|
カテゴリ:薬害エイズ
日本の厚生労働省発表による「薬害エイズ」に関する情報には、嘘や間違いが多すぎます。これは、日本国民に対し被害状況を過少に公表し、自らの責任を少なく評価する魂胆が見え見えで、官僚の傲慢かつ姑息さがあからさまであり、一国民として断じて許すことができません。このまま生き証人が死に絶えれば、嘘の歴史が後世に引き継がれることになります。私は、国民を見下す現在の厚生労働省の悪の体質が改善されるまで、抗議を続ける所存です。以下、厚生労働省並びに厚生労働省官僚の天下り先団体等の、ネット上の資料より抜粋し検証します。
資料年表には、「1972(昭和47)年頃~1988(昭和63)年頃 血液製剤(血液凝固因子製剤)によるHIV感染」とあります。(「医薬品副作用被害救済・研究振興基金 十年史」(平成元年10月)等を参考に作成)人間がHIVに感染し、AIDSを発病するまでには、平均10年程度かかると言われていました。ということは、ともに昭和47年に認可された、国内血液が原料の日本製薬の第9因子製剤PPSB-ニチヤクと、米国血液が原料のミドリ十字の第9因子製剤コーナインの、2つの会社の明暗が発売当初から既に決定していた、ということです。ちなみに第9因子製剤は、血友病B患者用の濃縮製剤です。また、血友病B患者数とA患者数のの比率は、B患者一人に対しA患者4~5人の割合です。 血友病B患者用の血液製剤は、血友病A患者用と違い、当初から血液凝固第9因子の純度が高い濃縮製剤でした。日本で初めて血友病患者用の血液製剤が発売されたのは、'67年(昭和42年)、血友病A患者用の国内血液が原料のミドリ十字のAHG(Antihemophilic globulin)で、私が14歳の時です。しかしこの製剤には、第1因子(フィブリノゲン)他多くの不要な物質が含まれていて、'70年(昭和45年)には、不要物質を減らしたクリオプレシピテート製剤である、国内血液が原料のミドリ十字のAHF(Antihemophilic factor)が発売されました。やがて、'78年(昭和53年)になると、血友病A患者用の血液凝固第8因子の純度が高い血液製剤が6社7品目が承認され、翌年には血友病A患者も濃縮製剤が使える様になりました。しかし、この中で国内血液が原料に使われたのは1社1品目しかなく、日本製薬のハイクリオだけでした。このため、'90年代初めのころ血友病患者のAIDSによる死亡者数が格段に増え、'90年代中旬までピークを迎えることになったのです。 私の父親は、血友病は長く生きられないなどと疑う考えは毛頭なく、私が慢性肝炎に罹ることの方を心配していたようでした。父親も、医学に対する知識などは持ち合わせる術もなく、身近な情報だけが頼りでした。周囲に遅れ、我が家に白黒テレビが入ったころの、'64年(昭和39年)に「ライシャワー事件」が起きました。父は、詳しく書かれていた新聞などにも目を通し、輸血による慢性肝炎罹患の怖さについて、よく私に話しをしてくれました。それにしても、自国の血液は自国で賄う、という国際的な取り決めに対し、いったい誰が米国からの血液の輸入を決断し、日本が世界中の血漿の2/3を消費するほどに輸入量を拡大させてしまったのか。この権限は、旧厚生省にあったはずです。もし、日本の皇太子が血友病であったならば、血液一滴の輸入もなかったことでしょう。あまりにも日本の血友病患者の命が軽く扱われていたことに対し、私の腹立たしく思う気持ちは爆発寸前です。 厚生労働省提供、中学生用教材の作成資料には、「昭和60年 3月 国内第1号患者認定、血友病のエイズ患者認定(5月)」とありますが意味が解りません。また、社会福祉法人はばたき福祉事業団の「薬害エイズ年表」に「1983年7月5日帝京大症例患者死亡(日本初の薬害エイズ被害者)の報告」と掲載されています。となれば当然、日本のAIDS患者国内第一号は昭和58年7月の血友病患者です。この時の帝京大学には、安部英医師が医学部長として就任していました。また、「米国で採血された血液を原料として製造された血液製剤(血液凝固因子製剤)の投与を受けたことにより、我が国の血友病患者約5,000人のうち1,400人強等が、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染。」とありますが、これでは感染率が僅か28%しかなく、あまりにも現実とかけ離れ過ぎています。そもそも、厚生省が非加熱濃縮製剤による新たなウイルス感染症エイズを初めて認めた'85年(昭和60)年当時、血液製剤を必要としていた血友病患者は、3.000~3.500人程度しか存在していなかったはずです。また、現実のHIV感染被害者数が僅か1.400人強等という数はあり得ません。フランスの血友病患者のHIV感染率は約45%。フランスよりも大幅に対策が遅れた日本の感染率が、たった28%とは・・・? ※モバイル版やタブレット版ではトップページを直接表示できませんので、PC版サイトに移行してご覧くださいますようお願いいたします。※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年04月24日 11時08分29秒
コメント(0) | コメントを書く |