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カテゴリ:植物
その1で掲載した、ヤタイヤシの基部を見てみます。
再掲図 : ヤタイヤシ 図1 : ヤタイヤシ 基部 ヤタイヤシの頑丈な茎には、図1のように鋭いトゲが生えています。 このトゲは茎が変化したものです。 これはサボテンのトゲとは構造が異なります。 サボテンのトゲは棘座(しざ)と呼ばれる部分からトゲが生えています。 この刺座は単なるトゲの発生源ではなく、花や根などを発生させる重要な器官です。 話は変わりますが、幼稚園時代にサボテンを食べたことがあります。 帰宅中に他人の玄関に生えていたウチワサボテンを一枚切り取り、持ち帰ったのです。 そのサボテンの皮をむいてフライパンで焼いて食したところ、しばらくのちに口中がはれ上がりました。 当時は原因がわかりませんでしたが、棘座の根元部分に隠れていた未熟トゲが舌に刺さったためでした。 ・・・兎も角、一口にトゲと言ってもその構造は様々なようです。 ---------- 図2 : パフィオペディルムの仲間 1(園芸種) この形はとてもユニークで、色々園芸種を造りたくなる造形です。 最初は、食虫植物かと思いました。 植木鉢を重ねるのはいいアイディアです。 さっそく真似することにします。 図3 : パフィオペディルムの仲間 2(園芸種) 帰宅後に知りましたが、このランの形は 『スリッパ』 と言うそうです。 『この形は、スリッパだね!』 と、最初に言い出したのは誰なのでしょうか。 もう少しひねってもよかったはずです。 ---------- 図4 : アガウェ アッテヌアタ リュウゼツラン科 メキシコ東部 一見、何の変哲もない形ですが、床のタイルが約25cmであると言われると、 その大きさに気がつくはずです。 横幅は1メートル以上ありました。 10年ほど前に野生のこの植物が花を咲かせているのを見たことがあります。 腰ぐらいに成長したこの植物が、そこからさらに自分の身長以上の細長いタワシ状の花を咲かせていました。 その姿は、自分の想像力がいかに狭いものであるか教えてくれました。 ---------- 図5 : メディニラ スペキオサ ノボタン科 ジャワ snowrun29さんのところで見た、クマノミズキかと思いましたが、形が異なるようです。 この花の構造はどうなっているのでしょうか? とってもスライスしたくなる一品です。 ---------- 三脚を構えて動かない爺様達の間を、風のようにすりぬけながら、 せわしない温室めぐりを堪能しました。 本来ならば札幌空港から直帰するはずのところ、特急で東へ向かいました。 さて、どこへ向かったのでしょうか・・・続く。 北大植物園シリーズ 終了 ---------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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