テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画鑑賞記録
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"MISTER LONELY" 監督、脚本・・・ハーモニー・コリン 出演・・・ディエゴ・ルナ マイケル サマンサ・モートン マリリン ドニ・ラヴァン チャップリン ヴェルナー・ヘルツォーク 神父 レオス・カラックス レナード ジェームズ・フォックス ジョセフ・モーガン アニタ・パレンバーグ ・物語序盤・ パリの一角で、マイケル・ジャクソンのモノマネ・パフォーマンスで生計を立てる若者"マイケル"。 彼は幼い頃から、周囲に埋もれる凡庸な自分のままで生きるより、著名な誰かの真似をして生きる方が、幾分かマシな生き方だと思いながら成長した。 そして大人になると、モノマネ芸人となり、仕事以外の時でも、ずっとマイケル・ジャクソンとして生きる生活を送るように。 フランス語が話せないマイケルには友人も殆ど居ない。 毎日、路上でマイケル・ジャクソンのパフォーマンスを披露して、小銭を稼ぐ。 数少ない友人から、老人ホームでの仕事を回してもらった彼は、そこにやってきた、マリリン・モンローに出会う。 彼女もまた、モノマネ・パフォーマーだった。 アメリカ人だという彼女と、久し振りに人間らしい会話をしたマイケルは、マリリンとして生きる彼女に恋心を抱く。 だが彼女は既婚者で、娘の居る女性。 彼女の夫も同じ職業で、チャップリンのモノマネをしており、七歳の娘はシャーリー・テンプルをやっていた。 マリリンは、スコットランドの古城で、他のモノマネ芸人達と共同生活をしており、そこで仲間達と地上最大のショーを開くのだと語って聞かせる。 マリリンに惹かれるマイケルは、彼女に誘われるまま、スコットランドにある彼女等の楽園に行き、仲間の一員に加わった。 ハーモニー・コリン8年振りの復帰作、と言われても、コリン監督を知りませんでした、私…。 19歳の時に「KIDS/キッズ」の脚本を書いたそうです。 その後、「ガンモ」で監督デビュー、2作目「ジュリアン」を撮った後、忽然と一線から姿を消した、"恐るべき子供"と異名を取った人物らしい。 チラシやオフィシャルサイトから受けた印象とは、かなり異なった作風の映画でした。 少なくともキャッチ・コピーの「かりものの人生、ほんものの幸せ」なんて、生易しいハートフル・ムービーでは決してない。 ラヴ・ストーリーなどでも断じてない。 間違っても、幸せな気分になれる映画ではありませんが、同時に泣ける映画でもないです。 痛いかと言うと、微妙なラインです。 何故なら、人生がこういうものだという事を、私は既に解っているから。 全然解っていない人には、全く理解できないでしょうし、少し判り掛けている人には、若干痛いかもしれない、そういう作品です。 私はと言えば、うん、そうだね、と頷くしかなかった。 そう、初めから全部、判ってた。だから、それで良いんだよ、と。 そしてマイケルと一緒に、私も刹那の楽園を後にして、パリのアパルトマンに帰りました。 それでも続く自分の人生を生きる為に…。 自分のレビューに他者のコメントを載せるのは、意に染まないのですが、折込み式の小さなチラシにあった文章が、この映画を端的に表現していると感じたので転載します。 「いまどき勇気があるのは鈍感な人だけで、繊細な人にはもちろん未来はない。」(三田格/ライター) 詳細は後程。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 1, 2008 02:42:27 AM
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