが付きます。 そして成長した主人公エヴァンは、自分にもそれが出来る事を知ります。 使い方次第で、人々の人生を変え、救う事ができる不思議な能力。 でも万事が上手くゆく方向での変更はなかなか難しいものです。 一つが上手くゆけば、何処かで綻びが生ずるのが世界というもの。 何度も何度も過去を繰り返し訂正してゆく中盤は、多少単調な繰り返しで中弛みを感じましたが、ラストをどう締め括るのかという点に興味が集まりました。 切ない選択ですが、結局全てが丸く収まるエンディングだったと思います。 このエンディングは「ドニー・ダーコ」を思い起こさせましたね。 相手を"救う"とは、時に己を犠牲にする行為でもあります。 エヴァンのケイリーへの愛の深さを感じました。 小振りながら、なかなかの秀作だと思います。 ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 26, 2005 10:55:47 PM
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