テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画鑑賞記録
監督・・・曽利文彦 原作・・・子母沢寛 出演・・・綾瀬はるか 市 中村獅童 万鬼 窪塚洋介 虎次 柄本明 長兵衛 竹内力 伊蔵 利重剛 喜八 佐田真由美 美津 島綾佑 小太郎 杉本哲太 盲目の男 横山めぐみ 渡辺えり お浜 大沢たかお 十馬 ・物語序盤・ 瞽女として三味線を弾きながら、根無し草の暮らしを続ける市。 彼女が仲間から追われて"離れ瞽女"となり、独り旅を続けるのには訳がある。 遠い過去の記憶に残る人物を探し出す、それが市の唯一の生きる目的。 盲目の瞽女は、男と交わる事を禁じられていた。 同じく離れ瞽女の女が、チンピラ相手に体を売った後、代金を貰えず文句を言った所、袋叩きに遭う。 その場に居合わせた市も絡まれ、襲われそうになるが、偶然通りかかった放浪の武士・十馬が止めに入った。 だが十馬は刀も抜けぬ腰抜け侍で、市は仕込杖の刀で、簡単にチンピラ共を切り捨てた。 その際、十馬の旅費となる筈だった、十両の貸付書も真っ二つに。 その後、宿場町に辿り着いた二人は、賭場へ行き、市は音だけで目を言い当て、十馬に十両を儲けさせる。 しかし同じ賭場で負けた男達に因縁を付けられ、またもや窮地に…。 五人の男を斬り殺したのは市だったが、町を仕切る白河組2代目の虎二は、十馬を凄腕の剣客と勘違いして用心棒に雇った。 万鬼という無頼の男を頭とした無法者達によって荒らされた町は、かつての活気を失い、廃れてしまっていた。 「なに斬るかわかんないよ、見えないんだからさ。」の決め台詞は、もっと終盤に持ってくるのかと思いきや、最初の名も無い相手に吐く言葉だったんですね。 ちょっと残念だな。 盛り上げた所で見栄を切ってほしかったので。 元々、時代劇が好きですし、女剣士も好きなので、及第点レベルには楽しめたんですが。 拳か刃物か飛び道具か、どの活劇が一番好き?と問われたら、絶対に刃物!な私ですから。笑。 でもねぇ、女座頭市になると、「女」の部分が強調されてしまうんだな。 威勢良く、斬りまくってくれるヒロインを期待していたので、盲に生まれついて、瞽女となるより生きる術が無かった人間の定めに重点を置いた脚本に、痛快感が失われてしまったのが、減点ポイント。 そういう部分を超越した、活劇メインの方が、個人的には好みでしたから。 まあ、人間ドラマも悪くはなかったですけども、もう少しさらっと流してくれれば。 主演が、恐らく殺陣など経験が無い綾瀬はるかちゃんなので、キレの良いアクションは無理かとは思いましたが、その辺はカメラワークとCGでカバーしてあげてほしかったな。 監督が曽利さんだから、その辺は期待してしまっても仕方ないでしょう。(^_^;) アクション出来ない女優でも、CG映像次第で躍動感のある活劇は作れる筈。 市の悲しく寂しいドラマに時間を割くあまり、曽利さんらしさを出し切れずに終わった感が否めません。 でも十分、楽しめたのは確かです。 しかし、大沢たかおって、もう四十よね…。 童顔だから誤魔化せるけど、実年齢を考えると厳しいものが。笑。 中村獅童は、もう飽きました。 いつ、どの映画で観ても、彼って"中村獅童"なんだよね…。 カメレオンになれないのなら、忘れるまで暫く引っ込んでて下さい。笑。 柄本明はタケシの「座頭市」にも出演していましたね、実は一番の悪役で。 だから今回も、実は…という展開があるのかと思ってしまった。 窪塚洋介は昔のオーラは何処へやら、頑張ってる割に光らないねぇ。痛。 いっそ彼を、顔の焼け爛れた醜い男・万鬼に起用した方が、冒険だけど、色んな意味で面白みがあったかも。 役者としての彼の為にもなったと思う。 キャスティングが、どうかと思う点が多かったです、個人的に。 俳優の持つ従来のイメージ通りの、何の意外性も無いキャスティングなんですよね。 そこが、つまんないんだ。 十馬が剣を抜けなくなったトラウマは、もう少し違和感無く、説得力の有る理由にしてほしかったぞ。 少年の頃の母親役の横山めぐみが、驚いた顔で息子に声を掛けた訳が判らん…。 間違えて、お母さんを斬殺してしまった、という位のトラウマは持ってきてもらわないと、観てて納得が行きません。(;一_一) ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 1, 2008 12:17:24 AM
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