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重信川の岸辺から

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2016/02/19
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 たまたま時間が取れたので、『片手の郵便配達人』を買いにいった。その本はなくて、同じ著者グールド・バウゼヴァングの『そこに僕らは居合わせた』を買った。

 この本が素晴らしい本だった。短編集だが、主人公の静かな語り口で描かれるナチス時代のドイツの普通の人々のふるまいが、強烈に胸を打つ。

 ナチスを礼賛し熱狂する人々の姿が恐ろしい。著者はそれをあくまで淡々と語る。熱狂はユダヤ人の迫害を喜ぶ世相を生み、ヒトラーに命を捧げる子供たちを生む。

 プロパガンダがあったとはいえ、集団心理の恐ろしさというものがそこにある。

 この本を読みながら、今の日本の現状を顧みて、かなり似たものを感じた。今の日本の現状の先にありうるものとして。

 この本の中から感動した言葉を一つ次にあげておく。

 「でも若い人は知らなくちゃならない。わかるでしょう?私が来た目的はそれだったの。もう数年したら、あなたは成年になる。大人として、この国の民主主義政治への責任を担うのよ。あのようなことが二度と起こってはならない。この国でもよその国でも同じよ。」

 二度とあのようなことを起こさないことの責任が私たちにもある。





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Last updated  2016/02/19 04:09:52 PM



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