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Jan 29, 2006
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カテゴリ:映画鑑賞記録
"SEA OF LOVE"
監督・・・ハロルド・ベッカー
出演・・・アル・パチーノ、エレン・バーキン、ジョン・グッドマン、マイケル・ルーカー、ウィリアム・ヒッキー、リチャード・ジェンキンス、クリスティーン・エスタブルック、バーバラ・バクスレー、他。

・物語序盤・
フランクはニューヨーク市警勤続20年のベテラン刑事。
離婚した妻は同僚と結婚して、自分は孤独な生活の中で少々疲れ気味。
ある日、全裸の男性がベッドでうつ伏せになった状態で射殺されるという事件が起る。
遺留品は口紅の付いた煙草の吸殻と、ドーナツ版のレコード"シー・オブ・ラブ"。
フランクはこの事件の捜査を始めるが、ブロンクスの分署に勤めるシャーマンから、似たような手口の事件を捜査しているという話を聞く。
二人は女性が犯人の連続殺人と見て、コンビを組んで、囮捜査を開始する。
被害者が同じ出会い系の雑誌に詩を掲載していた事から、フランク達も詩を載せて返事をくれた女性達とデートをしてゆくという方法である。
フランクはヘレンという女性ともデートをするが、彼女はグラスに手も付けないまま、席を立ってしまった。
しかし二人は数日後に偶然街角で再会し、フランクはシャーマンの制止も聞かずに、彼女とデートをしてしまう。

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まだ売れない頃のサミュエル・L・ジャクソンが、冒頭の囮捜査のシーンで、ほんの一瞬逮捕者の一人として登場します。
今となってはお宝映像かも。
アル・パチーノも、当然ですが若い!
今観ると、若造のようにすら見えますね。
私、アル・パチーノのファンですが、古い作品はあまり観ていないのです。
今回、丁度機会があったので、今作を観る事ができました。
この作品の前、パチーノは4年間ほど映画界から遠のいていたのですね。
これがスクリーン復帰作という事になります。
この映画では、仕事にというか人生そのものに草臥れてしまった刑事役を演じていますが、今見ると草臥れるにはまだまだ若いと感じますね。
殺人犯かもしれない魅力的な女性には、エレン・バーキンが当たっています。
綺麗なのですが、髪型などに時代の流れは感じますね。
サスペンスとしては、特に力を入れていない脚本だと感じました。
それよりも危険を感じつつも女性の虜になってゆく男の恋愛物と捉えた方が良いでしょう。
捜査の相棒役を演じるジョン・グッドマンが、惚けた感じでいい味を出していますね。
この人はこういうユーモアのある脇役には欠かせない人です。
映画は主役級の役者だけでは成り立たない事を改めて思い起こさせてくれます。
脇役と言えば、清掃会社の社員役のマイケル・ルーカーが、出てきた途端に何処かで見掛けた顔だな、と思いました。
筋には関係の無いチョイ役なのか、それとも、そこそこ重要な人物なのか。
何しろ古い作品なので、その当時の俳優の格付けが判りませんから、予想が付きにくかったです。

結構老けてからのアル・パチーノしか知らないので、彼の演じる濡れ場はちょっと気恥ずかしかったですね。
小男なのは変わっていませんから、女性と絡むと絵にならないというか(笑)。
ユーモアの面では及第点だと思うので、サスペンスの部分にもう少し捻りがあると良かったです。
ラストも唐突過ぎて、スリルに欠けていたと思うので。

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最終更新日  Jan 30, 2006 10:20:45 AM
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