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2022.05.21
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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
5/10~12
二泊三日で下野國一之宮「日光二荒山神社、宇都宮二荒山神社」を訪れた。
一日目は日光までの移動に大半の時間を費やしたが、二日目は東照宮の前に建つ宿「日光温泉 日光千姫物語」から始まる。

鳥のさえずりと川のせせらぎで目覚める、窓を開け放つと長期予報では怪しかった空模様は今日も快晴。
朝の冷気が部屋中に流れ込み、新緑の山々と眼下の大谷川の澄んだ流れが飛び込んでくる。
朝からボリューム満点の朝食を済ませ身支度を整える。
荷物を預かってもらい、国道122号線を神橋方向に向かう。

8:20
神橋渡受付から日光スタート予定でいたが、8:30から開場との事。
日光2社1寺の最初の目的地輪王寺は既に8:00から拝観窓口が開いているが、日光入口にあたる神橋渡受付が寺社より遅れて始まる。ここは見送り先に進む。
観光バスが連なって走り去る国道を渡り「世界遺産日光の社寺」の石碑から輪王寺に続く石段を上り始める。

9:00
日光山輪王寺総本堂三仏堂。
日光は何を見るにも拝観券が必要、ここ輪王寺もそれ。
三仏堂・大猷院・宝物殿セット券が1000円、三仏堂・大猷院が900円、三仏堂・宝物殿が500円、更に単独券・・・と細かく分かれトッピングしていくと割高になる。
単独拝観券で拝観するより、共通拝観券がお得。
訪れた当日は宝物殿で大猷院二天門の風神、雷神が修復作業を終え公開されていたのでセット券を購入。

到着した頃には三仏堂前で団体客の記念撮影が始まり、人波は途切れる事がなさそうだ。
宝物殿と逍遥園を拝観しやり過ごす事にした。
庭園の池の大きな鯉は人に慣れ、餌を買い求める姿を見ると途端に集まってくる。
撒く必要もなく大きな口に入れてやればいい、ハイ次の人。

庭園から外を眺めると団体客は動きたし三仏堂の全景が現れている、先に進もう。
日光山は天平神護二年(766年)に勝道上人により開山、平安時代は空海、円仁らのも来山したという。
鎌倉時代には源頼朝の寄進などで関東一の霊場として栄え、江戸時代には徳川家康の東照宮、家光の大猷院廟が建立されるなど、日光山の大本堂三仏堂はその中心となる。

輪王寺の本堂は日光山随一、東日本では最大級の木造建築物とされ、平安時代に創建された、天台密教形式の堂。
現在の建物は、正保2(1645)年、徳川三代将軍「家光」によって再建されたもの。
三仏堂の内陣に安置される日光三所権現本地仏(千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音)の三体の大仏(高さ7.5㍍)は堂の前からも金色に輝くその姿を見られ、東照三所権現本地仏(薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来)の懸仏2組の三尊仏が本尊として祀られている。

三仏堂後方の鉄筋コンクリート造りの護摩堂と相輪橖、下は三仏堂解説。

9:00
日光東照宮参道。
かみさんの全国一ノ宮巡りに合わせ、その際には各地の東照宮をルートに入れて欲しいと要望しているが、よもや大元の日光東照宮をこれ程早く訪れるとは思ってもいなかった。
五重塔。
外から絢爛豪華な姿を眺めるだけでも十分かもしれないが拝観券を買って、心柱にも目を向けて欲しい。日本人の智恵の結晶が形となって現れ、その技術は現代の東京スカイツリーにも生かされている。

9:45
表門。
三神庫から御水舎の眺め。


神厩舎。
長押上に8面に渡り猿の彫刻が施され、人の一生を風刺したものという。
ここに修復を終えた鮮やかな色彩の「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿がいる。

ニノ鳥居と陽明門。
ここも団体客の記念撮影スポット、人波が途切れる事はない。
この時は小学生の修学旅行が多かった、コロナ禍で見送られてきた大切なイベントも動く様になってきた。

日光東照宮は1617年(元和3)徳川初代将軍徳川家康を祭神として建立された神社、現在の絢爛豪華な社殿のほとんどは鎮座から20年後の1636年(寛永13)に徳川家光により建替えられたものという。

陽明門、日暮門の別名があるように細部を見ていれば日が暮れてしまう。
ここから左の鐘楼奥にある本地堂の鳴竜の天井画を拝観、拍子木の音が天井に反響し恰も龍が鳴き声を上げる様を体感する。

本殿唐門。
細かな装飾と胡粉で塗られた門と豪華な廻廊は天下統一を成し遂げた者のみ許されたものだろう。
職人の技の集大成が東照宮といってもいいだろう。

奥社拝殿。
本殿から眠り猫のいる潜り門、二羽の雀がいる坂下門をくぐり、杉並木に包まれた奥社参道の石段を上り詰めた先にある。

黒漆が塗られ銅や真鍮を主とした飾りが施された外観は、ここまで目にしてきた派手〃の建物とは違う落ち着いた趣が漂う(それでも十分豪華)、拝殿の奥には鋳抜門と家康を祀る宝塔がある。

11:40
一ノ鳥居の左に鎮座する御仮殿。
本社の修理の際に祭神を一時的に移すために1616年(寛永16)に建立されたもの。
普通は修理後取り壊されるものですが、頻繁に修理の手が入る東照宮では常設となる。

12:15
日光東照宮宝物館の東にある「西洋料理 明治の館」で昼食。
明治時代、日本に滞在する外国人たちは日光の歴史・文化・自然に魅せられこの地を訪れた。
日本蓄音機商会(日本コロムビアの前身)を創設したアメリカ人F.W . ホーンもそのひとりで建物は彼の別荘として建てられた有形文化財の洋館。現在は明治の館として食事を提供する。
写真は虹鱒のムニエル明治の館風¥1,870、かみさんはオムレツライス¥1,870となか〃のお値段。

ゆっくりと食事を済ませ、再び東照宮を横切り輪王寺大猷院の家光殿の元に向かう。
ここでカメラのバッテリーは予備を含め残量がなくなる。
ズームを頻繁に使用するため消費も早い、よりによって充電器もない、大失敗だ。
以降は携帯に頼るしかない。

13:30
輪王寺大猷院。

大猷院霊廟仁王門

陽明門に劣らぬ豪華な大猷院霊廟二天門。
現在ここの左右に安置されている風神・雷神はレプリカで本物は宝物殿で展示されている。


大猷院霊廟夜叉門。

大猷院霊廟唐門。
各大名や後〃の将軍から寄進された多くの燈籠立ち並ぶ。
大名から寄進されたもの、せざるを得なかったこれらの燈籠、中には自ら寄進したものの、それを見る事すら叶わないものもある。


大猷院霊廟拝殿。
拝殿は相の間と本殿が一体となり、こちらも細かな装飾がふんだんに施された豪華なもの。

本殿右の斜面に入口に建つ皇嘉門。
徳川家光の廟所入口の中国様式の門で1653年(承応2)に建てられた、その外観から龍宮門とも呼ばれるようだ。
ここから先は将軍以外は立ち入れず廟の姿は見ることが出来ないがGアースで見ると、奥には鋳抜門と宝塔安置されているのが分かる。

これで日光2社1寺の参拝を終え、宿に戻り荷物を受け取り日光駅に向かう、運よく宿の送迎バスが駅に向かうとの事で送ってもらう事が出来た。

14:40日光駅
駅前の「揚げゆばまんじゅう」は食べておきたいとの事でかみさんが買ってきた。
その間おやじは駅舎周りを散策。
待望のおやつを手に入れ満足顔、疲れた体に優しい塩味とやさしい甘みが体に嬉しい。
さかえや
所在地 / 栃木県日光市松原町10-1

日光駅駅舎。
1890年開業当時の駅舎で大正時代の香りが漂う、駅舎二階は一等客専用の待合室として利用された。
近代化産業遺産、関東の駅百選にも選定されている。
シャンデリアは当時のものが今も残る。
ここでおやじはガソリン補給、冷たいビールが嬉しい。

出発を待つ500系リバティ。

ここから普通電車で二駅先の下今市駅に向かう。

乗り換えで立ち寄った下今市駅。
ここにはSL展示館と転車台があり、跨線橋を渡れば無料で見学できる。
下今市駅と鬼怒川駅の二か所にあり、この回転台の上に車両を乗せ向きを切り替える。

たまたまなのか、C11型207号、大井川以来の動くSLだ。
1941年(昭和16)、日立製作所笠戸工場で製造され、北海道を走り回っていたが、1974年(昭和49)電化により退役、今は日光⇔鬼怒川を運行する観光列車SL大樹として老体に鞭を打っている。
マットブラックの車体は今見てもかっこいい、現役だけに動輪の軸も連棒もピカピカに輝いている。
運航前の点検をしていたのだろう、火が入っていることもありピストンからは蒸気が噴出し生きものその物。サービスではないだろうが汽笛も聞くことができた。

さて、ここから今夜の宿日光鬼怒川温泉に向け電車を乗り換える。

16:40
鬼怒川温泉到着。
ふれあい橋から鬼怒川上流の眺め。
今夜の宿は鬼怒川右岸を少し遡ったところにある「あさやホテル」

宿まで温泉街を歩いた、どこの温泉街もそうだが、以前は慰安旅行だ、宴会だ、で団体にはもてはやされたものだが、時代とともに団体から個人へと流れも変わり、それに乗り遅れた旅館の荒廃は進む一方だ。
平日とはいえ、ふれあい橋や温泉街には人影はなく寂れた印象がある。

翌日利用したタクシーの運転手から「湯は良くなかったでしょう」と問われる、更に「鬼怒川温泉の湧出量は過去に比べると少なくなった」との事。

17:00
チェックイン完了。
パイプオルガンの演奏が流れるロビーから部屋に向かう。
朝夕ともバイキングだが、かみさんの話ではデザート含め豊富で美味しいものだそうだ。
食事は最終時間、取り敢えず三か所あるお風呂の全てコンプリートしよう。

あさやホテル
所在地 / 栃木県日光市鬼怒川温泉滝813

東照宮御朱印。


大猷院御朱印。

二日目
日光2社1寺 / ​​参拝ルート​   ​
日光駅から鬼怒川温泉公共交通機関ルート / ​日光駅👉下今市駅👉鬼怒川温泉駅





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Last updated  2022.10.24 20:24:38
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