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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
前回掲載した足助神社に続く今回は、西隣に鎮座する「足助八幡宮」を取り上げます
写真は国道420号線から東方向の足助八幡宮と足助神社の杜の眺め 足助八幡宮社頭全景 国道沿いに社頭を構え、木造両部鳥居のすぐ先に蕃塀と社殿がある 社頭右に「足助八幡宮」の社標と鳥居の前に個性的なフォルムの狛犬が見えます その狛犬 台座に梅丸講と刻まれた狛犬 寄進年代は見ていませんが、素朴で愛嬌のある顔つきで、頭の上には丸みのある宝珠に近い角を持っています 鳥居の額は「八幡宮」三つ巴が社紋と見えます 鳥居をくぐった左のこの建物は神仏習合時の名残「八幡宮の鐘楼」 解説は以下 「この足助八幡宮は、明治初年まで境内に神宮寺があった この鐘楼は神宮寺のあった名残りである 明治維新の神仏分離の際、鐘は三重県柿野町来迎寺に売られ、現在は県文化財に指定されている 豊田市教育委員会」とある 神仏分離により多くの社寺がこうした道を辿りました しかし、今も鳥居のある寺や多宝塔のある神社など、神仏習合の形態を残すものが存在します その分かれ道が何だったのか、時々考えることがあります 足助八幡宮社殿全景 手前が拝殿、奥が社務所、社務所で隠れていますがその奥には境内社があります 境内社はこの他に拝殿右側にも祀られています 控柱を備えた石の番塀 平成14年(2002)愛子様誕生記念として寄進されたもの 番塀横の境内社 4本の鰹木と外削ぎの置き千木がのる一間社流造の社 社名札がなく社名は不明 左手の杉の巨木 足助八幡宮のスギ 樹齢500年とも云われ、樹高45.5㍍の巨木で市指定文化財(天然記念物)に指定されている 境内にはこの他にもイチョウの巨木などが聳え、神社の歴史の長さを物語っている 境内に入った左に手水舎と神馬像、境内社が祀られている 御足宮 「当宮に伝わる縁起には足腰の病や様々な霊験が記されている 足助は信州への中継地として栄えた宿場町 行き来する人々は、この先の険しい街道を前に旅の安全を祈願、また安全にここまでこれたことにたことに感謝を捧げた 足・交通・健康など御神徳顕著な神社として崇敬されている」 草鞋の上に足神の石標が立てられている 手水鉢の龍と蛙 足助八幡宮概説 「天武天皇の白鳳2年(673)創建と伝える古い神社 神宮寺のあった名残りの鐘楼もあり多くの文化財を保存している <八幡神社本殿> 文正元年(1466)十一月の再建で、桧皮葺三間社流造である 妻飾・象鼻・手挟など室町時代の特色をよく示しており、特に向拝の蝦虹梁の手法はすこぶる奇異で珍しいで珍しいとされる この地方では規模も大きく、稀に見る神社である <扁額 鉄砲的打図板額> 慶長17年(1612)三河国岩神村(足助町内)の沢田四郎右衛門尉が奉納したものである 八幡宮の社前で、日の丸の扇を的にして老翁が射撃する図が、大和絵の手法で描かれている 鉄砲を描いた古絵馬(扁額)は全国でも他に三枚しか現存しないものである」 …ここでは祭神や境内社についての具体的な解説は省略されています 拝殿正面全景 切妻平入で平側の三間の向拝に唐破風が付く、拝殿と左の社務所、右の建物は渡廊で繋がっています 唐破風の下に梵天と竹竿の先端に藁で作られた斧のようなものが飾られている 呼称は分からないがこれも梵天なんだろうか 拝殿脇に祭神、創建の概要が記された案内板がありその内容は以下 「足助八幡宮 御創建 天武天皇白鳳2年(673) 御祭神 品陀和気命、帯中日子命、息長帯比売命、外五柱 本殿 文正元年(1466)再建・重文」 とあった 上 拝殿前の石灯籠から社務所方向の眺め、燈籠の寄進年は読み取れなかった 下 拝殿軒下に金的を射抜いた多数の猛者の名が記された額が掛けられている 拝殿右の境内社 手間から津島社、御鍬社、稲荷社 津島社から足助神社拝殿左方向を進むと足助八幡宮本殿側面を良く見渡せる場所があります そこに下の解説が立てられています 足助八幡宮本殿 「足助八幡宮の創建は、天武天皇の白鳳2年(673)と伝わる 現在の本殿は文正元年(1466)11月に再建されたもの 屋根が桧皮葺で、三間社流造(正面両端の柱間が三間で、切妻屋根の前面が背面より長く延びる神社の建築様式)の本殿で、室町時代の特色をよく示している 愛知県内にあるこの時代の神社建築としては、規模の大きなもの」 とある 檜皮葺や茅葺の苔むした屋根は趣があって個人的に好きですが、こうして見るとそろそろ葺き替えの時期が迫っているような 手水舎の脇にあった概説の「妻飾・象鼻・手挟など室町時代の特色をよく示し、向拝の蝦虹梁の手法はすこぶる奇異」と記されていたが、ここからその特徴を見る事は出来ません 上 拝殿全景 下 社務所から右の境内社全景 左の入母屋妻入りで一間向拝が付くこの鞘殿は金毘羅社 中の社は見通せなかった その右に祀られる三社 左から流造の塩窯社、中央の6本の鰹木、内削ぎの千木が付く神明造の社が秋葉社 その右の流造の社は天満宮、いずれも創建時期は不明 境内南側に県指定文化財「足助の棒の手」の記念碑 足助の棒の手は近岡町、富岡町の二つの地区が江戸時代、明治時代に継承された五反田地区の三つがあるようで、流派は其々違うようですが、いずれも10月の足助祭りで足助八幡宮に奉納されるようです この祭りでは山車や火縄銃の空砲撃ちなど見られるようです 足助八幡宮
創建 / 白鳳2年(673) 祭神 / 品陀和気命、帯中日子命、息長帯比売命、外五柱 境内社 / 不明社、御足宮、津島社、御鍬社、稲荷社、金毘羅社、塩窯社、秋葉社、天満宮 例祭 / 10月第2日曜 氏子地域 / 足助町 所在地 / 豊田市足助町宮ノ後12参拝日 / 2024/03/07 名古屋市役所から車アクセス / 猿投グリーロード力石ICから国道153号線左折約50分 関連記事 ・足助神社 ・西中金駅舎・岩倉神社・岩倉神社農村舞台 ・香嵐渓 カタクリ群生地(2024/03/07) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.06 08:24:46
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