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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
名古屋市中村区則武2鎮座「水野神社」
前回掲載した「中島 八幡社」から南東方向へ、東西を横切る清正公通を越え則武公園を目指す。 水野神社は、その則武公園の敷地西側に鎮座します。 徒歩での移動時間は約10分足らず。 上は水野神社の鎮座地、当時鷹場村則武と呼ばれ、集落の東側に位置します。 名古屋駅周辺のビル群も間近迫り、駅から10分もあれば水野神社を訪れることができる。 則武公園の東側から見た公園と水野神社社殿全景。 ここまで巡ってきた神社周辺の景観とは随分変わり、周辺にビルが増え、大きな影を落とすようになる。 境内は公園敷地西側に南北に長い社地を持ち、社頭は南側になります。 南側に水野神社と大松稲荷神社の鳥居、鳥居右に「村社 水野神社」社号標があり、鳥居をくぐった右側に手水舎と身替り地蔵尊の祠がある。 まず最初に水野神社がどんな神社なのか。 中村区笈瀬川筋散策コースで以下のように書かれていた。 「700年以前よりこの地にあるといわれる水野社は、かつて八雲琴(やくもごと)が伝承されていました。 文政3年(1820)、伊予国中山吉士通郷が神託により創始し、世に広めたといわれる八雲琴。 竹を二つ割にした胴に二弦を張って弾奏し、神聖な神曲を演じて神に奉ずるものです。 これを演ずるにも、琴の扱いにもつつましやかなみそぎが行われていました。」。。。少し欲しいものとは違う情報か。 八雲琴、個人的に馴染みもなく見た事もない。 少し調べると、出雲大社を参拝した中山通卿(琴主)と葛原勾当らが、文政3年(1820)に考案したのが二弦琴の八雲琴で、中山琴主(ことぬし)は江戸時代末期から明治時代にかけて二弦琴奏者として活躍した。 創建や祭神についての言及はされていなかった、尾張志(1844)に目を通すと水野神社について記述(マップ左側に貼り付け)があるも、あっさりとしたもの、唯一「中野高畑村にあり高畑分の氏神」くらいだろうか。 公園から眺める社殿、右の神明鳥居は境内社の熱田神社、津島神社、秋葉神社の鳥居。 則武公園と社地は、壁や玉垣で区切られているわけでもなく、子供達が自由に出入りする姿があった。 水野社は高畑集落の氏神だったようだ。 社地中央には神明鳥居を構える護国神社が鎮座します。 社地左の社頭の眺め。 右の祠は身替り地蔵尊が安置されており、左が手水舎。 左の鳥居は水野神社の神明鳥居で、奥に見える明神鳥居が大松稲荷大明神。 社頭から境内の眺め、参道は御神木を避けるように途中から右に折れ、その先に社殿がある。 大松稲荷大明神参道、多くの奉納幟と鳥居が連なり霊験あらたかなようです。 石鳥居の額は「大松稲荷」 左の参道脇に石碑がある。 碑文には「樹齢600年老木 大松の跡」とあり、かつてここには年輪を重ねた大松が聳えていたようだ、何を契機に大松が姿を消したのかは定かではないが、今はその跡地にこの石標が立てられています。 大松稲荷大明神拝所全景。 拝所内の「大松稲荷大明神」額とその先の本殿。 一間社流造で3本の鰹木と外削ぎの置千木が乗る、創建時期等詳細は分からない。 拝所右に水野神社の参道から脇参道が続く。 身替り地蔵尊の祠と手水舎。 年代は不明ですが、今も大切に崇敬されているようです。 護国神社、本殿域には椿(山茶花か)が咲き誇っていた。 参道をから眺める拝殿。 手前で二対の狛犬が拝殿を守護しています。 手前の狛犬(年代未確認)、左に社務所があるが神職は常駐ではなさそうです。 祭神は瀬織津比売、速開都比売、気吹戸主、速佐須良比売の祓戸大神をお祀りする。 社名の水野神社も珍しく、祓戸大神単独で神社としてあるのは珍しいかもしれない。 拝殿前の狛犬(年代未確認)。 格子戸が閉じられ中の様子は窺がえなかったが、Gマップの画像に嘗て格子戸に手書きの由緒があったようです。 内容は 「水野社由来 建立 百余年前 祭神 祓戸大神 罪穢れ災難などを清めるとともに、商売繁盛の神様である。 由緒 当社は元中野無高畑村と称し、高畑方の氏神として崇敬された。 西ノ中野方の氏神八幡社とともに、古くより縣社若宮八幡社の末社であり、明治5年(1872)村社に列し、同40年供進社に指定となる」このような内容の画像を複数見かけた。 冒頭の尾張志が1844年、中村区の概説には「700年以前よりこの地に・・・」とある。 それに対してこの由緒には建立百余年前とあり、これはなんだろう。 名古屋空襲後の再建にしても違うような…、少なくとも尾張志の1844年以前には既に鎮座していたと見るべきなんだろう、もう少し地史を見ていく必要がありそうです。 向拝妻壁の彫飾り。。。鳩除けで姿が掴めない。 何と読むか「払神」だろうか、左に元号が書かれているが「昭和」までしか読めなかった。 拝殿右の境内社。 境内に入った右に熱田神社、津島神社、秋葉神社の社標。 よもや近隣の屋根神さまか? 扉は一枚ですが三柱が祀られている。 水野神社 創建 / 不明 祭神 / 祓戸大神 境内社 / 大松稲荷大明神、護国神社、熱田神社、津島神社、秋葉神社 所在地 / 名古屋市中村区則武2-17-11 中島八幡社から水野神社 / 南東へ徒歩10分弱 参拝日 / 2024/01/09 関連記事 / ・中島 八幡社 ・松原 八幡社 ・大秋 八幡社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.04 00:00:20
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