かぷかぷの道

　阿川佐和子さんと壇ふみさん。
　よく海外旅行番組なんかで見かけるペアですが、
　私はお２人の書かれる「往復エッセイ」が大好きです。

　最近はコレを読みました。

太ったんでないのッ！？

　「デリシャス」という雑誌（現在は休刊）で連載されていたエッセイをまとめた本で、
　とにかく美味しいもののお話がギッシリ

　巻末のあとがきに文庫版特別対談が載っているのですが、
　その中の一部分が私的にとっても面白かったのです。

　　　阿川　今でも四六時中食べてるの？

　　　壇　　最近はそうでもございません。

　　　阿川　ちなみに今日は？

　　　壇　　今日は朝食が遅めで１１時。
　　　　　　１時にサバ寿司とアナゴ寿司を食べて、３時にお汁粉でしょ、
　　　　　　で５時におせんべいを食べた･･･かな。

　　　阿川　なんだ、やっぱり食べてるじゃん！
　　　　　　　７時から会食なのに、もったいない。
　　　
　　　　　　　私はおなかがすいてない状態でおいしいものを食べるのが、いやなんです！

　　　壇　　私はおなかがすいているという状態が、いやなんです！

　コレ、まさに我が家でよくある会話。

　旦那君は阿川さんと同じで、午後３時を過ぎると「晩御飯に差し支えるから」といって、
　チョコレート１カケ、飴１つ、口にしない

　私はお腹がすいていると「この状況は体に良くない」と思って、
　壇さんと同じで時間に関係なく何かしら口に入れてしまいます


　　　

　　　　　　　　　　　　　　それもアリ


　私はバイトの日はだいたい朝１０時頃から夕方４時まで働いていますが、
　その間休憩がないので、お昼ご飯が食べられません。

　先日もバイトが終わって、夕方５時ごろ、
　お休みだった旦那くんに駅まで迎えに来てもらったのですが、
　私はもうお腹がすいてすいて、ちょっとイライラしてました。

　帰って急いで晩御飯の支度をしても、食べ始められるのは１時間後。

　私は空腹のピークを越えると空腹感が消えてしまい、
　そ～なると何を食べても美味しく感じられなくなってしまうので、
　とにかく今のうちに何か食べたいと思っていました。

　それでも旦那くんは「差し支えるよ？」の一点張り。
　･･･イラっ

　「あのね、今日読み終わった本のあとがきでね･･･」
　と、この対談について、そして空腹に耐えられない人種について、とうとうと語ってやりました！
　
　すると旦那くん「へぇ、じゃぁ僕は“アガワ派”だ」と言い、
　やっと世の中には“ダン派”がいることに気付いたみたいで（今まで散々言ったのに～）、
　私はなんとかオヤツを食べることが赦されたのでした。

　　
　　　↑はなのお気に入りオヤツ、わんべい


　ちなみに、私が空腹が嫌いな理由としては、
　まず脳と体の動きが衰えて、効率が悪くなること。

　そして「空腹は最高のスパイス」というのが、裏目に出ること。
　お腹がすいている状態で食べ物を口にすると、“味わう”よりも“満たす”を優先してしまって、
　ガツガツと流し込んでしまうのが嫌なんです。
　例えばファーストフードやカップラーメンなんかは全然いいんですけど、
　ちょっと美味しいものを外食で食べるとか、家の晩御飯で好きなものを食べるとか、
　そういう時は味わって食べたいなァと思うのです。


　皆さんはアガワ派ですか？ダン派ですか？