テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"HARD CANDY" 監督・・・デヴィッド・スレイド 出演・・・パトリック・ウィルソン、エレン・ペイジ、サンドラ・オー、ジェニファー・ホームズ、ギルバート・ジョン、他。 ・物語序盤・ 出会い系サイトのチャットで3週間ほど会話し、意気投合したヘイリーとジェフは、カフェで待ち合わせる約束をする。 ヘイリーは未だあどけなさの残る外見と大人びた話し方をする14歳の少女。 一方、ジェフは32歳のプロの写真家だった。 暫く楽しくお喋りをした後、ヘイリーはジェフの家に行きたいと言い出す。 まんざらでもないジェフは、好奇心旺盛で無防備な少女を自宅へと連れ帰った。 父親が医学部の教授だと言うヘイリーは、ジェフの出した飲み物に、父から中身の判らないものを口にしてはいけないと注意されていると言い、自分でスクリュー・ドライバーを作って、ジェフに手渡す。 その後、自分の写真を撮ってほしいとはしゃぐヘイリーにカメラを向けるジェフだが、気分が悪くなり、意識を失ってしまうのだった。 そして目覚めた時、ジェフは椅子にロープで縛り付けられていた…。 ハードキャンディとは、堅いけれど噛むと脆く壊れるお菓子。 俗語では、興奮時の男性器を意味します。 またヘロインの隠語でもあります。 作品を端的に示す、絶妙なタイトルだなと思いました。 実にスリリングで面白い映画でした。 ほぼ主役の二人のみで繰り広げられる密室劇。 低予算でも脚本が面白ければ、傑作を作れる。 やっぱり脚本は映画の要だなぁ、と実感しました。 スリラーとしても一級品ですが、その陰に隠れた痛切なメッセージも心を砕く。 男が最後に問う。「お前は一体、何者だ?!」と。 私は全ての少女。残虐な大人の男達に、殴られ犯され殺された、全ての少女。 年端も行かない少女の性に群がる、心の歪んだ下劣な大人の男達。 性犯罪に巻き込まれる青少年は後を絶たない。 この映画の面白さは、真実が最後まで判らず、観客も判断に迷い続ける点にあります。 見た目や言動からは、良識を弁えたプロのカメラマンのジェフ。 以前、不幸な事件に巻き込まれたのであろう、精神の均斉が取れていないような少女ヘイリー。 薬の混入された飲み物を飲んで、気を失ったジェフが目を覚ますと、彼は椅子に縛られ身動きも取れない状況に陥っていた。 ヘイリーはジェフを小児性愛の変質者と断じて、部屋中を漁り、その証拠となる物を見付けだそうとする。 カメラマンなので、モデルの写真を飾ってあるだけ、本職は風景写真を撮る事だと、必死に彼女を宥めようとするジェフ。 しかしヘイリーの行動はエスカレートする一方。 また気絶させられたジェフが意識を取り戻すと、テーブルの上で下半身は裸、股間には氷のパックが…。 行方不明で捜索願いのポスターが貼られている少女の写真を見付けたヘイリーは、ジェフが犯人であるとして、彼に去勢手術を施すと宣言する。 カフェで偶然会って、スナップ写真を撮っただけと、絶望的な状況でヘイリーに訴えかけるジェフ。 本当に最後の最後まで、ジェフが失踪事件に関わっている残忍な変質者か否か判りません。 単に年下の女の子が好きな、犯罪性の無いロリコンなだけかもしれない。 (彼を捨てた元恋人は、成人女性ですが。) だから、ハラハラして、最後まで目が離せません。 去勢手術の映像が全然映らなくて、一体、少女の手元ではどんな行為が行われているのだろうと、凄く気になりました。 見えない事も、後々の伏線で、ちゃんとした意味があるんですけどね。 ツッコミ所と言えば、幾ら意識を失っているとは言え、14歳の少女の力で大の男を台の上に運んだり、天上の柱にロープでぶら下げたり出来るというのは、絶対に無理があります。 まあ、その程度の事は流しましょう。 あと、ご近所さん役で、日本人の奥さんが登場するのですが、明らかに中国人の顔だろ…。 同じアジア民族でも、微妙に骨格は違うんだよ。 兎に角、こいつは良く計算された脚本に練り込まれたプロット、実に面白い映画だ。 手に汗、握りました。(*^^)v ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 26, 2008 01:26:45 PM
[映画鑑賞記録] カテゴリの最新記事
|
|