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カテゴリ:○生活の知恵
会員の皆様、ゲストの皆様おはようございます。 関西の空は快晴です、台風13号が台湾を直撃との報道がありましたが、すぐに14号が南海上に発生し北に進んでいます。 そのままの進路を維持した場合、ひょっとして来週あたりに日本に上陸するかも知れません。注意が必要ですね。 先般、腸内細菌の働きについてお話ししましたが、追記したいと思います。 重複したところもありますが了承下さい。 人間の臓器の中でも重要な働きをする腸内細菌についてですが、私たちの腸内で腐敗が起きて毒素が出ると腸内細菌のバランスが狂ってきます。 動物の進化で最初にできた臓器は腸だといいますが、 その周りに脳が生まれ、血管ができ、手足が伸びたとされています。 腸は人体の中枢です。 水分や栄養を吸収するだけではなく、内部の腸内細菌を動員して免疫や代謝を担います。 だが、高脂肪食や柔らかい加工食品などが普及した今、腸が危機に瀕しているそうですよ。 カギを握るのが腸内細菌とのバランスの乱れと、腸内に渋滞した宿便です。 便秘症の方は、腸内に長期間便が留まるため、腐敗して、色々詑な毒素を出し それが直接的、間接的に多くの弊害をもたらしています。 新生児の腸内は無菌状態だが年をとると善玉菌が減り悪玉菌が増え、すぐに大腸菌などが入り込み、数日後にはビフィズス菌も住み着くと言われています。 離乳後は安定しているが、60歳ぐらいからビフィズス菌が減ってウェルシュ菌が増えるそうです。 長寿地域として有名な沖縄県と山梨県棡原村(現・上野原町)の高齢者の腸内細菌を、東京都の高齢者と比べた結果、沖縄県では東京都よりビフィズス菌が10倍多く、ウェルシュ菌は100分の1。 腸内細菌は主に大腸の上流部に住んでいる。人体に良い働きをするのが善玉菌。ビタミンやアミノ酸を供給するほか、病原菌の感染を防いだり、腸の免疫力を高める作用も担っています。 慢性的な肩凝りや疲労感、肌荒れ、アトピー、リウマチ、大腸ガン、心筋梗塞、子宮内膜症、痴呆症に共通するものは何か。 何の脈絡もないようなこれらの不調や病気が、実は一つの臓器の不調が原因だとしたら……。その臓器が腸なんだそうです。 腸の漏れ症候群について日米の医師や栄養学者の一部が指摘し始めている病名ですが、腸壁を覆う粘膜が何らかの原因で 破れ、腸内で発生した毒素や腸内の細菌が体内に漏れ出すと体内で自家中毒を起こしたり、肝臓や腸の解毒機能が落ちて外部からの毒素にやられる。 その結果、様々な病気になるのではないかとも言われています。 自然療法医のレオ・ギャランド博士も、リウマチ患者の発症部位からしばしば腸内細菌の破片が見つかると報告しています。 腸が原因と推測されている病気は脳、心臓、関節などあらゆる部位に及ぶ。 まさに腸の不調や汚れが万病を引き起こすのではないかと想像させる。 逆に、腸を健全にすれば病気を予防し、健康になるのではないか。 カギを握るのが腸内細菌と宿便だそうです。 まず、腸内細菌とは何か。 腸の中には100種類、100兆個以上もの細菌が住んでいます。 人間の全身の細胞が60兆個といわれるから、膨大な数です。 腸の中を流れてきた食べカスを、ある細菌が食べる。 その細菌が放出した代謝産物を別の細菌が食べる……。腸内細菌は互いに栄養をやり取りしながら、密接な関係を築いています。 ビタミンを体内で作る細菌もいて、これを腸が吸収して活用する。 腸が放出した老廃物を食べて、アミノ酸など体に有用なものに変える、リサイクル菌もいます。 腸の中に別の臓器があるようなものです。腸内細菌研究の第一人者である東京大学の光岡知足名誉教授はこう話しています。 この細菌集団を腸内細菌叢と呼ぶそうです。 腸内細菌叢は、三つのグループに分けると理解しやすい。 善玉菌、悪玉菌、中間菌だ。善玉菌は腸の中で発酵を進め、ビタミンや酪酸、アミノ酸など体に有益なものを作る。 代表例はビフィズス菌だ。悪玉菌は逆に、腐敗を進めて有害物質を作る。代表例はウェルシュ菌。中間菌は普段はおとなしいが、体が弱ると悪玉菌のような悪さを始める。 健康な人は腸内細菌叢が一定のバランスを保っているが、食生活の乱れやストレスなどによってバランスが崩れると、悪玉菌が増えて毒素をまき散らす。 腸内細菌叢の乱れが病気を引き起こすのだ。 年をとると、腸内細菌叢も悪化する。 内臓や皮膚のように、腸内細菌叢も老化する。 だが、年をとっても若々しい人は腸内細菌叢も若い。 それを裏付けるのが、長寿地域として有名な沖縄県と東京都の高齢者の腸内細菌叢の比較データです。 沖縄の高齢者の腸内細菌叢は若い状態に近い。では悪玉菌はどんな病気を引き起こすのでしょうか。 メカニズムの解明が進んでいるのは、大腸ガンと乳ガン、悪玉菌は腸内で腐敗を進めて発ガン物質を作る。 乳ガンは便秘の女性に多いという研究もある。 米国カリフォルニア大学で、乳ガン検診の検査結果と便通頻度の関係を調べたところ、便通が週に2回以下の人から、乳ガンとその予備軍にあたる症状が圧倒的に多く見つかったそうです。 便秘は腸内細菌叢を乱して悪玉菌を増やす原因。万病のもとといってもいい。理化学研究所培養生物部の辧野義己室長はこう話しています。 日本では戦後、この二つのガンの死亡率が増えている。光岡名誉教授はこの傾向を、食生活の西欧化が進んで日本人の腸内細菌が乱れているためだと見ています。 善玉菌には免疫力を強くする作用があります。 マウスの腸内にビフィズス菌を注入すると、免疫を担う細胞の活性が高くなる。逆に、生まれたばかりのブタを無菌室に入れ、腸内に細菌がいない状態で飼育すると、免疫を担う細胞がうまく成長せず、病気にかかりやすい状態になることがわかりました。 腸内細菌叢を理想に近づけ、宿便をとるにはどうするか。肉食を控え、お米(穀物)や食物繊維(野菜)をたっぷり取る。これが多くの関係者が一致する対策だ。オリゴ糖、食物繊維、乳酸菌などを摂取するのもいい。 少食や週末の1日断食を続けるのもいい。少食にすると傷の治りが早くなり、腸内細菌叢がいい状態になることは、ラットの実験で報告されています。 健康を維持して行くためには、腸内細菌のバランスが大切なことは理解できますが、具体的に何をすべきかについては別途紹介しますが、とにかく肉類を少なくして、野菜類即ち炭水化物を多く取ることが重要だと思います。 ご参考までに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.02 08:57:08
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